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鼓曲萬来

嗚呼! British Rock同好会

昔 吉祥寺にBeBopというRock喫茶がありまして
そこでは一日中ロックのレコードがリクエストで掛かっておりました
70年代の初期の頃でしたかな
寒い日なんかは当然一日中居続けて何枚ものアルバムを堪能
ビートルズやストーンズは掛けるとお客が一緒に歌いだして
しまいには大合唱になるという事でリクエスト禁止でしたが

当時の新譜も僅かなコーヒー代で聞けるという事で
おまけにロック少女たちとも語り明かせますし
かなり、毎日のように入り浸っていた記憶があります

で、自分の中で圧倒的なブリティッシュボイスってのがありまして
それはどういう声かと聞かれても正確には答えられませんが
サッカーで申しますとメッシやロナウド、ネイマールといったものではなく
ジェラードの魂のシュートという感じでして
私は非常に愛しております
何かこうアメリカンでもなくソウルでも無く
一聴するだけでそれと解る独特な歌声であります

英国と言えばビートルズ...更に
ストーンズ、ボウィ、ツェぺリンとかはどうなんだという声もありますが
あの方々の歌声はワールドクラスであって
私が申すブリティッシュボイスとはスケール的にも別な物ですね

つまりここでいうブリティッシュロックというのは
今もワールドワイドな知名度と集客力を有する著名なバンドやシンガーではなく
活躍がある時期に限定され 消滅、解散、或いは鬼籍に入った
今となってはその存在も確認出来ない
英国の香りを色濃く残すそういうバンドを指しております
姿勢的にもポピュラー即ちポップという概念に距離を取り
ああ、そんなバンドもあったね.....という感じでしょうか

こんな事を書いておりますとブリティッシュロック同好会会員の
嗚咽と慟哭が聞こえて来るような気も致しますが
一説にはかなり肩身の狭い思いも致しておるとか

何故かと申しますと、最近のDJの方々に於かれましても
これ以前のマージービート、モッズ系、その後のロンドンパンク、グラム
或いはたまにクラプトンやジミヘン等は乗せる事はあっても
殆どこの手が掛かる事はありませんので
現状においてはジェラシックワールドの様相を呈しているからで有ります

なんというか、まず踊れない、暗い、盛り上がらないという三重苦
イングランドの宿命そしてカルマみたいなものが
どうしてもフロアを支配してしまうので
場をアップさせるのがお仕事ですので
誰が好んでこんな手を選ぶのかという問題も起きてまいります

例えば似たようなものにヘビメタ、ハードロックというジャンルもありますが
あういう感じであれば対処も上がりますが
ああいった体育会系では決してなく
ヘッドバンキングとかで盛り上がる感じとは
方向的にちょっと違いますし
どちらかと申しますと文化、芸術系?
 
いや実にこういったサウンドのリアクションはどうしていたのか
もう我々でさえも どのように乗っていたのか
今となっては忘却の彼方という感じです
まあ大概の時はどよ~んとした感じでしたかな



しかし皆様、こういった感じがロックであるという
盛り上がったそういう時代も確かにあった訳です
従いまして今日に於いては誰も触れてはならない領域とさえ思える
ブリティッシュロック
ちょっと多少の悔しさを込めて今日はこれ等をご紹介したいと思う訳です

まずは独特なツインギター、そしてジャケットの不思議さも英国っぽいですな
ウイッシュボーンアッシュ!

Warrior 

次は....これはもう伝説と言っても良いでしょう
1971年4月忘れもしません
あのFREEの初来日初公演
当時のロックファンには正に待ち焦がれた
初めてのバリバリのブリティッシュロックバンド!

幕が開いた時からポールロジャースのあの声
ポールコゾフのレスポールロングトーンビブラート
アンディフレーザーのアクション
そして今まで見たことも聞いたことも無いような
これ以上ヘビーなリズムが世の中にあるのかと思える
サイモンカークのドラム!

あっ泣いてますね、解りますよその気持ち
ファイア&ウォーターから始まってもう宇宙のどこかに飛んでいくような
こ、これぞブリティッシュ そんな気分でしたものね
フリー!スティラー!

The Stealer 

かくも現状わが国に於いては最も古い音の一つかもしれませんが
朗報もございまして
英国各都市に於いてバンドの人気投票があったみたいなんですな
まあ、当然ストーンズ、フー、ボウイ、クイーン、エルトンジョン辺りだと思う訳ですが
あにはからんや....それはまあロンドンとかぐらいなもんで
イングランドカーライル、どのバンドが1位だと思いますか?

これがですね~スプーキーツゥースですwあり得んでしょう
他の地域でもジェスロタルであるとか懐かしい名前が挙がっておるんですわ
勿論英国限定、全世界となれば当然上記の方たちが首位独占なんでしょうが
まあ日本で言えば仙台限定とか福岡限定という感じなんでしょうね
いつまでもおらが町のロックバンド!そんな気概がビシバシ伝わる結果でした
当時の人気があったハモンドB3の重圧感たるや
願わくばレズリーを途中で高速回転させて貰いたいところですが
この曲は富士夫ともよく演奏しました スプーキーツゥース!

Better By You, Better Than Me

先日このブログを書くために英国の国民的バンドとされる
ステイタスクオの1976年初来日のLIVE見た方いらっしゃいますか
とツイート致しましたがw

いやもうのっけから、フロントの3人が長い髪を左右に揺らしながら
最後までひたすらにブギー!ブギー!そしてロックンロール!
もうFREE以来の熱いものと感動を味わいまして
私の中では高評価で忘れられないLIVEとなった訳ですが
同好会会員の方以外はスルーの案件だったようです

ステイタスクオは現状維持の名前どうり
メンバー何人かを失いながらも今もバリバリですので
このカテゴリーには入りません
髪の毛をもう揺らすアクションは見られませんが
ブギ一筋半世紀 別枠殿堂入りという事で

まあそれは置いときまして
私が最初に自分で買ったLP
「リバプールの若者達」というタイトルでしたけど
その中の一曲にフォアモストというバンドが入っていたんですな
リトルビティプレティワンという曲でしたけれど
そのヴォーカルがゲイリーブルッカーという名前でした

勿論「青い影」で有名になった訳ですが
自分にとってはフォアモストがまんまプロコルハルムという
どうしてもその伝統というか老舗バンドの新展開の感がありましたが

武道館、テンイヤーズアフターとジョイントでしたけど
オープニングからもうブリティッシュの香り満載のLIVEでした
衣装も中世ヨーロピアンクラシックという感じで
プロコルハルム!

Shine On Brightly 

当時のブリティッシュロックファンでてこいや~!じゃないですけれど
なかなかカミングアウトするのは今では勇気もいる事でしょうけど
まあ、元気でサヴァイブして欲しいと思う次第です

最後の締め
かのジョンウエットン、「スターレス」、あるいはグレッグレイクかなとも思いましたが
悲運のジェラード、魂のゴールという感じで、これにしました
ピーターグリーン、フリートウッドマック!

Fleetwood Mac - Man Of The World (2021 Remaster) 

そういった意味では趣旨に最も近く
ある種のもう一つの流れ ブルースの色濃い頃のマック

という事で寒いんであまり外に出ず じっとしております
私クラス あまり血管に良い影響もございませんし
皆様も無理せずお身体御自愛の程をば
あっ、同好会会員は随時募集しておりますが
同好会なので 実際の活動は控えております
長い時間 御静聴有難うございました 乙



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