見出し画像

鼓曲萬来

嗚呼! British Rock同好会 (続)

先日British Rockの渋目をUP致しました処
結構色々な処からお声も頂きまして
まあ要約しますと
確かにここら辺は懐かしく今あまり聞く事は無いな~
という声と共に
中には「そのくくりであってもジェスロタルや
クリムゾン、ツェッペリン、パープル
ピンクフロイドを入れないのはまるで説得力にかけるな」..等の



まあこちらからすれば「自分的にもこだわりがあるもんで!」
そんな気持ちもあったんですが
とりあえず同好会諸氏の熱い気持ちを汲んで
続編をば上げさせて頂きます

で、まずは仰せの通りにジェスロタル
もうそういった括りでは確かにまず最初に来るバンドでしょうね
当時から貧困格差、ホームレス問題、挙句は宗教問題と
ごく普通のバンドが取り上げないテーマを堂々と前面にという感じで
売れ筋の題材なんてこれっぽっちも考えていなかった堂々たる名盤であります

未だに来日公演の興奮を岡井大二等は熱く語っております
まさに演劇的ステージングをからめてブリテイッシュ路線まっしぐら
ちなみにアルバムタイトルは
喘息持ちの友人ホームレスの仇名
苦しそうな呼吸の感じだそうです

Aqualung 

いや、このアルバム等は我々世代何百回も聞いたと思いますわ
しかし一廻りして今の方々には新鮮に聞こえる事もあるかも知れません
なにせクリックも無し、当然打ち込みの音とは違いますし
全てアナログの時代の音ですものね
真空管アンプに環境破壊ギター塗料
鉛のドラムパーツに天井の高い録音スタジオ
なかにはもう今ではコンプライアンス的に仕様不可、無理な音

只、今回はそういった当時の同好会諸氏の記憶とは違った
リマスター音源を上げております
「これってクリア過ぎて私の知ってるジェスロタルの音じゃない!」
そういう方もおられると思いますが
そこは一つ寛容な心でよろしくという事で
私自身も昔の音が心魂に刻まれておりまして
今一新鮮味に欠けるもんで

で、次は前回に引き続きましてFREEをば
しかし今回の音源は2回目の来日時のメンバーが中心になって録音された物
ギターのポールコゾフがこの録音の後
25歳で移動中の飛行機の中で亡くなった時ですね
1972年ですか、べースはそう、あの山内テツさんです
テツさんはロッドステュアート&フェイセスの後にアンデイに替わって
FREEに参加しました
WISHING WELL!

Wishing Well 

流石にテツさんのベース超ヘビーですね
数年前ですがテツさんはうちの(鼓絆)の西野と
Drumn'Bassならぬ太鼓'nベースやっておりましたが
FREEは本当に良いバンドだったと言っていたそうです

又、噂ではローリングストーンズの日本公演の時に
フェイセス時代の同僚ロンウッドを楽屋に訪ねて
「お前いつまでこんな事やってるんだ...」
と言ったとか言わなかったとか
まあ、テツさんなら頷けますねw

で、そんな時代の頃
我々バンドマンの関心は只一点に集中していたんですわ
それはビートルズでもストーンズでもなく
クリームを解散したクラブトンとジンジャーベーカー
そしてこれもトラフィックを解散したステイーブウインウッドが
どんな新グループを結成して、それがどんな音になるのか
やがてそれはBLIND FAITHとしてアルバムが発売される訳ですけど

同時期これもスモールフェイセスをやめたステイ-ブマリオットが
ピーターフランプトンそしてグレッグリドレーと結成する
スーパーグループにも注目は集まった訳です
BLIND FAITHは想像するように各人アドリブギンギンかと思いきや
割と纏まってとっきやすい音でビックリした事はビックリしたんですけど

反対にマリオットの方はより愚直に
メイヴィスステープル、アンピープルズ等の女性R&Bシンガーをフォローして
かなりソウルフルでブルージーな感じにシフトしていったんですわ

あの伝説の1973年ハンブルパイ来日公演
こちらも行ったよ~という同好会の方もいらっしゃると思いますが
ブラックベリーズを引き連れての渋谷公会堂でしたっけ?
もうマリオット節全開の凄まじいLIVEでした

最後はかなり悲劇的な亡くなり方をしたんですけどね
其の歌声はブライアンジョーンズの後釜にストーンズにという話で
結構具体的に進んでいたそうですけど
ミックジャガーだけが大反対したというw
ハンプルパイ!ステイーブマリオット
ウインウッドと並ぶ2大ブリテイッシュソウルシンガーでした

Ninety-Nine Pounds 


で、次はなんと迷いまして
KINKS かWHOをと思いましたが
イや~、自分で前回範囲を決めといてそれはないだろう!
反則だろ!の声も上がりそうですが
同好会諸氏にあえて問いますが
WHOとKINKSなしにブリテイッシュ等語れると思いますか?

それに初期(60年代)と中期は全然別のバンドですし
KINKS等に於きましてはアメリカ進出も失敗し
大英帝国の偉大なる二番手バンドとして自他共に認め
自国に拘った姿勢からも あらゆる条件から
私はやっぱり有り!と判断した次第です

WHOもジョンとキースを失っておりますし
まあ、今回は前回言った手前、見送りますが
次回このような機会がありましたら
よろしくという事でお願い致します

そして王者キングクリムゾン!ですが
CMにも取り上げられた事もありますし
まあ、かのビートルズのアビーロードを蹴落として
来たるべくブリテイッシュロックの扉を開いたという
又初めて当時聞きなれなかった「音楽観の相違」という
新しいジャンルの言葉もこのバンドに本当にシックリきまして
そういうことだったんでしょうね

この1枚でメンバーはチェンジしてまいりまして
チェンジチェンジを重ねて今に至っております
ま、しかし記事として
「21st Century Schizoid Man」上げるのはあまりにも超有名すぎて
おそらく誰でも知ってるかなとも思いますし
流石に私もUPするのが気がひけますので
聞いたことの無い人はYoutube等で検索してみて下さいな

クリムゾンの1stも半世紀前ですか
これなんかリマスターで聞いておりますと
人類以前に別の文明は確かに存在したんじゃないか?
という問題にも自然とそうかもしれないなと頷いてしまいますな
これなんぞ今では再現不能な
正に「オーバーツ」と言っても過言ではないと思える仕上がりですね

この後いわゆるプログレッシブロックなる流れがまいりまして
更に上記の三重苦に一曲が長い、内容が観念的で難解という要素も加わり
イエスとかELPとか、もうそろそろブリテイッシュロックも終わりかなと思った頃に
ハードロック、ヘビーメタルにビッグバンドが主流に躍り出て
一方ではボウイ、T,REX、グラムロックの出現を持ちまして
私の言うところのブリテイッシュROCKは終焉を迎えるのであります

という事で今回は喋りが多くなった感じも致しますが
とりあえずご意向に添った形で
又次回この様な形がありましたら
其のときは又全力でという事で
本日の同好会は終了致したいと思います
御静聴有難うございました 乙
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「MY MUSIC REVIEW」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事