Co-BusinessMate

作り手、買い手、売り手、送り手、伝え手さんを一綴りに考える。
ビジネス情報共有ブログです。

猫の額で考える(社長編):モノづくり企業も販路も、商売の世界に生きる仲間

2024年02月01日 08時00分00秒 | 猫の額で考えるマーケ
こんにちは。Co-edit 杉本恵理子です。
今回は、先日開催した【ふくしまBM】東京ツアーについてご報告したいと思います。
(カカオ部長はお留守番だったため、私が…)

福島県のモノづくり企業と、首都圏の販路をつなぐ 【ふくしまBM】 は今年度で6回目。
コロナ前までは東京のバイヤー陣が福島県を訪ねていましたが、今回は福島の事業者様が上京する東京ツアーとなりました!
BMとはもともと「バイヤーマッチング」の頭文字でしたが、今回はもっと広く、ビジネスに携わる全ての人が交わって、課題や目標を共有することをめざしました。
開催は、2024年1月17〜18日の2日間。以下に概要をご報告いたします。









●初日:展示イベント&交流会
Casokdo様の素敵な空間、ARIGATO Living神楽坂スタジオをお借りして、展示イベント&交流会を開催。
販路やメディアの関係者様をお招きし、福島産のお酒や食を味わいながら福島5社の製品をご覧頂き、カジュアルな交流の時間となりました。
約30名様がご来場下さり、午後3時~8時までのオープンアワーは終始、和やかに盛り上がりました。







ゲストバイヤーによるトークセッションも開催。
もはや既存のやり方が通用しなくなっている市場で、ビジネスを続け成長していくために「明日から何をすればいい?」というテーマで、3名のゲストバイヤーがトーク。福島の事業者様、ご来場の皆様と一緒に考えました。
モノを作ること、伝えること、売ること…「商売」という同じ土俵で闘い、悩み、発展をめざす仲間が一堂に会し、課題を共有する場となりました。

●2日目: 都内の売場視察
昨夏ごろから3名の選任バイヤーとご相談し、調整を重ね、特長の異なる5つの売場のキャラバンが実現しました!
そして各売場のご担当者様が、福島の事業者様のために、丁寧にご説明&ご案内下さいました。
・雑貨と本のコラボ企画を開催する大手書店。
・インスタフォロワー23万超の郊外型セレクトショップ。
・特長の異なる2つの百貨店のリビングフロア。
・JR大宮駅構内のイベントスペース。

商品セレクトは、価格や条件よりお客様の顔を思い浮かべて決める、というお話。
必ず店のスタッフ自身で使ってからお客様にご紹介する、という日用品セレクトの信念。
百貨店と地域が一緒にブランド開発し、お客様を惹きつける商品群で開催されたPopUp。
文化的価値を守りながら、売上という経済的価値との狭間で葛藤するデザインコレクション担当者様のお話。
バナーやPOP、陳列などどう見せるか?といった売場づくりのヒント。

売場もまた、既存の価値観に留まることなく
「どうすればいい?」「次は何をすればいい?」と動き続けていることが、現場の熱気とともに伝わりました。

●2日間で実感できたこと
この2日間は、それぞれの持ち場で市場と対峙している方々と交流し、現場のリアルなお話を直にお聞きする貴重な機会となりました。
そこから実感できたのは
「モノづくり企業も販路も、同じ商売の世界に生きる仲間だ」 ということでした。
良いモノを作っても、大きな館を構えても、売ることが難しくなった時代。
「作る人」「売る人」と役割を切り離すのではなく、課題や目的を共有し、得意なことを受け持って協業することが、動かない物事を動かすための大きな力になると思います。

そのために何より重要なのは、「人と人のつながり」。
今回のツアーでは、たくさんのつながりが生まれました。

日頃はクルマで移動しているという福島の5社様は、地下鉄の乗り継ぎと満員電車で、お帰りの頃にはお疲れの様子でしたが
「情報いっぱいで脳が熱くなってます!」
「中身の濃い2日間でした!」と
皆さん清々しい笑顔で、大宮駅から新幹線に乗られました。
ここから何が生まれるのか?期待しつつ…
ご協力頂いた全ての方々に、心より御礼申し上げます。