復刻!仙台スランバー

まどろむ夢の中のひとこま・夢のような覚めてるような

ロングノーズ

2012-01-11 | 日記
「すみません!先に帰ります!新幹線がなくなっちゃうんで」

”大阪方面隊”は無罪放免

時間切れ!
(いいなあ?!)


それにしても
よくもこんなに長い時間
会議が出来るものだ


積み上げようと
何をしようと
1年後には結果は出る

その積み立てた数字に具体的な根拠があったとしても
全体に占める割合は大凡たいした事はないし


景気は考えられない出来事で激変してくし


そこまで正確な数字を示す事が出来るのは
1年後の”自分”か
”神様”しかいないと思う



生活がどうなるだの
来年はないだの
ああだのこうだの



結局精神論に縛られるんだから
精神論で数字作って話し合った方が建設的だと思うけど

ずっとそんな事を半日考えながら過ごす
ただじっとしながら


さっきから気にしている正面の時計は20時20分
(”自分”もいい加減にして貰って帰らなくちゃ!最終は21時半頃だったろうか?)



新宿駅で買う新幹線自由席の切符は1万80円

朝と一緒

東京に行く時は出来るだけ時間の掛かる新幹線

例えゆっくり出発出来て
早く着こうとも
長く眠れる新幹線を選択する


帰りはその逆
早く帰ってもいい事待ってる訳じゃないのに
1分でも早く仙台に帰る事の出来る新幹線を選択する



中央線快速に乗りながら時刻表を調べていると
最終新幹線の前にはやぶさの文字を見つける

はやぶさ

こんな時間に?



新幹線の窓口で聞いてみると確かに
21時36分発はやぶさ5号仙台行き

仙台着23時12分

所要時間1時間36分
途中停車駅は大宮だけの紛れも無いはやぶさ
料金は一万1010円
22番線ホームに上るとそのロングノーズが出迎えてくれる




はやぶさ乗るのは初めてだったかな?



3月5日
上りと下りを間違えて
かろうじて捕らえたはやぶさデビューの日

確か休日で
朝からはやぶさデビューの明るいニュースでテレビも賑わっていた
すっかり方角を勘違いして
愛宕山から左の方を気にしていると
ロングノーズは右から姿を現した

新しい風



それがあの日の一週間前の出来事

東北に新しい風が吹いて来たと感じた一週間あとには

とてつもなく恐ろしくて悲しい出来事が待っている

誰一人思いもしなかった東日本大震災

10ケ月

早いのか
遅いのかは人それぞれ
でもはやぶさは速い!

選んで貰った座席は
”りく”の小学生時代の背番号



そこに座って
こんな思い書いているうちにもう仙台

終着でよかった!

無我夢中

2012-01-09 | サッカー
「外は暖かいよ!ちょっとそこまで出掛けてくるから!」


もう誰もいない部屋の時計は10時

まだまだ寝れる気もしたけれど
(もったいないか?3連休最終日)

そろそろ起きて
一口お茶飲んで
パジャマのままトレーニングウェア羽織って
少し無理してジョギング


帰って来ると”人”の気配

「なぁんだ?一緒に行けば良かったじゃん!」
(無理!)



辰年の守り神
愛宕神社も行ってみたかったし
東照宮にも行きたかった

当たり前に塩竃神社にも

さっきまではそんな事を考えていたけれども
シャワーを浴びてリクライニングソファーで横になっていると
のんびりとした空気が占めて行く





結局撮りためていたマジックアワーを見終えたのは午後の2時

「もう直ぐ始まるよ!いいの?」
半分もうろうとしながら見ていたラストシーン
三谷映画も面白い





高校サッカーの頂点を競うラストゲーム

解説者は
「高校サッカーは勝負にこだわり過ぎるって批判もありますけど
勝ち負けで知る大事な事もあります」

(”自分”もそう思う)


ホイッスルが吹かれる

隣にはパソコンで誰かにメールを打つ”人”




?こんなに蹴り合っちゃうの?
何か物足りない試合展開

早々と四日市に1点が入って市立船橋の追う展開
勝負にこだわるロングボールの蹴りあい

勝手に理解してた気にはなっていたけれど
勝負にこだわる蹴りあいを見ているうちに
意識は薄くなってゆく


遠くから聞こえてくる前の日の情熱大陸のナレーション


「あっ?起きたの?さっきから寝てたから!」
確かにこだわっていても蹴りあいのサッカーは眠ってしまう



だんだんと”自分”の好きなサッカーのスタイルになってくる
蹴りあいだけでもなく
ドリブルだけでもなく
パスサッカーでもなく

ドリブルで崩して
ワンタッチで翻弄して

奪ってショートカウンターや
裏のスペースを狙ったり

その場面に見合った多くの選択肢を持ったサッカー


隣で観戦する”人”は完全に市船のファンになっている
流れはもう一船に流れている
同点の匂いのするラストのコーナーキック

(こんな思い通りの結果もあるんだ?)
そんな終わり方





遠征から帰って来た3人を乗せて帰る車の中

「一船が優勝したんだよ!」

「なんの試合?」
”りく”が怪訝そうに聞いてくる
彼らは彼らのサッカーに夢中

「聖和の試合もミスからだったもんな?」
”とくちゃん”が振り返る

「サッカーってミスからだもんね!」
ミスの許されないポジションの”大ちゃん”が分析している




羨ましい光景


みんなそれぞれサッカーに無我夢中!








おねがいごとの多いこと

2012-01-08 | お出かけ
二礼
二拍手
一礼

目の前の誰もが一所懸命に何かを祈っている






”りんちゃん”は今日もお弁当抱えて学校

毎年恒例のイベントを控えて
一所懸命の様子

”りく”は遠征二日目でサッカーに一所懸命

見てはいないけれど多分一所懸命?






暫くリビングから流れて来る
今年初めてのサンデーモーニングを聞くでもなく
ウトウトしている


連休の二日目
そんなまどろみの中
さっきから何処からか声が聞こえている

「初詣に来なさい!」

(どこの”誰”だろうか?)

「今年は大事だよ!」

(分ってるけど?”誰”?)





「早くない?まだ8時半だよ!」
怪訝そうに”母親”が首を傾げている

何の予定も無かった中日
夢の中で啓示があった

参拝に行きなさい!






朝食のお餅を食べながら
「初詣にでも行く?」





最初に行った参拝先は金蛇水神社

一度行ってみたかった場所


二礼
二拍手
一礼


なんとなく隣の”相方”の拍手のタイミングを気にしながらのお祈り




平穏な1年でありますように
”みんな”元気でいられますように
幸せな日々でありますように
”りんちゃん”が全国大会に行けますように
”りく”はクラブで活躍して1部に上がれますように
とにかく穏やかでありますように


一礼をし終えて隣を見るとまだ祈っている

一体いくつのお願いをしているんだろうか?





竹駒神社
日本三大お稲荷様の一つ

最近じゃ初詣客が塩竃神社を越えたとかどうだとか?





「ここは何の神様なの?」

「お稲荷様だから商売にご利益あるんじゃない?」



何んにご利益があるかは別にして
祈る事が第一

神様にお祈りする事だけで解決はしない
それだけで災害は避けては通れない
直接的にご利益は帰ってはこないかも知れない

それでも

二礼
二拍手
一礼

過大な期待は無いけれども
不思議な期待は掛けてしまう祈り


今で言う減災に通じるような祈り


「”りんちゃん”も”りく”も今年は受験だからお守り買ってくね!」
そう言って”彼らの母親”は社務所に並んでいる




そう云えばお祈りを一つ忘れてた

「もう一回お祈りして来るわ!」





・・・「お金に余裕のある一年になりますように」・・・

結構現実的で切実なお願い



思えば”相田みつを”の歌にあった



百円玉一つ ポンと投げて 手を合わす おねがいごとの 多いこと



もう少し投げましたが
どうでしょう?















月の道

2012-01-07 | 庄内探訪
「気い付けでのぉ!山は凍ってがも知れねっすげのぉ!」





この日の朝
滅茶苦茶早く”りく”を遠征で見送った朝

そこから暫くしてから
”自分”にしては早かったお出掛け

冬の山形道は疲れる!

湯殿山ICを出ると吹雪
月山第一トンネルまでの上り坂

ホワイトアウト

地吹雪が一瞬
上下や左右の感覚を奪ってしまう

そしてテカテカの路面


ただでさえ目の悪い”自分”にはいつもながら緊張の連続

救われるのは上り坂







埼玉に住んでいたずっと昔

一緒に住み始めた初めての冬のシーズンに
今も一緒に住んでいる”相方”と苗場にスキーにお出掛け

どこで付けたかは記憶もないけれど
三国峠を登る前にはノーマルタイヤにチェーンを装着して

そして帰り道

すっかりワダチの出来た道を
その頃乗っていたちっちゃな濃紺のシビックに乗っての三国峠の帰り道

走り慣れない雪道は
元々運転の得意じゃない”自分”には緊張の連続


一瞬タイヤがワダチを外れた瞬間にちっちゃな車はスリップして
『死んだ!』と思った瞬間に目を瞑ってしまう

目を開けると下っていた車は180度綺麗にスピンして
上り車線のワダチにハマっている

その脇のガードレールの向こうは深くて白い世界

確かに諦めた瞬間








”りんちゃん”と”りく”を乗せて行った”おばあちゃん家”までの冬の月山道

月山第一トンネルを抜けてからの庄内への下り道
今でも鮮明に憶えている

湯殿山の除雪ステーションを過ぎてからの
大きな左アールの下り道

雪の壁が行く先を遮る夜の月の道

雪の壁にフロントを突っ込ませて
下り車線を防ぐ黒い車

見つけた時のは大きな左カーブを曲がりながらの4~50m先

車はワダチにハマっていて

ブレーキを掛けても止まらない
ハンドル切ったら何処かに行っちゃう

でも選択肢は一つ

ハンドルを切る


目は瞑らなかった憶えがあるけれども
車は運よく上り車線のワダチにはまって

助かった!と思った途端に
向かって来る上り車線の車のライト

『死にたくない!』
そんな一瞬のハンドル操作

「ゴン!ゴン!」
”りんちゃん”と”りく”が思いっきりサイドのウィンドウガラスに頭をぶつけている


車は何とも運よく下り車線のワダチに戻ってくれる

(助かったぁ!)





今でも通るたびに思い出す場所

どんなに気をつけようが
”相手”次第の影響の大きな冬の道





今日も月の道でフロントを潰した車を3台見つける

(こんな所で事故ったら後処理が大変だろうなぁ?)
そんな事を思いながらの安全運転

夏場なら15分の月の道

ここは無理をしてはいけない道


まだまだ月にも星にもなるわけにはいかない!







いつもの切ない光景

2012-01-05 | 庄内探訪
”庄内のおばあちゃん”はいつの時でも見送りに出てくれる

”4人”で帰る庄内は年に2回

その毎に決まって”おばあちゃん”は合掌をして見送ってくれる
「着いだら電話してのぉ!」
いつもそう言って見送ってくれる


軽くクラクションを鳴らして返事をするのが決まり事





高校を出て仙台に向かう時も送ってくれた
もう何十年も昔の出来事

初めての事で振り向けないほど悲しかった憶えがある



何時だったか東京に戻る時は
羽越本線の線路際で見送って貰った事もある

思い出すだけで何とも切ない思い




”埼玉のおばあちゃん家”に行った帰りには
”おばあちゃんの家族”総出で手を振って見送られる
(暫く行ってないなぁ?)





仙台でも切ないお見送りをした事もあった


”りんちゃん”が小さかった頃
”りんちゃんの母親”が入院して
”りんちゃん”は一人”埼玉のおばあちゃん家”に預けられて

そして一緒に仙台まで付き添ってくれた”おばあちゃん”

その帰りの仙台駅の新幹線ホーム

それまでニコニコしていた”りんちゃん”は新幹線のドアが閉まると突然泣き始める
たぶん2歳の頃


新幹線の中の”おばあちゃん”も泣いていたし
”りんちゃん”も
傍にいた”母親”も
そして”自分”も泣かされた

子供ながらに別れの実感を知った感覚やら
感謝の気持ちやら
いろんな気持ちがそれぞれ


見送る側も
見送られる側もそれなりに切ない立場



いつの日か”子ども達”が巣立って行って
見送らなければならない時が来た時
どんな気持ちで見送るのだろうか?

味わいたくなくても
味わらなければ進まない時間






「”りんちゃん”!”おばあちゃん”に着いたって電話してね!」

せめてこのくらいの気持ちは示さないと
感謝の気持ちは伝わらない