復刻!仙台スランバー

まどろむ夢の中のひとこま・夢のような覚めてるような

14

2011-06-24 | 日記
「見てもらったらね
 おめでとうございます!おちんちんが見えるから”男の子”ですね!
 って言われた」


「男の子だったら・・・・」

確かそんな冷たいこと言ってた
14年前の”母親”の話し

「いいよ!だったら”自分”が貰うから!」

確か剥きになって言い返したような?
(意味がわからないけど)

”母親”は”りんちゃん”に”妹”が欲しかったみたいで
暫らくはがっかりしていた



それでも5月の連休中に出血して入院
結構やばい状態が続いて
またまた”母親”は落ち込む

”埼玉のおばあちゃん”が看護に来てくれて
結局1ヶ月の間仙台で入院

落ち着いた頃に強行して埼玉に”りんちゃん”と一緒に連れて行って
帰りに”りんちゃん”に泣かれたなぁ?
今思い出しても
うるうる



予定日は7月だったけど
1ヶ月近くも早く生まれて
3日目に初対面できた

あれから14年も経っちゃった


”自分”も通ってきた道だからって
だいぶ大目に見過ごしているけど
生意気でなんでも反抗する”14歳”

最近は色気づいて
ムースを買ったり
髪型気にして
勝手に”りんちゃん”のヘアアイロン使ったり

「坊主にしなさい!坊主に!!」



あれよあれよで背丈も”りんちゃん”抜いちゃって
足なんか
27じゃ小さい?

(どんな足してんのよ!)




それでも試験で家を6時半前に出てゆく”りく”

「あっ!今日”りく”の誕生日じゃない!でも食事会は土曜にする?」
あの日と同じ会話

「今日やっちゃえば!地震来ると大変だから」

いろいろと面倒くさい”奴”だけれど
昔っから”母親”大好き

当然いまは年頃だから素振りも見せないけど
何かと”母親”を気遣っているの見てるし


それにしても月日の経つのは早過ぎる
14歳の誕生日か?

悪さだけはしないでよ!

面倒なの嫌いだから!”自分”




でも元気でいてくれてありがと!
誕生日おめでと!”りく”




収穫の夜

2011-06-23 | 日記
「芯摘んだったんじゃないの?」

「知らないわよ!何もしてないから!毎日水やってるだけだよ!」
”母親”がムッとしている


2つ植えたキュウリの苗

1つは景気がいいんだけれど
もう1つはなかなかツルを伸ばさない

根元が折れている


一番早く花をつけた


一番早く実もつけた

多分生命維持装置が働いている
そう思っていた


ネットで育て方を見ていると
3段目までは花を摘むこと


でもキュウリも根が半分折れてしまって
1本でも実をつけないとと焦ったはず

毎日毎日眺めていたけど
背は伸びないし
実も大きくならないし

「収穫しちゃう?」

「そうだね!栄養がみんな実に行って伸びないのかもね?」



初収穫!
きゅうりが1本

ちょっとずんぐりむっくりのきゅうりが1本


八戸で買ってきた一夜干しのいかと一緒におつまみにしてみる

5月の連休に植え込んでから2ケ月
水やりは”母親”の日課

点検は”自分”の仕事

そして食べるのも”自分”の仕事

正直
水ぶとりでシャキッとしないキュウリ

でも美味しい
美味しく感じる



いかの一夜干しのせいだろうか?


イラつく暑さ

2011-06-22 | 日記
八戸での津波体験の怖ろしい話を聞いた帰り道
立ち寄ってみる八食センター

もう直ぐ店じまいの時間で
投売りが始まっている

「これ3つで1000円!お徳だよ!買ってって!」

色んな種類の
いろんな刺身の大盛り合わせ
どれもこれも色艶が良くって美味しそう

いかの一夜干しも5枚で1000円!





「これメチャクチャ美味しい!」
夜遅く塾から帰って来た”りく”と一緒に夕飯

”りく”がパクついているのはナメタガレイの刺身の盛り合わせ
本当に美味しくって
結局”2人”で食べ尽くしてしまう

大丈夫!まだ2パック残っている!






「本当に30度いく?”俺”いかないと思う!」

「30度じゃなくって33度だって!」

朝の天気予報を見ながらの会話




階段を降りて外に出た瞬間

「絶対30度はいくな?きっと!間違いない!」


暑くってボッーとしながら
うっとうしい熱気にいらいらして歩いている


『花は観るもの!盗るべからず!』
何それ!恩着せがましい看板!

そのプランターの置いてある場所は”誰”のもの?
看板さえなければ
心が休まるのに
(うっとうしい!)




『歩行者は壁側を歩きましょう』
壁側を歩くぅ?何で?
堂々と道の真ん中を歩かせてよ!

なんか勘違いしてない?ここの”教育者”!


「危ねぇ!」
後ろから音もたてずにスレスレを追い越してゆく”自転車達”

「チリンチリン」
ベルを鳴らしながら追い抜いてゆく”学生”

知ってる?
自転車は車だよ!
側道を走るのが基本なんだってば!

自転車通行可の歩道は”歩行者”が優先するんだよ!
ベルなんか鳴らして走るな!”若者(ばかもの)”!

自転車専用道がせっかくあるのに歩道を走るな!”おにいさん”!


ただでさえ暑くってイライラしてるのに!


イラつくな!元々体温の高い”おじさん”!
”みんな”暑いんだから









汽笛

2011-06-21 | 庄内探訪
いつまで走っていたんだっけ?


日曜日の朝
”庄内のおばあちゃん”のお使いで用事を足しに行った先


「酒田を出る蒸気機関車がお昼頃にここを通るんですよ!」

幼稚園の”息子”に手を焼きながら”お母さん”が教えてくれる


「なんかイベントでもやってんの?」

教えてくれながらやんちゃな”息子”に一苦労している


「少しは静かにしなさい!お話し出来ないでしょ!」
カミナリが落ちた


「”お母さん”?子供の仕事だから
騒ぐのが仕事だから!通って来た道なんだから」

(ヤバ!また余計な事言っちゃった)






「ポーッポーッ」
遠くの山の向こうから蒸気機関車の汽笛が聞こえ始める

懐かしい日本の音
”自分”の中のこの村の原風景

何度も甲高い音をこだまさせながら近づいてくる気配

この羽越本線で最後に機関車を見たのはいつだったろうか?


通学に使ってたような気もする?
もうなかったようなきもするけれども?

(ネットで検索すると最後の姿は1972年?)

でも吐き出す石炭の煙も鮮明に憶えているし
甲高い汽笛の音も
そして迫力ある蒸気の吹き上げも


何年か前
仙台駅で出会った蒸気機関車

橋の上からその姿を眺めながら
その汽笛や
煙の匂いを嗅ぎながら
”自分”の小さかった頃が思い出された

特定の場所や光景ではなく
あの頃の”自分”

あまりに懐かしくって
少しだけ目頭が熱くなっていた



「ポーッポーッ」
さっきより汽笛の音が大きくなる

遠くに白い煙が見えてくる



「駅が近いからスピードも下げてくれるんじゃないですか?」

やんちゃ坊主の”お母さん”が教えてくれた


どんどん近づいてくる

何度かデジカメのシャッターと携帯のシャッターを押す



携帯の写真には”自分”の指が映っていた



やっぱり懐かしい匂いや映像や音が目の前の機関車と一緒に通り過ぎる


若かった”自分の母親”が線路の下から
「危ねがらそんなところさ登んな!」
と怒っている


確かにあの時の”母親”とやんちゃな”自分”

いくつ年を取ったのだろう?



”母親”の物忘れを笑えない年になってしまった!

笑えるはずもない
これから通るだろう道

どこまで続いているんだろうか?




2つのサプライズ

2011-06-20 | 日記
「今日『父の日』だよね?おめでとう!」


”りんちゃん”からのプレゼントは唐草模様の手ぬぐい

暑い時に首にかけてねって
思わぬサプライズ



”自分”のお小遣で買ってくれた初めてのプレゼント

ちょっとばかり気恥ずかしかったけど嬉しい気遣い


「ちょっと微妙ね?」
唐草の手ぬぐいを手に取って”母親”が茶化している

(いいじゃない!”自分”が貰ったんだから!ほっといて欲しい!)





それから何日かしてテレビを見ていると

『直前!父の日特集』

(?以前収録した番組の放送日がズレたのかな?
それとも再放送かな?)

少しだけ首を傾げながら
そんな気持ちで眺めてた

でもテロップも流れないし?
なんだろ?




そんなこんなは先週の話

(もしかして第3日曜だった?)

日曜日の夕方
庄内から帰ると”りんちゃんの母親”一人

思い切って聞いてみる

「もしかして父の日って今日じゃない?」

「そうなのよ!気付かなかった!やだぁ”りんちゃん”」

2つ目のサプライズ

ありがたく貰った”自分”も”自分”だけれど
それに気付かない”みんな”も”みんな”
全員揃っていたのに!


でも知らん顔している”りく”よりも
「微妙?」なんて感想言う”母親”よりも

父の日を気にかけていてくれる”りんちゃん”が一番


ありがとね!

”父親”らしくしなくては!