La Rose Bleue

『ベルばら』でフランス語、ハリポタで英語をお勉強

続・お言葉にお気をつけあそばせ その2

2006-10-06 22:30:43 | フランス語の基礎

◆ 訂正です;;(10月7日加筆)

誤 Générale de Jarjayas

正 Général  de  Jarjayes  

思い切りスペルを間違えておりました。昨日のうちにアップしようと焦るあまり、チェックがおろそかになっておりました。;;

あまつさえ、imbécile の項をなかなか終わらせられないうつけ者の筆者、もっとしっかりしないといけませんね。失礼いたしました。

 

 

ご注意 : 良い子の皆さんは、お友だちにimbécile と、言わないで下さいね!

 

imbécile をめぐる台詞の続きです。

『 ベルばら 』 の物語の中でも屈指の 「 盛り上がる場面 」 と言えば、やはり オスカル・フランソワ アンドレ に愛を告白するシーンでございましょう。

それに先立ち、 オスカル・フランソワ が国王の命に背いて平民議員達を守ろうとし、その行為に激怒したお父上・ ジャルジェ将軍 が、彼女を剣で成敗しようとしたとことに、 アンドレ が阻止に入る…という場面があります。

母を亡くした時にジャルジェ家に引き取ってくれ、育ててくれた恩人であり、ご主人様である ジャルジェ将軍 。愛する オスカル・フランソワ を守るためとはいえ、その 「 だんなさま 」 に短剣を突き付けて、 アンドレ「 あなたをさし、オスカルをつれてにげます… 」 (集英社文庫第4巻)と言います。

 

アンドレ は、いったいどこに逃げるつもりだったのでございましょう。

フランス国内にあてがあったのでしょうか。それとも、国外逃亡を念頭にしていたのでしょうか。 逃亡費用は? 旅券は? 

この人の言動の背後には、どれだけの覚悟とビジョンがあったのかなぁ…と、どうしても筆者は??? と感じてしまいます。

 

しかし、犯罪者となってまで、愛する オスカル・フランソワ を守ろうとする アンドレ

そんな アンドレ に対して、 ジャルジェ将軍 が言った言葉と、 アンドレ の返答です。

 

Général  de  Jarjayes : Tu es un imbécile...

                         (テュ エ アン ナンベシル …)

                     「おまえはばかだ…」

André            : Je le sais...

                         (ジュ ル セ ….)

                     「それは わかっています…」

 

OT: ジャルジェ将軍 : 「ばかめ…が…」

    アンドレ           : 「…はい…」     (集英社文庫第4巻)

 

◇ le : 中性代名詞 ここでは、Tu es un imbécile. という文を受けている。

◇ sais : savoir (vt) 「 知る 」の直説法現在1人称の活用 

 

 

おお…そういえば、 オスカル・フランソワ 謀反人騒動に先立ち、こんな場面がございます。

平民議員に対してひどい扱いをしたドルー・ブレゼ候  le Marquis de Dreux-Brésé に対して激昂したフランス衛兵隊員 アラン・ド・ソワソンが、

「ぶったぎってやる!!」(集英社文庫第4巻)

と走り出し、それを見た オスカル・フランソワ が、

「ばかっ!! 無意味なことはやめるんだ!!」(集英社文庫第4巻)

と、彼を止めにかかります。

 

おお、ここも実は、imbécile がらみの台詞。これは、次回で取り上げたいと存じます。

 

そして、止めようとした オスカル・フランソワ に剣を持った手をつかまれたアランは、突然 オスカル・フランソワ の唇を奪ってしまう…その背景には咲き乱れる百合が描かれて…

という、 「百合バック キス事件」 (?)と呼ばれている有名な場面でございます。

 

振り返ってみますと、最初に取り上げたお父上の imbécile 発言の後には、 アンドレ が「そんなおまえが好きだ」(集英社文庫第2巻) とちゃっかり愛を告白しておりますし、酒場での オスカル・フランソワ の品のない imbécile 発言の後には、 アンドレ が気を失ったお嬢さまに口づけをしてしまう…などというとんでもないことがございました。

そして、アランに対しての imbécile 発言の直後は百合バックキス事件、お父さまの アンドレ に対する imbécile 発言の後には熱い愛の告白&熱いキス…と、何故かベルばらにおいては、imbécile 発言の後には愛の場面があるのですね。

 

ところで、どれほどのビジョンがあるのか疑わしい アンドレ に対して、筆者が小学生の頃から尊敬してやまない人物がいます。それは、「単なる伝説」と思われていたトロイアの遺跡を発掘し、実在を証明した人物、ハインリヒ・シュリーマン です。

シュリーマン はトロイア発掘という大きな夢を実現させるために、まずコツコツと働いて徐々に資産を増やし、最終的には大富豪となって、トロイアの発掘資金を用意し、それによってトロイア、ミケーネ、ティリンスなどの発掘で考古学史上に輝かしい成果を残しました。

筆者はトロイアには行ったことがありませんが、ギリシアにあるミケーネ遺跡に行ったことがございます。遺跡は、「こんなところにアガメムノンの都が!?」と驚くような場所にございました。遺跡を掘り当てた シュリーマン の偉大さをあらためて実感し、感動いたしました!

また、 シュリーマン は幼少時は恵まれた家庭環境でしたが、父の失職によって没落し、初恋の女性、ミナ・マインケと交際することが出来なくなりました。 アンドレ 同様、地位も身分も財産もないので、愛する女性に堂々とプロポーズが出来なかったのです。

アンドレ が自分の境遇を呪って草をむしっていた( Kana 版 Tome2、集英社文庫第3巻 ) のに対し、 シュリーマン は懸命に働いて、身分はともかくとしてミナ・マインケにプロポーズするに足る地位や財産を自分の手で築きあげたのです。

アンドレ に見習ってほしいものです。

え?  シュリーマン は、ミナとめでたく結婚したのか? ですか?

 

…大金持ちになって、ようやくプロポーズが出来るとミナのもとに使いを送ったところ、そのわずか数日前にミナは他の男性と結婚してしまっていたそうです…

 

…まぁ、それはともかくとして、(ともかくではすみませんけれどね;;) シュリーマン は驚異的な語学の才能の持ち主としても知られています。10数カ国語を自由に操ったと言われています。 シュリーマン の語学学習法は、今でも有効な方法と考えられているようですね。

 

現在、 シュリーマン に関しては、賛否両論ありますが、いろいろな面で シュリーマン は、今も筆者にとって尊敬する人物の一人です。

  古代への情熱

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