自殺者遺族の会があって、そこで千人くらいの調査をしてみました、と。そうしたら、7割が精神科を受診していましたって。そのうち自宅マンションから飛び降りた人(印象では150人前後72人だって)の全員が受診していて、その種の治療は疑いなく薬の処方でありましょう。攻撃的な衝動を無理矢理押さえ込むことで参ってきたり、またその衝動自体を抑えるために、感情を平板にするような作用のある薬なのかなという感じで。その副作用であるか、あるいは多量の薬で抑えていたものを急にやめたときに歯止めが利かなくなるか。そんなんだから、最近むやみに精神科の壁を低くしてきた風潮が、もしかすると自殺対策には逆効果だったのではないかな、という記事。精神科医だって、たぶん聞き取るくらいしか手がないんでしょう。遺伝的にどうこうっていうのなら筋目の立てようがありましょうが、誰も彼もがやってきたら、せいぜい薬を飲んではいけない他の病気を持っていないかどうかを調べられるくらいで、あとは分量くらいしか判断の余地がなさそうな感じで、まず薬で様子を見ましょう、と。「がんで死んだ人のほとんどが病院で治療をしていた」というのとは訳が違って、どうもちゃんとした悪い因果関係があるんじゃないの、と全国自死遺族連絡会の人は疑っているわけです。軽度のうつ症状はしばらく禅寺で座禅を組んだら治る、と主張する人もいます。確かに、こうもはやってくると何割かはただの甘えの人も混ざっていておかしくないし、そんな人を不必要な薬で死なせてしまうのはよくないでしょう。どうにかならぬか。
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