関数電卓を買った（続）

　自分の買ったものが、カシオFX-JP900ではないことに気がついた。

　買うときに、最上位の900をと思っていたけど、待てよ、もともと平方根だけが目的なんじゃなかったか、と比較検討し、900、700、500のシリーズ機種のうち、安い500にしたのだった。一旦は自覚していたのに、頭の中で900にすり替わっていたという問題である。

　どうりで、説明書を読んでいっても、先進のQRコード機能や周期表情報に、「行列」の解説が出てこないと思った。あと、機能比較表によると「ベクトル計算」機能も持っていないそうだ。

　我ながら、よい決断をしたものである。何一つ必要のない機能である。Amazonでいくらで買ったのだったかな、と注文履歴を見たら2160円で、いやそんなに安いはずがない、とよく見たら500だったという顛末。

　900でも3000円くらいだった気はするので、単純に値段の問題だったわけではない。少ないキーにすべての機能を割り当てている関数電卓だから、機能が（それも一生涯使わない見込みの高い）増えるほどごちゃごちゃするのがむしろ不利益と思ったのだった。

　といっても500すら、本当に使うことないぞ、これは。