色レポ

都市・建築・インテリアを、色彩というキーワードからひも解きます。環境色彩計画に特化した企業 クリマのスタッフブログです。

大連のまちなみ・3

2007-01-31 09:44:56 | まち色
引き続き、大連のまちなみです。
周辺には新しい集合住宅が次々と建設され、このような平屋の住宅は壊されつつあります。
塀に使われているレンガは、褪色が激しくもはや原料である土に還る寸前、という印象です。
永い時を経て朽ちていく素材の色は多様な色幅があり、独特の存在感をつくり出すものだと思います。


カトウ

大連のまちなみ・2

2007-01-26 17:07:49 | まち色

中国、大連で見かけた建具です。
前のパリ市内の風景と、構図が似ています。
都市の規模や、建築の様式・用途は異なりますが、こうして色の対比を部分的に見ていくと、どの地域でも細かな工夫や配慮がなされていることを実感します。

壁はパリのものと比べると、随分荒っぽいですね。

カトウ

メリハリ

2007-01-23 09:52:53 | まち色

こちらはパリ市内にある扉です。
扉には鮮やかな赤が使われていますが、
壁面の大部分は天然石の淡いベージュを纏っています。

建物全体にふんだんに色が使われていたら、
おそらく足を止めなかったでしょう。

『抑えるところは抑えて、見せるところは魅せる』

メリハリの効いた色使いに出会うと、
思わず オッ! と声をあげ、
しばし見入ってしまうのです。

カタオカ

大連のまちなみ・1

2007-01-22 20:24:02 | まち色

昨年秋、中国の大連に行ってきました。
これは旅順というまちの近くの住宅街です。
見たところまるで廃墟のようですが、今でも人が住んでいます。

塗り重ねた鮮やかなブルーの建具が目を引きますが、木や土壁といった自然素材の質感を伴った色の対比は、日本の伝統的な風景に通じる部分があるせいか、初めて見る風景なのに懐かしさを感じました。

カトウ

図と地の良い関係その2

2007-01-19 09:56:01 | まち色

静岡文化芸術大学サイン、少し引きで見るとこのような感じです。
手前にある独立型のサインも、単色に白抜き文字のシンプルな構成。学内の案内図等にも同様のデザインが展開されています。

ここはメインエントランス。
左奥に見える大学名の表記のみ、背景に黒が使われており、メインエントランスらしいシンボル性が感じられると思います。


図と地の良い関係

2007-01-18 10:47:43 | まち色

非常勤講師を勤めている、静岡文化芸術大学のサインです。
コンクリート打放しの外観に、鮮やかなブルーに白抜きのサインが印象的です。
デザインも全体的にすっきりしており、学内の統一感が形成されています。

明度6程度のコンクリート打放し色は、地としての存在感が強く、サインを始めとする様々な図の要素が映える色なのだなあと、改めて実感しました。

カトウ

仮囲い

2007-01-17 18:39:48 | まち色

パリの工事現場に架かる仮囲いです。
用いられているのは安価なパネルで、
それをストライプ状に張ったもの。

ただそれだけのことですが、
単色の仮囲いとは趣が異なり、
リズミカルで楽しげな印象をつくりだしています。

カタオカ