さあて、やっとこ出ました視察の本編。
一同、数時間かけて都心のウランバートルから視察現場である給水施設のあるナライハへ。
ナライハってのはあれです。郊外ですねー。
どんな感じかイメージのわからない方はこちら。
馬牛羊はあたりまえ。
さてはて到着しました給水施設。
ここでは年々人口が増加しているウランバートル市におくる上水の供給を行っています。
以前から使用してきたソ連製の機械の劣化や、人口の増加をうけて、日本のODAから委託された技術者の方々が日本の機械・技術の移転を行いました。
どういうことかというと。
これ。
これが元々ソ連時代から使われてきたパイプです。
さびてます。さびさびです。
こんなのを使っていたら、いかに上流の水であれきれいな状態で供給されるわけがありません。
飲用なんか夢のまた夢。危険すぎます。
機械も同様に劣化・老朽化が進んでおり、そこで働く人たちの安全性も十分に確保されていませんでした。
要は働くにしても危ない状況だったと。
そこで日本の技術者により、機械の移転が行われました。
注意書きもばっちり。
また、最近は都心であるウランバートルに人口が密集。とにかく水不足が懸念されています。
まず日本人技師たちは今まで一定金額で使いたい放題だった水を 使用量による料金徴収制にするプログラムを打ち出し、一戸当たりの水の使用量を半分以下にすることに成功。
しかしそれだけでは寄る年波、いや、寄る人口の波には敵いません。
そこで今度は以前から使われてきた施設の給水効率UPを、そして新規施設の建造による給水量の増加が試みられました。
このプロジェクトで従来の給水率はなんと驚きの20%UP、また16もの井戸小屋が建造されることになりました。
井戸小屋はこんな感じ。箱っぽい!
これあれね。井戸とか言ってるけど、そんな貞子とかが出てきそうなあれじゃないからね。
お城とかに行くと網がかぶせてあるあんなんじゃないからね。
かっちょいい金属製のポンプがあって、栓を回して、ボタンを押したら水がぶわーっていうハイテクなやつだからね。
そりゃみんなも群がるって。
日本製のパイプは内からも外からもしっかり加工がしてあって従来のものよりずっとさびにくいらしいです。
あと地下水は夏でも冬でもほぼ温度は一定。
冬は零下30度以下のモンゴルでも水を流し続けてさえいれば凍らないとのこと。安定供給だ!
少なくとも私のブログの更新頻度よりは安定供給であることは間違いありません。
しかも前述の通り上流域の水はきれい、ってことでこの水飲めちゃいます。
わたしも飲みましたよ。ひんやり。
今後さらに人口が増えることも見越して、第五の水源も建設中らしいです。
日本の技術者さんたちは今年で帰国してしまうらしいですが、その技術や知識は十分に現地の人に伝えたとのことでした。
現地の方も地図を用いて私たちにていねいな説明をしてくださいましたよ。
こうしたプロジェクトは実際に自分が「水が出ない!」みたいな危機に瀕しないと目を向けることが少ないですが、現地職員のみなさんは学校の授業やドキュメンタリー映画の放送などを通してこのプロジェクトのことを伝えているそうです。
このプロジェクトにおける日本の支援を非常にありがたく思っているとのことでした。
むずがゆいです。嘘みたいです。
個人的な感想としては、上水よりもさらに問題が表面に出づらい下水の問題とか、今後予測不能な事態が起きたときにモンゴルの方・国力だけで対応ができるのかとか、そういったことは心配でしたが、現時点でのこのプロジェクトの評価としてはかなり高いものがつけられるだろうと思いました。
なにせこれがなかったら今ウランバートルに水がでないかもしれないんですからね。
私があのとき飲んだようなきれいな水がウランバートル市内の、そしてモンゴル全土のどこでも飲めるようになる日がくればいいと思います。
明日にかける橋、ってことで。
一同、数時間かけて都心のウランバートルから視察現場である給水施設のあるナライハへ。
ナライハってのはあれです。郊外ですねー。
どんな感じかイメージのわからない方はこちら。
馬牛羊はあたりまえ。
さてはて到着しました給水施設。
ここでは年々人口が増加しているウランバートル市におくる上水の供給を行っています。
以前から使用してきたソ連製の機械の劣化や、人口の増加をうけて、日本のODAから委託された技術者の方々が日本の機械・技術の移転を行いました。
どういうことかというと。
これ。
これが元々ソ連時代から使われてきたパイプです。
さびてます。さびさびです。
こんなのを使っていたら、いかに上流の水であれきれいな状態で供給されるわけがありません。
飲用なんか夢のまた夢。危険すぎます。
機械も同様に劣化・老朽化が進んでおり、そこで働く人たちの安全性も十分に確保されていませんでした。
要は働くにしても危ない状況だったと。
そこで日本の技術者により、機械の移転が行われました。
注意書きもばっちり。
また、最近は都心であるウランバートルに人口が密集。とにかく水不足が懸念されています。
まず日本人技師たちは今まで一定金額で使いたい放題だった水を 使用量による料金徴収制にするプログラムを打ち出し、一戸当たりの水の使用量を半分以下にすることに成功。
しかしそれだけでは寄る年波、いや、寄る人口の波には敵いません。
そこで今度は以前から使われてきた施設の給水効率UPを、そして新規施設の建造による給水量の増加が試みられました。
このプロジェクトで従来の給水率はなんと驚きの20%UP、また16もの井戸小屋が建造されることになりました。
井戸小屋はこんな感じ。箱っぽい!
これあれね。井戸とか言ってるけど、そんな貞子とかが出てきそうなあれじゃないからね。
お城とかに行くと網がかぶせてあるあんなんじゃないからね。
かっちょいい金属製のポンプがあって、栓を回して、ボタンを押したら水がぶわーっていうハイテクなやつだからね。
そりゃみんなも群がるって。
日本製のパイプは内からも外からもしっかり加工がしてあって従来のものよりずっとさびにくいらしいです。
あと地下水は夏でも冬でもほぼ温度は一定。
冬は零下30度以下のモンゴルでも水を流し続けてさえいれば凍らないとのこと。安定供給だ!
少なくとも私のブログの更新頻度よりは安定供給であることは間違いありません。
しかも前述の通り上流域の水はきれい、ってことでこの水飲めちゃいます。
わたしも飲みましたよ。ひんやり。
今後さらに人口が増えることも見越して、第五の水源も建設中らしいです。
日本の技術者さんたちは今年で帰国してしまうらしいですが、その技術や知識は十分に現地の人に伝えたとのことでした。
現地の方も地図を用いて私たちにていねいな説明をしてくださいましたよ。
こうしたプロジェクトは実際に自分が「水が出ない!」みたいな危機に瀕しないと目を向けることが少ないですが、現地職員のみなさんは学校の授業やドキュメンタリー映画の放送などを通してこのプロジェクトのことを伝えているそうです。
このプロジェクトにおける日本の支援を非常にありがたく思っているとのことでした。
むずがゆいです。嘘みたいです。
個人的な感想としては、上水よりもさらに問題が表面に出づらい下水の問題とか、今後予測不能な事態が起きたときにモンゴルの方・国力だけで対応ができるのかとか、そういったことは心配でしたが、現時点でのこのプロジェクトの評価としてはかなり高いものがつけられるだろうと思いました。
なにせこれがなかったら今ウランバートルに水がでないかもしれないんですからね。
私があのとき飲んだようなきれいな水がウランバートル市内の、そしてモンゴル全土のどこでも飲めるようになる日がくればいいと思います。
明日にかける橋、ってことで。