元館長の統合ブログ

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骨強度が運動能力を決定する その2

2017-02-14 01:03:19 | 身長

骨を鍛えて背を伸ばす! 身長を高くするトレーニング



前回の記事で以下のように述べました。



①エネルギーを受け止める骨と、エネルギーの発生源が異なるため、骨折が起こり
②エネルギーの発生源が骨を駆動する筋肉に限定される場合、骨折しない


しかし、現実の運動では一つの骨に様々な場所からエネルギーが伝わりますから、骨折が起こらないように調整が必要になります。調整とは何かと言えば、

①筋力の100%を使ってしまったら、どこかの骨が骨折するので、
②全力では運動できない。
③だから、一番弱い骨の強度に合わせて運動するしかない。

という調整・制御です。

すなわち、「どこかの骨が弱いから、運動能力を抑えるしかない」のであり、「その骨が強ければ、もっと高い運動能力を発揮できる」ということになります。

無意識での制御

しかし、多くの人が「弱い骨に合わせて運動してる」というイメージは無いと思います。それはこの制御が無意識で行われるからです。

無意識制御の学習は皆さんが生まれた時から開始されていて、それは「痛み」の経験の積み重ねです。
「痛み」は「失敗」として脳に強く記憶され、「痛み」が起きそうな運動は、意識に上る以前(無意識)に制御がかかる様になります。

例えば皆さんは「歩く」という動作で幾つの関節が動くのか数えたことはあるでしょうか?


動かず関節の数が分からないのに、どうやって意識して動かしているのでしょうか?

この様に問えば分かるように「歩こう!」と決意すれば、運動はどこかが勝手に制御してやってくれているわけです。「痛み」を予防する制御もその内に含まれています。

「歩くだけで骨が折れるの?」と思うかもしれませんが、先天性無痛症という痛みを感じない障害では歩行による骨折が多発します。「痛み」はそれ自体としては不快なものですが、とても重要なものなのです。

身トレにおける「痛みを感じては骨を鍛えられない」という言葉もこの無意識の制御に関わってきます。
 

トロイ・ポラマル氏 NFLピッツバーグ・スティーラーズの代表的選手であったポリネシア系アメリカ人。

ポリネシア人は体重に対する骨量の比率が高く、他人種を大きく上回ります。

アメリカの人気スポーツ、アメリカンフットボールでは、人口比で考えた場合、ポリネシア系のプロ選手比率は他人種に比べ40倍高く、ラグビーや格闘技など肉体を酷使するスポーツで優位を見せるのがポリネシアンです。

 



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