元館長の統合ブログ

空手・セイルボート・身長を高くするトレーニング・その他を全て統合。

運動の力の向上 ボルト氏の偏平足 その2

2016-12-10 01:07:03 | 武道

ウサイン・ボルト氏に見られるようなスプリンターの偏平足や、同型で踵骨の過回内を伴う偏平足がどの様に進行していくのかを解説しています。

 

1.リスフラン関節が過度に開放される。

ボルト氏の足は、足指(趾)の第三関節に当たる「リスフラン関節」が通常より大きく開かれた状態です。

 

この状態では足裏アーチが押し潰されるため踵骨の前後(踵⇔つま先方向)の傾きが大きくなります。ボルト氏の特徴的なアキレス腱は、これが原因で大きく張り出した状態になっています。


下のボルト氏の画像を見ると、アキレス腱付着部の様子から踵が大きく傾いていることが確認できます。アキレス腱は通常、踵の背面に沿うものですが、踵骨途中から立ち上がっています。

 

おそらく偏平足が進行し、下図の様に踵骨までもが位置変化を起こし、足の骨がほぼ一直線に並んだ状態になっていると思われます。


リスフラン関節を構成する中足骨は脱臼や骨折し易い骨ですから、大きな衝撃のかかるスプリンターのつま先接地ランニングは、リスフラン関節を過開放する原因となります。

 

また、大きな衝撃だけでなく長時間の立ち仕事などで足底筋膜が疲労した状態が続くと、やはりこの関節が大きく開いた状態になっていきますが、この関節は自分の意志で動かす関節ではなく、加重によって受動的に動く関節であるためか、脱臼に近い状態で関節がズレていても気付かずに過ごしている人が多いようです。

 

通常、立ち仕事などで伸びてしまった足底筋膜は、休息をとれば回復し元の長さに戻って再び足裏アーチが復活します。

 

しかし、中足骨が位置ズレを起こすと、足底筋膜は伸ばされたままで回復できません。

そのままでの状態が繰り返されると、やがて解放された形が固定的になっていきます。

 

次回は、この偏平足がどの様な影響を及ぼすのかを解説していきます。

 

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運動能力の向上 ボルト氏の偏平足

2016-12-04 23:58:43 | 武道

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ウサイン・ボルト氏が偏平足であることは写真から見てとれる骨格構造からも明らかですが、これに反する見解もあるようなので今回はここについて取り上げてみます。

新聞記事にもボルト氏をはじめとして、朝原宣治氏、末續慎吾氏らスプリンターの偏平足を「偏平足ではなく足底筋の発達である」とするものがあります。

 しかし、足底筋というのは足の裏ではなく膝の後ろにある筋肉です。ですから「足底筋が発達したので偏平足に見える」ということは有り得ません。

或いはこれが脱字であり、「足底筋膜が発達した」と表現したかったのかもしれませんが、足底筋膜は大部分が腱であるため足裏アーチを塞いでしまうように発達することもあり得ません。

 

手も同じ仕組みになっていますので、ご自身の手で確認できると思います。
もし掌(手の平)に筋肉が盛り上がってしまったら物が握れなくなりますが、掌に筋肉は無く、腱によって前腕にある筋肉に接続されていますので握るための筋肉が発達しても機能を損うことがありません。足の裏も同じ構造です。大きな力を発揮する筋肉はスネにあり、足の裏にはありません。


ボルト氏、朝原氏、末續氏に共通する足の形状は、踵骨の過回内を原因とする外脛骨が発達した偏平足と同じものというのが私の見解です。

 

「トップアスリートが運動音痴の代名詞である偏平足であるはずない!」との思いがあるのかもしれませんが、四足歩行の動物には足裏のアーチそのものが無いのですから、つま先接地で疾走するスプリンターの能力にはあまり関係がありません。

 

それ以前に、スプリンターの強いキックこそが、彼等の足を扁平化させている原因であると考えられます。


次回以降、順を追ってこの進行過程を解説します。

 

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