身トレはトレーニングの要点を言葉で理解する必要がありますので、CD版・メール版ともに、文章が主体で写真は必要最低限、動画はほとんどありません。
運動の教材は動画で伝えるのが良いと考えられているようですが、これは大きな誤解です。
ある運動の要点を視覚から感知し、同じことを行うのは至難の技です。
「見てわかる範囲」というのは、自分が出来ること、知っていることに限られ、経験と知識が無い領域はすっぽりと抜け落ちてしまうからです。
未経験の運動を習得するには、
①言葉での理解があり、
②そこから動作のイメージを作り、
③それを実行する
というプロセスが必要になります。
例えば皆さんがスキーのレッスンを受けるときに、コーチが「私みたいに滑ってきて!」と言い残して、一人で滑り降りてしまったら、どう感じるでしょうか?
皆さんが求めるのは、こうではありませんか?
「どこをどうすべきか、言葉で教えてほしい」
「全体の連続運動を見せられてもわからない、教えて欲しいのは部分・部分」
「大切な動作を止まって、ゆっくり練習させてほしい」
すなわち、
①言葉で説明を受け
②その動作をイメージする時間をつくり
③それを考えながら実行したい
ということであり、きちんと理解・実行しようとするほど、動画は無意味で、部分の解説が重要になってきます。
身トレの場合、それが動作自体ではなく、「負荷」という直接感知できないエネルギー量をコントロールするための要点になりますので、視覚では全く理解できません。
実際、私が身トレをしていると、真似を始める人が時々いますが、「どうして、そんなことができる?」と疑問を残して、早々に退散していきます。
必要な情報が無ければ、直接見ても身トレは真似できませんし、それで成長を得られるはずもありません。