アジア映画巡礼

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『シティ・オブ・ジョイ』トークイベントへのお誘い

2022-03-19 | インド映画

前もご案内したのですが、明日夜の『シティ・オブ・ジョイ』トークイベントへのお誘いです。配給会社さんから、「宣伝強化するから写真を送って」と言われて送ったら、こんな立派なネットチラシが出来上がりました。

『シティ・オブ・ジョイ』トークイベント@渋谷HUMAXシネマ

画像

ご覧の通り、明日の夜、渋谷HUMAXシネマでの開催です。メインの話し手は大橋正明さんと佐々木美佳さんなのですが、大橋さんとは古い友人であり、また佐々木さんとはこの間も、『メイド・イン・バングラデシュ』(4月16日より岩波ホール他で全国順次公開。来週あたりから詳しいご紹介をアップする予定です)の試写でご一緒したあと、出たばかりのご本「タゴール・ソングス」(三輪舎、¥1,800+税)をいただいたりした、という親しい間柄です。大橋さんは1970年代半ばからカルカッタ(現コルカタ)に行っていて、バングラデシュのダッカには8年間ぐらい駐在経験があり、また佐々木さんというか佐々木監督は、2018年にコルカタとダッカでドキュメンタリー映画『タゴール・ソングス』を撮影、と、お二人ともベンガルの専門家ですので、いろいろ興味深いお話が聞けそうです。私は司会役なのですが、『シティ・オブ・ジョイ』に出演しているインド人俳優のことだけはちょっとご紹介しておきたいと思い、次のような人たちのお話をする予定です。

オーム・プリー Om Puri

上は1982年のカルカッタでの映画祭で撮った写真です。この時が初対面で、「あなたの映画、見てますよ~」というお話をしたのでした。後年日本で、彼の『傷つける者の叫び』(1980)などを我々の映画祭で上映することになりますが、当時はアート系映画の俳優として有名になりつつあった時でした。その後ボリウッド映画にもひっぱりだことなり、『バジュランギおじさんと、小さな迷子』(2015)始め、たくさんの映画に出演したのはご存じの通り。外国映画への出演も多く、『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(2014)など、こちらの方が日本では親しまれているかも知れません。惜しくも2017年1月6日に66歳(若すぎる!)で亡くなってしまいましたが、味のある、いい俳優さんでした。下の写真は、1984年のボンベイ(現ムンバイ)での映画祭の時のものです。フランスのジャーナリスト姉弟が誘ってくれて、交替でカメラマンをやって3人ずつの写真を撮りました。

 

シャバーナー・アーズミー Shabana Azmi

上の写真は、1998年か99年のインド国際映画祭の時撮った写真です。1974年のシャーム・ベネガル監督作『芽ばえ』でデビューして以降、アート系作品のヒロイン役として、スミター・パーティル(1986年に病死)と共にインド映画界を発展させた功労者です。この頃はすでに貫禄十分で、ボリウッド映画にもたくさん出演し、人気女優らしい華やかさがありました。今回『シティ・オブ・ジョイ』を見て、その清楚な美しさに、あらためて1970年代、80年代の彼女を思い出しましたので、その頃の写真も付けておきます。下は1984年ボンベイでの映画祭の時のもので、右側は『芽ばえ』の監督シャーム・ベネガルです。私はどちらかと言うと、シャームや他の監督たちと親しく、スターの皆さんとは縁遠かったため、シャームが呼んで話の輪に入れてくれたのでした。

 

アンジャン・ダット(オンジョン・ドット)Anjan Dutt

『シティ・オブ・ジョイ』では、ジョアンの診療所を助ける医師として登場します。日本ではほとんど知られていませんが、ベンガル語映画界では1980年代のアート系作品に立て続けに出演した実力派俳優として、特にムリナール・セーン監督のお気に入りでした。日本でも映画祭上映ですが、『事件の解決』(1982)などが上映されています。1990年代半ばからはミュージシャンとしても活躍を始め、さらには監督にも転進して、10本を超える監督作があります。

というわけで、パトリック・スウェイジの格に見合うような、優れたインド人俳優が相手役に選ばれていたのですね。まだまだ言及したいインド人俳優がいますが、それはまた明日のトークの場で。最後に、『シティ・オブ・ジョイ』の予告編を付けておきますので、まだご覧になっていない方は、この機会にぜひご覧下さい。

シティ・オブ・ジョイ 【4Kデジタル・リマスター版】

 

では、明晩、渋谷HUMAXシネマでお待ちしています~~~。

 


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