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アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

熱い男マ・ドンソクの夏が来た!<2>『守護教師』

2019-07-30 | 韓国映画

梅雨明けしたら一気に夏!ですね。さてさて、この日が来るのを見越してキープしておいたマ・ドンソク(コラコラ新しいパソコンよ、「ま・鈍足」と変換してはいけません! 使っていたパソコンが昨日クラッシュしてしまい、そろそろ危ないと思って買っておいた新顔パソコンを急遽セットアップして仕事していますが、環境整備がもー大変!!)・ネタのお披露目に、ピッタリの暑さになってきました。前回<1>の『無双の鉄拳』紹介をこちらにアップしたのは1か月ちょっと前でしたから、マ・ドンソク兄貴ファンの方、大変お待たせ致しました。しかし、マ・ドンソク兄貴、今年もなかなかお忙しいようで、昨日は『悪いヤツら』の製作報告会に出席、というニュースがこちらにアップされていました。動画が付いていたので今見たのですが、何だかお腹周りがまた一段と大きくなったような...。大丈夫でしょうか? それはさておき、まずは8月2日(金)より日本公開となる『守護教師』のデータからご紹介しましょう。


『守護教師』 公式サイト
 2018年/韓国/韓国語/100分/原題:동네사람들/英語題名:ORDINARY PEOPLE
 監督・脚本:イム・ジンスン
 出演:マ・ドンソク、キム・セロン、イ・サンヨプ、チン・ソンギュ
 配給:アルバトロス・フィルム
8月2日(金)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー

© 2018 CJ ENM & DAYDREAM. All Rights Reserved. 

主人公のギチョル(マ・ドンソク)は、ボクシングの元チャンピオン。しかし協会内部でいろいろあって、堪忍袋の緒をブチッと切ったギチョルは暴力沙汰をおこし、コーチの職を失ってしまいます。そんな彼がやっと見つけた次の職場は、地方の女子高校の体育教師でした。しかしギチョルが雇われた理由は、体育を教える先生としてよりも、授業料を滞納したりしている生徒に「指導」を行う、「取り立て屋」に向いていそうだと思われたからだったようです。女子校という環境にも、生徒から金を取り立てる仕事にもなじめず、ギチョルは戸惑いながら生徒や教師と接していきますが、そのうちおかしなことに気がつきます。一つは、ずっと不登校の生徒スヨン(シン・セフィ)の行方を捜すユジン(キム・セロン)の存在で、彼女は周囲のシカトや圧力にもめげず、スヨン捜索のビラを貼ったりしてひとり奮闘しているのですが、話を聞いてみるとスヨンの失跡には不自然な点が多々あるようです。もう一つは、人知れずトイレを盗撮する美術教師ジソン(イ・サンヨプ)の存在で、生徒たちにはイケメンでやさしいと人気があるものの、どうも裏の顔があるようです。ユジンの熱意にほだされ、また、彼女のやり方が危なっかしく思えたギチョルは、ユジンを助けて地元やくざのボスであるビョンドゥ(チン・ソンギュ)とも接触したりしますが、実はもっと大物のワルが裏にいたのでした...。

 

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トップシーンのカメラは、夜、川にかかる橋を裸足の少女が携帯電話だけを持ってフラフラと歩いていく姿を映し出します。走ってきてその前に止まる車。かなりあとになって、この少女が誰かわかるのですが、あまりにもすさんだ地方女子校とその周囲の状況に唖然とさせられます。ギチョルならずとも、「この町は何かがおかしい」と感じさせられるシーンが続き、原題の「トンネサラムドゥル(町の人々)」対ギチョル&ユジン、という構図が徐々に浮かび上がってきます。町の警察署にはギチョルの後輩がいるのですが、ギチョルには親切な彼も、やがて町の人々側につかざるを得なくなり、ギチョルとユジンは孤独な闘いを続けていくことになります。時にはホラー映画と紙一重のような描写も織り交ぜながら、複雑怪奇なサスペンス劇が展開していくのが『守護天使』です。

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見どころはやはり、マ・ドンソクの先生ぶりと、よく工夫されたアクション・シーンの数々で、上写真のような白いYシャツにズボン&ベルト姿がどうにも身に付かず、全身汗まみれ、という前半のギチョルが笑いを誘います。最後の方でギチョルが教師として採用された理由の一つが明かされるのですが、そんなことが就職にも効くのか、と唖然としました。日本では裏口入学希望者しかやらないことですが、韓国では教師志望者もやるのでしょうか...。後半のアクション・シーンでは、ガラスなどの小物もいろいろ使って、これまでにないアクションを組み立てようとする努力が見られます。マ・ドンソクのキャラと少々合わない感じのアクションもあるものの、これが長編2作目のイム・ジンスン監督、なかなか凝り性のようで、その努力は「買い!」です。

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そしてもう一つの見どころは、成長したキム・セロンの演技。日本版チラシのメインビジュアルに使われているキム・セロンの写真はいまひとつかわいくなくて、『冬の小鳥』(2009)のあの少女をイメージしにくいでしょうが、上の写真などを見ると、あ~、あの子だ、とおわかりになるはず。『アジョシ』(2010)でも、ウォンビンを相手に、息詰まるような名演技を見せていましたね。あれから約10年、明日7月31日で19歳になります。「생일 축하해요!(センイル・チュッカエ/生日祝賀、の意味意味)」今回のユジンは、ずっと怒りを胸に秘めていろいろ行動していく役だったので、かえって難しかったのではと思いますが、感情を抑えた演技だけでなく、こういった直情径行型女性も演じられることを証明したので、今後さらにオファーが増えることでしょう。何となくですが、スエのような女優に成長していくのでは、と見ていて思いました。将来が楽しみですね。

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今年のカンヌ国際映画祭では、主演作『悪人伝』が上映され、大勢のマスコミに囲まれたマ・ドンソク。映画紹介サイト「BANGER!!!」がカンヌでの直撃インタビューなどを載せています(短い!)ので、こちらもぜひ見てみてください。では、「いい人伝」の『守護教師』、暑さを忘れてお楽しみくださいね。予告編を付けておきます。

映画『守護教師』予告編 マ・ドンソク最新作!女子高生失踪の裏に隠された陰謀を豪腕の体育教師が薙ぎ払う!!

 



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