アジア映画巡礼

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インド映画博物館に行ってきました

2019-03-16 | インド映画

今年の1月19日に完成したばかりの、National Museum of Indian Cinema(インド映画博物館)に行ってきました。場所はムンバイのシティと呼ばれる旧市街のちょうど真ん中あたりの西側。ペダル・ロードという坂になった通りがあるのですが、そこにジャスロック・ホスピタルという大きな病院があり、そのほぼ向かい側です。正式な住所はこちらです。 

National Museum of Indian Cinema
Films Division
24, Dr. G. Deshmukh Marg (Peddar Road),
Mumbai-400026

インド門などがあるフォート地区からくると、ジャスロック病院のちょっと手前、北のバンドラとかから来ると、ジャスロック病院をちょっと越えた当たり、道の西側にこんなプレートが見えます。博物館は政府の情報放送省に属するフィルム・ディヴィジョンが管轄しており、以前から持っていた敷地を整備して、新しいビルも建てて作ったのだとか。


展示は、上写真の古い建物の1階と2階(インド風に言うとグランドフロアと1階)、そして下写真の新しいビルの、インド風に言うと1階から4階に展開しています。新しいビルのグランドフロアには大小のかなり立派なホールがあり、そのスペースがあるために1階と2階は展示スペースがちょっと少ないのですが、3階と4階は床全面を使って展示がしてあります。


入場料は、インド人は20ルピー、外国人は500ルピー(!)、子供や学生はタダです。下のボードで、料金と共に開館時間等もご確認下さい。チケットカウンターでは、簡単なガイドパンフもくれます。なお、写真撮影はスマホだとOKで、カメラ撮影は禁止です。というわけで、館内の写真はスマホ撮影ですみません。


500ルピーも取られたので、たっぷり元を取ろうと3時間ぐらい遊んできました。まず古い建物、旧館ですが、ここは建物自体が素晴らしく、それに見ほれてしまいました。印パ分離独立の時にパキスタンに去ってしまったイラン系イスラーム教徒の金持ちの家だったそうで、ため息が出るような建築です。よくぞ今まで、保存されていたものよ、と、映画の展示以前のことで感心してしまいました。


旧館では、インド映画史を辿る展示や、そもそもの映画とは何かがわかるようになっている展示など、映画史をつぶさに辿ることができます。


言語別の映画製作や各言語の映画の歴史、技術的な発展史など、要領よくパネルにまとめてありますが、時には表記に間違いも。私が指摘した校正ミス、直してくれるかなあ。庭に面した廊下には、インド映画史年表が展開していました。


ところで、写真には人が写っていますが、展示の関係者だったりして、お金を払っての入場者はごくわずか。私を入れて数人、というところでした。土日はもっと来館者があるのでしょうが、まだ宣伝が行き渡っていない感じです。


新館の1階(日本式に言うと2階)から見た風景で、右手が展示室となります。ちゃんと上り下りのエスカレーターも、それからエレベーターも整備されています。新館の方は、1、2階はガーンディーに関する映画(下は突然現れるガーンディー・ジーにびっくり、の場所)や子供映画といったテーマごとに展示がまとまっていて、スペースが広くなる3、4階は技術的な発展の詳細を見せてくれて、入場者にも参加できる展示が展開しています。

カメラもいろいろ収蔵されており、編集やVFXの撮影、CG処理などの簡単なものを見ることができます。下のようなブルーバックというか、グリーンバックでの撮影も実際に撮って見せてくれるそうです。

それから、ニューシネマの特集展示もあったのですが、そこにはなぜか『詐欺師』の「ラージ・カプールの像が。置くところがなかった?


古い映画のスチールがいっぱい貼ってあって、右下のパネルにタッチすれば映画のタイトル等情報がわかる、というように、よく考えられたものもありました。


展示には映画クイズもあって、挑戦してみたら10問中8問正解に。ま、外国人だとこんなものでしょう。そういう風に見学者が参加できて楽しいものもあれば、単なる展示であまり興味を持てないのでは、と思うものも。日本の映画ファンにとっては、2011年ぐらいまでの作品しか扱っていないので、親しみのある作品があまりなく、今が旬のボリウッドスターもそんなに登場しないため、ちょっとつまらないかも知れません。どこか一部、「インド映画最先端」とかいうコーナーを設けて、『バーフバリ』のロビーカードやポスター、グッズや衣装なども展示してあると、日本のファンにも魅力的なんですけどね。

ムンバイにお越しになったインド映画ファンの方は、話のネタに一度覗いてご覧になって下さい。公式サイトはこちらです。


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4 コメント

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こんばんは (Lilyluck)
2019-03-24 23:31:57
こんにちは。コメント失礼します。
貴重な情報をありがとうございます!
次のインド旅行で、ムンバイでは乗り換えの数時間を空港の近くのみで過ごそうと思っていましたが、こちらに行ってみたくなりました。
Lilyluck様 (cinetama)
2019-03-25 00:49:10
コメントをありがとうございました。

もう何度かムンバイにおいでになったことがおありなのですね。
インドはなかなか予定通りに行かない土地ですので、それも含みながら、インド映画博物館にいらしてみて下さい。
でも、タクシーの運転手やウーバーのオペレーターは知らないと思いますので、Jaslock Hospitalとおっしゃったり、入力なさった方がわかりが早いと思います。
では、ご成功を祈ります!
ありがとうございます! (Lilyluck)
2019-03-26 00:36:32
ご返信をありがとうございます。
そして、ご丁寧に行き方まで教えてくださって…大変助かります。
はい、ムンバイではウーバーの便利さに味をしめてしまったので、Jaslock Hospitalに行ってもらうよう入力してみます。帰りの渋滞に気をつけつつ、楽しみに行って参ります。

実は次回はチェンナイメインで行くつもりなので、
先生の今回の旅のご記録を
本当にありがたく拝読した次第です。
特に、ヒンディー語のできない私はムンバイで字幕無しで映画を見るより、チェンナイでヒンディー映画を観るというアイディアに目から鱗です。
道中お気をつけて、日本までお帰りくださいませ。
Lilyluck様 (cinetama)
2019-03-27 00:42:42
再度のコメント、ありがとうございました。
最後の暖かいお言葉もありがとうございます。

Lilyluckさんのご旅行も、楽しいものになりますように。
他の方のご参考にもなるよう、またコメントでご様子をお知らせいただければと思います。
よろしくお願い致します。

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