御礼：ブログ10周年

お陰様で、このブログも10周年を迎えることができました。10年前の私の誕生日に始めたのですが、そのとたん、３月11日には東日本大震災が起こりました。そのニュースをインドのムンバイで聞いた時のことは、忘れることができません。当時は旅行にはパソコンを持っていかず、ブログへの予定投稿を何本か入れておき、あとは現地から携帯電話で文章投稿だけしていたのでした。これが３月12日の投稿なのですが、そこにもあるように、すぐ後の３月13日に中国映画『唐山大地震』の紹介記事を予定投稿していて、何という間の悪さというか偶然というか、と愕然としたのでした。その時アップできなかった旅の写真を使いながら、当時を思い出してみます。

まず、2011年３月５日にチェンナイに着きました。チェンナイでいつも行くのは、カパレーシュワラ寺院です。ここは牛が飼われています。丑年なので、ご出演いただきました。ついでに、寺院の床に描いてある、きれいなアルポナというかコーラムの写真もどうぞ。

　

１月13日のポンガルが近いので、ホテルのビュッフェや街中の食堂では、ポンガルライス（甘いおこわのようなもの）が食べられます。何だか、こないだまで食べていた栗きんとんみたいに見えますね。

ショッピングモールには、シャー・ルク・カーンのタグ･ホイヤーの広告が。こんなものでもファンは嬉しいんですよ～。

で、チェンナイからムンバイに行って、映画館メトロに近いホテルに投宿。昔のイギリス風ホテルで、朝のビュッフェも優雅でよかったんですが、Wi-Fiが有料で結構高いため、３、４回泊まっただけでさよならしました。

３月11日の午後に毎年封筒などを買いに行くアブドゥル・ラフマーン・ストリートに行ったら、ステッカー屋のお兄さん（下写真）に「あなた日本人？　日本は地震があって、ひどいことになってるみたいだよ」とスマホのニュースを見せられたのでした。

あわててホテルへ戻り、それからはテレビニュースにかじりついていたのですが、津波の映像や仙台空港水浸しの映像が出て、心配は募るばかり。ブログ記事を出してみたら、友人が「仙台のMさんは無事」という情報をコメントで入れてくれて...。結局日本語の記事が見られたのは、３、４日後に友人の女優スハーシニー・ムレーのお宅に昼食に行って、彼女のパソコンを使わせてもらった時。本当に助かりました。

この時の旅では、インドの人、その後に行った香港の人などに、本当に親切にしてもらいました。あれから10年、やっと直接被害に遭われた方も、少し元気が出てきたというのに、今また大変な状況になってしまった日本ですね。でも、いつかこの状況は終わる、絶対に終わらせる、と思って、今年もしっかり生きていきたいと思います。

私の日々の暮らしにこのブログが結構支えになってくれているので、読んで下さってる皆さんには心から感謝しています。なかなか更新もままなりませんが、今年も頑張って続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。丑年人間としては、トロい歩みでも着実に、というのをめざしてがんばりま～す。