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アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

『WAR ウォー!!』の裏の裏<6>「♬Jai Jai Shiv Shankar」には元歌?が

2020-07-18 | インド映画

昨日の『WAR ウォー!!』公開初日、全国でたくさんの方がこの映画をた~っぷりと楽しまれたようです。公式ツイッターを見ていると、熱い感想が続々と上がっています。ネタバレ3歩手前(笑)のツイートもありますが、がまんして口チャック! よろしくお願いします。明日の日曜日も、お天気がいまひとつですが、映画館で『WAR ウォー!!』を楽しんで下さいね。

昨日の記事で、「Jai Jai Shiv Shankar(ジャイ・ジャイ・シヴ・シャンカル/シヴァ神万歳)」の歌の歌詞をアップしておきましたが、皆さん歌えるようになりましたか? ちょっと早口なので難しいかも知れませんが、サビの部分、「ジャイ・ジャイ・シヴ・シャンカル/アージ・ムード・ハィ・バヤンカル/ラング・ウルネー・ドー/ラング・ウルネー・ドー」はすぐ歌えると思いますので、ぜひ憶えて歌って下さい。逐語訳は、「ジャイ(万歳)・ジャイ・シヴ(シヴァ神)・シャンカル(シヴァ神の別名)/アージ(今日)・ムード(英語の「ムード」)・ハィ(~だ)・バヤンカル(荒ぶっている、恐ろしい)/ラング(色、色粉)・ウルネー(飛ばす)・ドー(~してやれ)/ラング・ウルネー・ドー」です。藤井美佳さんの字幕は「シヴァ神万歳/気分はワイルド/色めき立つ」だったかな、来週映画館に見に行くので、ちゃんと確認しておきますね。

© Yash Raj Films Pvt. Ltd.

ところでこの歌ですが、全く同じタイトルの歌が1978年のヒットソングにあるんです。証拠は下のとおり。これは、1960~1980年代に出ていた「○○年のヒット曲」というLPレコードのシリーズのうち、1974年版のジャケットから取った写真です。右下の字、小さいですが「JAI JAI SHIV SHANKAR」と読めるでしょう? その下が映画のタイトルで、『AAP KI KASAM(アープ・キー・カサム/あなたに誓って)』と読めます。

『AAP KI KASAM』は1974年5月3日に封切られたヒンディー語映画で、主演はラージェーシュ・カンナー(写真右)とムムターズ(同左)、そしてサンジーヴ・クマール、監督はJ.オーム・プラカーシュで、プロデューサーも兼ねていました。というか、それまでプロデューサーとして数本の映画を作ったJ.オーム・プラカーシュが、初めて監督に転進したのがこの『AAP KI KASAM』だったのです。そして、この映画は「JAI JAI SHIV SHANKAR」の曲のヒットで、その年の興行収入第9位に食い込むという快挙を成し遂げました。歌詞、メロディーとも『WAR ウォー!!』の曲とは違っていて、こんな曲でした。

Jai Jai Shiv Shankar | Lata Mangeshkar, Kishore Kumar | Aap Ki Kasam | Rajesh Khanna

 

何だか、いかにも1970年代の曲、という感じですね。で、どうして同じタイトルの曲が『WAR ウォー!!』のために作られたかというと、監督&プロデューサーのJ.オーム・プラカーシュは、リティク・ローシャンのお母さんの父親、つまりリティクの母方の祖父なのです。それで、昔の有名なヒット曲と同じタイトルの曲がヴィシャール=シェーカルによって作られたわけですが、残念ながらJ.オーム・プラカーシュは、『WAR ウォー!!』が公開される2019年10月2日の少し前、8月7日に亡くなってしまいました。享年93だったのでお年に不足はないとも言えますが、こうして『WAR ウォー!!』の「Jai Jai Shiv Shankar」はよけいにJ.オーム・プラカーシュへのトリビュートとなったのでした。

© Yash Raj Films Pvt. Ltd.

『WAR ウォー!!』にはもう1曲、「Ghungroo(グングルー/足鈴)」という曲が使ってありますが、実はこちらにもちょっとした裏話があります。それはまた、来週、ということで、皆さん、『WAR ウォー!!』へGO! 何度おかわりしても新しい発見がある映画なので、どんどんおかわりして下さいね。そうそう、最後に、シヴァ神様に「新型コロナウィルスの感染者増加が止まりますように」とお祈りしておこうと思います。シヴァ神様、シャンカル様、どうかよろしくお願いします!

 


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