予告編を見て、涙が出たのは初めてです。毎日、YouTubeで新たなインド映画の予告編がアップされていないかチェックしているのですが、今朝見た『Sooryavanshi(スーリヤヴァンシー/太陽帝国の住人)』の予告編には、涙がじわり。下の予告編です。アクシャイ・クマール、ランヴィール・シン、アジャイ・デーウガンの3人のセリフをそれぞれ訳しておきますので、私の泣いたわけをお察し下さい。
Sooryavanshi | #BackToCinemas This Diwali | 5th Nov | Akshay, Ajay, Ranveer, Katrina | Rohit Shetty
アクシャイ:皆さん、この場所を憶えていますか? この四方の壁は、あなたのいろんな表情や感情を見てきたはずです。
ランヴィール:あなたの笑い、涙、愛情、怒り、それらをすべてこの壁は憶えています。
アクシャイ:しかしながら、映画のようなインターバルが我々の人生にもある日やってくるとは、誰が予測したでしょう。
アジャイ:ですが、暗い夜の後には夜明けが必ずやってくる、とも言いますよね。
アクシャイ:ということで、我々は戻ってきました!
ランヴィール:こんな暗黒はもう結構、こんな沈黙ももうたくさん。今こそ再び、この映画館で拍手喝采が起きる時が来たのです。
アジャイ:大スクリーンでの興奮が戻ってきます。
ランヴィール:ディワーリー祭がやってきたようなものですね。
アクシャイ:ご家族を映画館に連れて来て下さい。そしてこのディワーリー祭を、我々と一緒に祝いましょう。
アジャイ:お待ちしています。
ランヴィール:おい、プロジェクター、映写を始めろ!
『Sooryavanshi(スーリヤヴァンシー/太陽帝国の住人)』
ローヒト・シェッティ監督作がお近くの映画館で、あなたのご家族と一緒に今年のディワーリー祭を祝います
11月5日公開予定
ムンバイを始めとするマハーラーシュトラ州の映画館が、やっと10月22日(金)から再開されることになりました。他地域からはほぼ3ヶ月遅れですが、当初11月5日(金)から再開、と言っていた州政府が折れて、11月4日(木)のディワーリー祭前に再開時期をずらしてくれたのです。客席キャパは50%だとかで、チケット争奪戦が熾烈になりそうですが、やっとこれで映画興行回復に一歩近づいたというところです。
ところで、『Sooryavanshi』はアクシャイ・クマールとカトリーナ・カイフが主演なのですが、その宣伝になぜランヴィール・シンとアジャイ・デーウガンが出ているかと言えば――JAIHOでランヴィール・シン主演作『シンバ』(2018)をご覧になった方はもうおわかりですね。ローヒト・シェッティ監督作では、アジャイ・デーウガン主演の『Singham(シンガム)』(2011)と『Singham Returns』(2014)がまずヒットし、そのスピンオフ的作品『シンバ』にアジャイ・デーウガンのシンガム警部がカメオ出演して、さらには『Sooryavanshi』のアクシャイ・クマールも、というわけで、今回のこの動画出演となった次第です。ただ、この動画がアップされるとファンからは、「せめてソング&ダンスシーンのプロモ動画ぐらい一緒にアップしろ」「ローヒト・シェッティ監督、まじめにプロモーションやれ!」と非難がいろいろ寄せられたそう。観客の方が、よほど危機感を持っていて偉いですね、インドは。興行の行方にご注目、というところです。