今回香港で、インド映画『3バカに乾杯!』 (2009)の香港版DVDを手に入れてきました。広東語吹替版が付いていたからです。キャッチコピーが読めるよう、ちょっと大きな画像を付けておきます。《一百萬零一夜》というのは、『スラムドッグ$ミリオネア』 (2008)の香港公開タイトルです。
今日広東語版をチラ見してみたら、やっぱり大笑い。広東語、合いますわ~。
なお、「Aal Izz Well(アール・イズ・ウェル=オール・イズ・ウェルのなまり)」は「好事來(ホウシライ)」と訳されていました。なるほど、ちょっと音も似てますもんねー。それから、優等生チャトゥルのああ勘違い!スピーチは、次のような訳になっていました。
[原文]
<元の原稿>学長はチャマトカール(奇跡)を起こして来ました。
↓
<改ざん原稿>学長はバラートカール(強姦)を起こして来ました。
[広東語版]
<元の原稿>学長は善誘(シンヤウ=良き指導)を行ってきました。
↓
<改ざん原稿>学長は引誘(ヤンヤウ=誘惑)を行ってきました。
このほか、「乳房(ニューフォン)」と言い間違える元の単語は、「庫房(フーフォン=倉庫)」になっています。ヒンディー語では、「ダン(資金)」が「スタン(乳房)」に改ざんされている、という設定なのですが、広東語版は「大臣は我々に必要な倉庫(→乳房)を与えて下さいました」。香港の翻訳者の方も、苦労していますねー。えー、『3バカに乾杯!』をご覧になっていない方は、何が何やらおわかりにならないと思います。すみません。
なお『3バカに乾杯!』=『作死不離3兄弟』は、香港では2011年9月1日に公開されて超ロングラン、2012年1月7日時点で2,341万6,053香港ドル稼いだ、という記事があります。ハリウッド映画の大作には及びませんが、香港映画興収ベスト10に当てはめると、第3位の『竊聽風雲2』(興収2,401万55香港ドル)といい勝負です。
この映画のヒットのおかげで、香港ではコンスタントにインド映画が公開されるようになりました。現在は、『阿漢正傳(マイ・ネーム・イズ・ハーン)』、『巴打旅痕團(人生は一度だけ)』、そして『印度有個荷里活(ボリウッド~究極のラブストーリー)』が上映中です。いずれも1館か2館での上映ですが、3本同時に、しかもドキュメンタリーまで上映してしまうとは、香港人のボリウッド・ファンが増えている証拠ですね。気になる方は、雅虎(ヤフー)香港の映画案内サイトで確認してみて下さいね。
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そして肝心の日本では、5月12日(土)より、いよいよ『ロボット』公開!!!!! 前売り券はもうお求めになりましたか~? 公開劇場がどんどん増えてますよ~。公式サイトをマメにチェックして下さいね~。
それから、関西在住の皆様に朗報です! 『神さまがくれた娘』の放映日が決まりました!!
5月18日(金) 25:34~ 朝日放送
見逃したらあきまへんで~。DVDでもブルーレイでもビデオでもええさかい、録画しといてちょうだいね~(ほしい...)。大阪アジアン映画祭のサイトにも載ってまっせ~。
最後に、同映画祭のプログラム・ディレクター暉峻創三さんからうかがった、ヴィクラムの「いい人ですねー」エピソードをもう1つ。「ヴィクラムは最後までまったくスターぶらない素晴らしい人で、賞金を手にした最後の夜、打ち上げパーティをした後に彼が向かった先は、豪遊できるバーなどではなく、福島駅前(大阪にも福島駅がありますねん)の吉野家でした」とのことです。ちょっとヴィクラム、あんた牛丼食べてもええのん? というツッコミは置いておいて、庶民的で本当にいい人ですねー。関西在住の皆様、深夜ですがヴィクラムの素晴らしい演技をた~っぷりとご覧下さいませ。
「ロボット」の大ヒットで、日本でも香港並にとは言わないまでも、上映される作品が増えますよ~~に!
追伸:今月の通信発送作業には所用で伺えませんm(_ _)m 皆様に宜しくお伝え下さいませ。
土曜日お目にかかれないとのこと、残念です~。ムードメーカーのnancyさんが来て下さると場が盛り上がるんですが。また来月お待ちしていますので、よろしくお願いします~。あ、「ロボット」もどうぞよろしく!
「3バカに乾杯!」は今のところ再上映の予定は聞こえてきません。残念ですねー。
でも、5月12日から公開される「ロボット」でインド映画が「キターーー!」になれば、何か進展があるかも知れません。ヒンディー語映画が何本か買われつつある、という噂は聞こえて来てるのですが、配給会社からの発表がないもので...。さて、どの作品でしょうね?