アジア映画巡礼

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いよいよ明日9月16日(土)が初日! 『燃えあがる女性記者たち』

2023-09-15 | インド映画

インドのドキュメンタリー映画『燃えあがる女性記者たち』(2021)が、いよいよ明日から公開となります。北インド、UP州の東南端に近い町チトラクートにある、女性だけの新聞社「カバル・ラハリヤ(ニュースの波)」の記者たちの活躍を描く作品で、一昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映され、市民賞を獲得しました。リントゥ・トーマス監督(女性、ケーララ州出身)とスシュミト・ゴーシュ監督(男性、西ベンガル州出身)の共同監督作品で、ちょうどカバル・ラハリヤ社が配信に移行する時を捉えてもいるので、インドのジャーナリズムの現状がよくわかってとても興味深いです。また、カバル・ラハリヤは記者が全員「ダリト」と呼ばれる被差別カーストの出身のため、被差別カーストの人々の問題も的確に捉えられていて、その点でも見る者の目を開かせてくれます。

まずは東京での公開が先行し、明日は渋谷のユーロスペースで12:15~、14:45~、17:15~の3回上映され、12:15~、14:45~の回は、上映終了後に監督お二人、リントゥ・トーマス監督(下写真左)とスシュミト・ゴーシュ監督(下写真右)が登壇する予定です。司会は私が担当しますので、今からドキドキしていますが、会場とのQ&Aもありますからぜひいらして下さいね。下の監督お二人の顔写真は、昨日、専修大学で行われた先行上映後のシンポジウムで撮ったため、あまりきちんとしたお写真でなくてすみません。お二人は映画『2 States』(2014)を地で行くようなカップルですが、現在のお住まいはニューデリーだそうです。

 

ユーロスペースのサイトはこちらです。お席が埋まりつつありますので、右上の「オンラインチケット購入」からお早めにご予約をどうぞ。小さな方のホール1なので、映像も臨場感が満喫できますし、監督との距離が近いので、お顔がよーく見えますよ。舞台挨拶は、写真撮影OKになる予定です。なお、池袋のシネリーブル池袋でも17:45~の上映があり、終了後に監督お二人が登壇する予定です。こちらの方がご都合のいい方はぜひ池袋へ。

一方、作品中によく登場する、3人の女性記者のお顔も憶えておいていただきましょう。まず、主任記者のミーラです。小柄ながら、ファイトの塊のような女性ですが、それを表面には出さず、穏やかな姿と声で問題を追及していきます。

©BLACK TICKET FILMS. ALL RIGHTS RESERVED.

そして、若手の成長株スニータ。弁が立って、とんがっていて、一番「ブン屋」の雰囲気がある記者です。

©BLACK TICKET FILMS. ALL RIGHTS RESERVED.

最後に、当初はアルファベットも読めなかったシャームカリ(下写真右)。一見「家庭の主婦」なんですが、どんどんいろんなことを学習しては賢くなっていく、頼もしい主婦です。

©BLACK TICKET FILMS. ALL RIGHTS RESERVED.

と、この3人が様々に活躍しますので、ご期待下さい。なお、上の写真のクレジットにある「ブラック・チケット・フィルムズ」は監督たちが設立した制作会社の名前で、「ブラック・チケット」とは「ブラックマーケットのチケット(闇のチケット)」のことだろうと思います。明日、聞いてみますね。最後に公式サイトと特報を付けておきますので、明日はユーロスペースかシネリーブル池袋へどうぞお運び下さい。

ドキュメンタリー映画『燃えあがる女性記者たち』特報

 


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