えーでは行きましょうか。うちの状態もだいぶ落ち着いてきましたし。着々と各個撃破していますから殲滅の日も近いでしょう。
※汚い話です
※しかも長いです
さて、あの日は前日から試験の終わったあちろんがゴハンをつくりに来てくれていた。正確には「ゴハン作ってくれるんだよねー!」「え……?」見たいな流れが無きにしもあらずでしたがそこは強引にカレーを作ってもらいました(酷)。
1日たってうちでごろごろ。「あ、虫ー」「小バエかなー最近多いんだよ」「どこかで発生しちゃってるのかもね」「あれは発生しやすいからしょうがないよー」見たいな会話を経て外でゴハン。大戸屋は良いですね。
で、あちろんを駅まで送って帰ってきたkanti。ふと玄関先の靴箱の上に無造作に置いてある謎のビニール袋が気になった。
えーと確かコレ濡れた傘とかを入れるのに使った袋だっけ?もう数ヶ月放置してるよなー捨てちゃうか。ひょいと手に取りました。すると。
その下から小バエの大群がピャーとkanti目掛けて襲いかかってきました。
素で「ひゃぁあぁあ」とか声を上げながら退避する私。その間も小バエの大群はピャンピャン周りを飛び回っています。
えーとちょっと待てどういうことだ?ここらへんからかなりパニック状態。頭がぐるぐるしてわけがわからん状態です。それでもうごうごと考えたところ、
・ビニール袋の下になにやら黒いかたまりが2つ見えた。
・たぶんずっと前にばら売りとかで買ったキウイだ。
・そのあとたぶんあのビニール袋を棚の上にぽいと置いてしまった。
・その後ビニール袋をずっと片付けなかったせいでキウイのことも一緒にすっかりさっぱり忘れていた。
……というような状況把握ができてきました。
何やってんだバカじゃねーの自分!と思いつつもここまでことが進んでしまったらやることはひとつしかありません。 殺 虫 で す 。
ところがうちに殺虫剤はない。
だって今までイニシャルGとか出会ったことないんだもん!
そこでなにか殺虫剤みたいに吹き付けるものはないかと捜索。普通に叩けばいいような気がしますがそこはパニック状態なのでとりあえず何か殺虫剤に似たものを探すことに全神経を傾ける。
するとそこにはファブリーズが!いろいろ吸い込まないために顔にタオルを巻いてしばり、銀行強盗さながらにファブリーズを構える。
ファブリーズで応戦。まったく勢いのおとろえない小バエたち。
このへんでやっと何かおかしいことに気がつく。でもなんか理不尽だ!「除菌・消臭」じゃだめなのかよ!
引き続きパニックのまま、しかしやがて元から絶つしかないと思い至る。
絶対直接はさわりたくないのでビニール袋を裏返しにして手を突っ込み、例の謎の(もう謎じゃない)ビニール袋もろともにキウイ(らしき黒いかたまり×2)をつかんで玄関の外に投げる。すぐドアを閉める。
しばらくしてから呼吸が整ってから(テンパってます)細くドアを開けて確認。くっついてたハエはどこかに行った模様。ちなみにこのへんから単なる小バエが飛ぶだけでめちゃくちゃびびるようになっている。
外に出てビニール袋の口を結び、ごみの日ではないがごみを出しに行く。良心が痛まないわけではなかったがこれ以上この物体をうちにおいておくなぞ虫唾が走るので断念。ちっとも迷わなかったわけじゃないよ……
うっかり顔にタオルを巻いたままだったが、部屋に戻るまで気づかず。住人に会わなくて何より。
部屋に戻り、すっかり真っ黒になった棚の処理を行う。なんか黒い粉が舞うよ……うっかりそばにおいておいたカードホルダーまで侵食されて黒くなってるよ……
もう捨てようと思っていたふきんで拭く。なんか水ぶきだと不安だったのでファブリーズと、今度はバスピカを使ってみる。きれいになるもの、という先入観がそうさせている。
なんとか元を断ってふと上を見上げると、いるわいるわ壁にドアに小バエがたくさん。なんだか視界が滲んで見えなくなりつつもキッチンペーパーを装備して(つまり手で)叩いて倒そうと試みる。動きが早くまったくつかまらない。
次は雑誌を丸めて応戦。トロいのはつかまるようになり、若干ヒット率が上がったがそれでもほとんどの小バエはひらりひらりと逃げ回る。このころからヤツらは身長148センチのkantiをあざ笑うように天井近くの壁のすみに移動。届かない。
とうとう殺虫剤を買ってくる決意をする。時計を見ると9時55分。歩いて3分のドラッグストアは10時まで営業。着の身着のまま家を飛び出す。タオルはさすがに気がついて、取る。
閉店間際のドラッグストアでは蛍の光が流れ始めていたが、まだ開いていた。神に感謝する気持ちになる。
キ●チョールとアース●ェットで迷うが、結局安いほうに落ち着く。●ースジェットのほうが安いなんてそのときまでkantiは知りもしなかった。パッケージのハエの絵に嫌悪感を覚えるがそれはそれでなんだか頼もしい。閉店間際にアースジ●ットだけを買う陰気な女(当社比)を見て店員さんは何を思っただろうか……特に何も言われず。「頑張ってくださいね」とか言ってくれてもいいのに……これから何をするかなんてわかりそうなものだ。(無茶言うな)
帰ってきて速攻ビニールをむいて使い方を確認。今一度タオルを装着して大量破壊兵器を携えたkantiは玄関へ。うちを出たときと同じようにやつらはkantiには手の届かないような高みから見下ろしている。
噴射。
おちるわおちるわ。文明の利器のすごさに感動すら覚えた。床に棚にぼとぼと落ちていく大群をすかさず捕獲してつぶして、捨てる。
こうして、玄関には1匹もいなくなった。虫除けの意味もあるのか一度噴射したあたりには小バエは戻ってこない。
もう一度棚を磨いて、大群撃破作戦は終了。
で、すかさず電話をかけました。なんかそうせずにはいられなかった私である。
少し前までうちにいて「なんか小バエ多いよねー」「ねー」とか言い合っていたあの幸せな時代(でも小バエと共生)をともに過ごしたあちろんに電話。なんだか死にそうな声で「あたしですけど……」といったときのあちろんの狼狽した声が忘れられない。
たぶん帰ってきたばかりのあちろんにこれまでの経緯をまくしたてる。かなり迷惑全開だったはずだがあちろんはちゃんと聞いてくれた。
「身につまされるよ……」「うちも掃除するね」
いろいろ話してたらあちろんに「今日はちゃんと風呂汲んではいりな!」といわれ、それはいい考えだと思う。(普段はシャワーだけなのよ)
電話を切る。だいぶ落ち着いてきた。
でもまた電話をかける。今度は実家である。
たまたま出た母さんに事の次第を説明、「ちょうこわかった」を連発。熟練の主婦ならではの小バエ発生対策の数々を教わって電話を切る。
電話をきってしばらくすると妹たちからメールが来る。当然心配とかではなく「キウイ」とか「小バエ(嘲笑)」とかいうだけのひどいメールである。その後のやり取りでもいちいちメールの語尾にキウイをつけるなど暴虐の限りを尽くされる。やがて母からも「アー●ジェット=プ~ン」とかいうわけのわからないメールが。みんなひどい。すっかり疲れきったあたしにねぎらいとかないのか!
果ては
「ネタ人生(爆笑)」
とかいうメールがきて更にブルーになる。妹に……妹に言われるってどうよ……?
まあそれはそれとして(泣)すっかり落ち着いて、同じく落ち着いている小バエを2~3匹各個撃破し、おフロを汲む。そらもーゆっくりつかる。視界の端のほうを飛んでいる小さい黒いものは無視することにする。
そんなこんなで、すべてを済ませて午前2時、就寝。
「お休み、せめて夢の中では平和を」
ヤンはいいこと言うぜ。
※汚い話です
※しかも長いです
さて、あの日は前日から試験の終わったあちろんがゴハンをつくりに来てくれていた。正確には「ゴハン作ってくれるんだよねー!」「え……?」見たいな流れが無きにしもあらずでしたがそこは強引にカレーを作ってもらいました(酷)。
1日たってうちでごろごろ。「あ、虫ー」「小バエかなー最近多いんだよ」「どこかで発生しちゃってるのかもね」「あれは発生しやすいからしょうがないよー」見たいな会話を経て外でゴハン。大戸屋は良いですね。
で、あちろんを駅まで送って帰ってきたkanti。ふと玄関先の靴箱の上に無造作に置いてある謎のビニール袋が気になった。
えーと確かコレ濡れた傘とかを入れるのに使った袋だっけ?もう数ヶ月放置してるよなー捨てちゃうか。ひょいと手に取りました。すると。
その下から小バエの大群がピャーとkanti目掛けて襲いかかってきました。
素で「ひゃぁあぁあ」とか声を上げながら退避する私。その間も小バエの大群はピャンピャン周りを飛び回っています。
えーとちょっと待てどういうことだ?ここらへんからかなりパニック状態。頭がぐるぐるしてわけがわからん状態です。それでもうごうごと考えたところ、
・ビニール袋の下になにやら黒いかたまりが2つ見えた。
・たぶんずっと前にばら売りとかで買ったキウイだ。
・そのあとたぶんあのビニール袋を棚の上にぽいと置いてしまった。
・その後ビニール袋をずっと片付けなかったせいでキウイのことも一緒にすっかりさっぱり忘れていた。
……というような状況把握ができてきました。
何やってんだバカじゃねーの自分!と思いつつもここまでことが進んでしまったらやることはひとつしかありません。 殺 虫 で す 。
ところがうちに殺虫剤はない。
だって今までイニシャルGとか出会ったことないんだもん!
そこでなにか殺虫剤みたいに吹き付けるものはないかと捜索。普通に叩けばいいような気がしますがそこはパニック状態なのでとりあえず何か殺虫剤に似たものを探すことに全神経を傾ける。
するとそこにはファブリーズが!いろいろ吸い込まないために顔にタオルを巻いてしばり、銀行強盗さながらにファブリーズを構える。
ファブリーズで応戦。まったく勢いのおとろえない小バエたち。
このへんでやっと何かおかしいことに気がつく。でもなんか理不尽だ!「除菌・消臭」じゃだめなのかよ!
引き続きパニックのまま、しかしやがて元から絶つしかないと思い至る。
絶対直接はさわりたくないのでビニール袋を裏返しにして手を突っ込み、例の謎の(もう謎じゃない)ビニール袋もろともにキウイ(らしき黒いかたまり×2)をつかんで玄関の外に投げる。すぐドアを閉める。
しばらくしてから呼吸が整ってから(テンパってます)細くドアを開けて確認。くっついてたハエはどこかに行った模様。ちなみにこのへんから単なる小バエが飛ぶだけでめちゃくちゃびびるようになっている。
外に出てビニール袋の口を結び、ごみの日ではないがごみを出しに行く。良心が痛まないわけではなかったがこれ以上この物体をうちにおいておくなぞ虫唾が走るので断念。ちっとも迷わなかったわけじゃないよ……
うっかり顔にタオルを巻いたままだったが、部屋に戻るまで気づかず。住人に会わなくて何より。
部屋に戻り、すっかり真っ黒になった棚の処理を行う。なんか黒い粉が舞うよ……うっかりそばにおいておいたカードホルダーまで侵食されて黒くなってるよ……
もう捨てようと思っていたふきんで拭く。なんか水ぶきだと不安だったのでファブリーズと、今度はバスピカを使ってみる。きれいになるもの、という先入観がそうさせている。
なんとか元を断ってふと上を見上げると、いるわいるわ壁にドアに小バエがたくさん。なんだか視界が滲んで見えなくなりつつもキッチンペーパーを装備して(つまり手で)叩いて倒そうと試みる。動きが早くまったくつかまらない。
次は雑誌を丸めて応戦。トロいのはつかまるようになり、若干ヒット率が上がったがそれでもほとんどの小バエはひらりひらりと逃げ回る。このころからヤツらは身長148センチのkantiをあざ笑うように天井近くの壁のすみに移動。届かない。
とうとう殺虫剤を買ってくる決意をする。時計を見ると9時55分。歩いて3分のドラッグストアは10時まで営業。着の身着のまま家を飛び出す。タオルはさすがに気がついて、取る。
閉店間際のドラッグストアでは蛍の光が流れ始めていたが、まだ開いていた。神に感謝する気持ちになる。
キ●チョールとアース●ェットで迷うが、結局安いほうに落ち着く。●ースジェットのほうが安いなんてそのときまでkantiは知りもしなかった。パッケージのハエの絵に嫌悪感を覚えるがそれはそれでなんだか頼もしい。閉店間際にアースジ●ットだけを買う陰気な女(当社比)を見て店員さんは何を思っただろうか……特に何も言われず。「頑張ってくださいね」とか言ってくれてもいいのに……これから何をするかなんてわかりそうなものだ。(無茶言うな)
帰ってきて速攻ビニールをむいて使い方を確認。今一度タオルを装着して大量破壊兵器を携えたkantiは玄関へ。うちを出たときと同じようにやつらはkantiには手の届かないような高みから見下ろしている。
噴射。
おちるわおちるわ。文明の利器のすごさに感動すら覚えた。床に棚にぼとぼと落ちていく大群をすかさず捕獲してつぶして、捨てる。
こうして、玄関には1匹もいなくなった。虫除けの意味もあるのか一度噴射したあたりには小バエは戻ってこない。
もう一度棚を磨いて、大群撃破作戦は終了。
で、すかさず電話をかけました。なんかそうせずにはいられなかった私である。
少し前までうちにいて「なんか小バエ多いよねー」「ねー」とか言い合っていたあの幸せな時代(でも小バエと共生)をともに過ごしたあちろんに電話。なんだか死にそうな声で「あたしですけど……」といったときのあちろんの狼狽した声が忘れられない。
たぶん帰ってきたばかりのあちろんにこれまでの経緯をまくしたてる。かなり迷惑全開だったはずだがあちろんはちゃんと聞いてくれた。
「身につまされるよ……」「うちも掃除するね」
いろいろ話してたらあちろんに「今日はちゃんと風呂汲んではいりな!」といわれ、それはいい考えだと思う。(普段はシャワーだけなのよ)
電話を切る。だいぶ落ち着いてきた。
でもまた電話をかける。今度は実家である。
たまたま出た母さんに事の次第を説明、「ちょうこわかった」を連発。熟練の主婦ならではの小バエ発生対策の数々を教わって電話を切る。
電話をきってしばらくすると妹たちからメールが来る。当然心配とかではなく「キウイ」とか「小バエ(嘲笑)」とかいうだけのひどいメールである。その後のやり取りでもいちいちメールの語尾にキウイをつけるなど暴虐の限りを尽くされる。やがて母からも「アー●ジェット=プ~ン」とかいうわけのわからないメールが。みんなひどい。すっかり疲れきったあたしにねぎらいとかないのか!
果ては
「ネタ人生(爆笑)」
とかいうメールがきて更にブルーになる。妹に……妹に言われるってどうよ……?
まあそれはそれとして(泣)すっかり落ち着いて、同じく落ち着いている小バエを2~3匹各個撃破し、おフロを汲む。そらもーゆっくりつかる。視界の端のほうを飛んでいる小さい黒いものは無視することにする。
そんなこんなで、すべてを済ませて午前2時、就寝。
「お休み、せめて夢の中では平和を」
ヤンはいいこと言うぜ。