今は自転車が好き

いつの間にか自転車とは関係のない写真ブログになってしまいましたが、
タイトルは変えずに、

大寒に考えたハクチョウのこと

2008-01-21 19:25:54 | 人の世

異論があるかもしれないが、野生生物への人間の関与に対する私の考え。

 許されること
  ・実のなる木を庭に植える
  ・田の二番穂を残す
  ・保護区域を決めて人が近づかないようにする
  など

 微妙な行為
  ・小鳥のための餌場、水のみ場を庭に作る
  ・巣箱を森に設置する
  ・サケの稚魚の放流
    (経済的な行為と自然保護を一緒に議論するとろくなことはない)
  など

 許されないこと
  ・餌付けと呼ばれる行為
  ・特定の種だけの保護、あるいは駆除
  ・外来生物の移入
    外来魚による日本の淡水魚の駆逐にとどまらず、
    ハブ退治のためのマングース、水質浄化のためのホテイアオイなど
    目的を持って無茶なことをしてきた。
  ・地域差を無視した生き物の移動
    “めだかの学校”の情景を再現するために
    どこから来たか判らないメダカを近所の川に放流してはいけない。
  など

どこぞのコウノトリはまだ野生とはいえない。
釧路湿原のタンチョウは絶滅の危機を脱するために餌付けも止むを得ない状況。
九州 出水平野の鶴は、ある種の個体の大多数が、越冬を人間に依存しているような
状態なので、餌付けを止めることはその種の絶滅につながりかねない。

最後に、各地で行われているハクチョウへの餌付け。
タンチョウや出水平野の鶴のような状況にしないためには
餌付けに依存せずに越冬できるのかをきちんと調査して、
保護の必要性を判断すべき。
渡り鳥の場合、越冬地で餌付けして保護したつもりでも
繁殖地での食料が不足すれば、数は減ってしまう。
そのバランスが見えない、何が適正か判らないのであれば、
過度な関与は避けるべきだと思う。

餌付けの苦労が美談として語り継がれたり
不自然な環境で越冬するハクチョウを「きれい」、「かわいい」と騒ぎたて、
観光資源としてみているようでは、ハクチョウの将来は暗い。

意見を言うだけで行動を起こさない私のような人間が
行動している人たちから嫌われるのは百も承知。


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