今は自転車が好き

いつの間にか自転車とは関係のない写真ブログになってしまいましたが、
タイトルは変えずに、

テレポーテーションした自分は、もとの自分と同一なのか?

2007-05-08 20:21:11 | ひとりごと
以前、別の場所でやっていたブログからのコピペ+少々の加筆。

Michael Crichtonの"Timeline"での時空間移動、古くはスタートレックのテレポーテーションや、水樹和佳の「樹魔・伝説」での超生命体による記憶を含めた人体再生などで、自己の同一性は保証されるのかずっと気になっている。

SFの中でテレポーテーションの原理がどのように説明されているか詳しくは調べていないが、人体を構成する物質と意識・記憶などを情報として別の場所に転送し、そこで人間を再構成するというのが基本原理だろう。

(テレポーテーションでは転送元の個体は消えてしまうが、情報として転送するのになぜ、もとの個体を消す必要があるのか? 残しておくと、それは同じ意識・記憶をもったクローンを別の場所に作るだけだということが、わかりやすくなって物語が面白くなくなってしまうから?)

転送・再生された本人の意識・記憶には全く変化はなく、おそらく、眠る前と起きた後の自己を同じものと認識するように、連続している自我を感じられなければ、テレポーテーションは成り立たない。

しかし、外から見て区別がつかなくて、本人の意識が連続していると認識されれば、自己の同一性は保証されるのだろうか。 転送前の自分の意識は死んでしまって、別の場所で同じ記憶を持った全く別の意識が生まれるだけなのではないか。
そうだとしたら、そんな装置で転送されることを許す人間がいるのだろうか。
案外、周囲に迷惑を掛けずに自殺できる装置として、使う人が多くなるかもしれない。 転送先で悩みを抱えるのは自分と同じ格好で同じ意識を持った全くの別人。

こんなことを考え始めると、眠る前と目覚めた後の自己の同一性も証明できないことに気づく。 結局、意識がどこに存在しようとも、意識は『今の自分』しか認識できない。
『今の私』が認識している『昨日の私』は、実は記憶の中だけのものかもしれない。そして、『今の私』を認識している意識が、マトリックスやトータルリコールのように、誰かにコントロールされているとしたら。。。

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1 コメント

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自殺マシーン (エージ)
2007-05-16 19:40:34
テレポーテーションの装置が誰にも迷惑をかけない自殺マシーンになるかもしれないと書いてしまったが、新たに生まれてくる転送後の自我は相変わらず自殺願望を持ったままで、テレポーテーション(=自我の消滅と再生)を繰り返すうちに、何度も自我を消した記憶だけが蓄積されて、それに耐えられなくなって、結局は他人に迷惑を掛ける(古典的な)自殺を選んでしまうのかもしれない。
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