goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ハイフン

2025-04-18 01:40:28 | 呟き

 Yahoo!ニュースに掲載された、Forbes JAPANの記事
「ビル・ゲイツがMS創業時のソースコード公開─『私が書いた中で最もクールなコード』」
を読んで、天を仰いだ。信じられない。

 何が信じられないかって、同記事中の次の部分。

    こうしてAltair BASICは、生まれ出ずる企業、「マイクロソフト」初の製品となった。 ゲイツは言う、「 “We later dropped the hyphen."(私たちは後からハイフンを取り除いたのだ。)」。

 「ハイフンを取り除いた」とあるが、何のハイフンなのかが同記事には書かれていない。Yahoo!ニュースの読者にとって、何のハイフンか明らかであるとは思えない。

 要するに、同記事の「 “We later dropped the hyphen."(私たちは後からハイフンを取り除いたのだ。)」は、意味不明だ。

 ググればすぐにわかる事だが、上記引用部分の原文は、次の通り。

        "Altair BASIC became the first product of our new company, which we decided to call Micro-Soft," Gates wrote. "We later dropped the hyphen."

 翻訳が簡単な仕事でないことは承知している。しかし、意味不明な訳文が記事として著名なニュースサイトに掲載されるのは、理解に苦しむ。信じられない。


貿易戦争

2025-04-13 01:08:17 | 呟き

 米中貿易戦争、まるで経済版全面核戦争を見ているようだ。相互確証破壊(MAD)が実世界で試された事例と言えるのかもしれない。

 二大経済大国が、互いに輸入品に100パーセントを超える関税を課すの、笑い事ではないが笑ってしまう。現実とは思えない。

 関税率が1000パーセントになったら、会計システムがバグるんじゃないかって心配してた。西暦2000年問題(Y2K)の時みたいに。

 幸いと言うべきなのか、1000パーセントには届かなかった。現時点では、アメリカが中国に対して145パーセント、中国がアメリカに対して125パーセントの関税率。

 中国の指導部が、中国側は関税率をこれ以上は引き上げるつもりはない旨を表明したという。敢えて同率とせず、20ポイント低い関税率で打ち止めを一方的に宣言したのは、興味深い。現時点の関税率が"持続可能"という判断なのだろうか。

 チキンゲーム(チキンレース)は、根比べに移行したのか。折れるのはどちらだろう。

 いずれにせよ、今次の米中貿易戦争の結末はまだわからない。結末がいつ明らかになるのかすらわからない。現時点でわかる事とわからない事との区別をつけることができる人とできない人とを区別するためには、良い機会と思う。


鎖国

2025-04-08 02:03:52 | 呟き

 株式市場の動きを冷徹に見ている。何らかの結論を下すのはまだ早いと思う。どうなるかわからない。

 週明けのアジア、ヨーロッパからニューヨークへの推移は、地球が休みなく自転していることの証明。

 面白い、と言ったら語弊があり過ぎる。笑い事ではないのが一点。そして、今日のアメリカは明日の日本ってのが一点。

 Learn to Code は、様々な解釈があるとしても、残酷な真実を端的に示していると考える。関税が解決であるのならば、むしろ救いだと言えるかもしれない。

 相互関税を指して馬鹿だの、経済学の常識に反するだの言うのは自由。しかし、似たようなことが日本でも起きる可能性は十分にあると思う。

 グローバルな競争を拒絶し、鎖国せよ、みたいな言説が、本邦の大衆の心を掴むかもしれない。今後数年間が、分かれ道となる気がする。

 当面は事態を見守るしかない。


臓器移植

2025-03-25 00:34:22 | 呟き

 読売新聞(電子版)の記事
東大病院が移植医を8人増強、脳死臓器移植の人材育成目指す…患者からの5億円の寄付で実現
を読んで、感銘を受けた。

 脳死を人の死と認めるか否かの論争があったのは、いつだったろう。あれからずいぶんと月日が経ったはずなのに、いまなお日本では、脳死からの臓器移植が日常的であるとはとても言えない状況だ。

 個人の寄付で状況が改善するなら、とても素晴らしいと思う。しかし、それは良いニュースなのだろうか。

 制度的な欠陥が、誰かも知らぬ他人のために自己の臓器を提供する尊い意志を、いつ現れるとも知れぬ臓器提供者を待ち続ける患者の希望を、両者の想いを繋ぐ医療者の熱意を、損なう。

 悲しく、やりきれない。なぜこんなことになってしまうのか。

 同記事が指摘する通り、問題の根源は診療報酬だと思う。それは政治の問題であり、突き詰めれば日本国民全体の責任。

 はっきり言おう。この国では、臓器移植を待つ若者の未来よりも、胃ろう増設で生かされ続ける老人の命が優先されるのだ。

 5億円の百分の一も寄付する余裕すら自分には無い。だったら、寄付以外で、自分に出来る事をするしかない。やってやる。


マスコミ

2025-03-20 23:52:28 | 呟き

 30年前、地下鉄サリン事件をテレビの速報で見た時の衝撃は、今も忘れられない。

 都心の路上に設置された救護用の大きなテント。うずくまる多数の傷病者。見たものが信じられない、とはこの事だった。

 しかし、敢えて言えば、地下鉄サリン事件の前の松本サリン事件の方が、自分にとってはより衝撃的だった。サリンが検出された、と報道で知った時は、驚いたなんてものではなかった。

 サリン? 化学兵器じゃないか! なぜそんなものが日本で検出されるのか? 夢でも見ているような気持ちだった。

 一連のオウム真理教事件について、この場で論じるのは難しい。言いたい事はたくさんある。個人的に、身近な人物があちらに入信したと思われる例もあった。

 世界史的にも特筆すべき大規模テロ攻撃である、地下鉄サリン事件の教訓を後世に伝えることは、とても重要。ただし、マスコミが、事件の風化を憂慮するのは、白々しい。いや、はっきり言って不愉快だ。

 マスコミ、特にテレビが、オウム真理教を面白おかしく伝えていたのを、自分は決して忘れない。麻原彰晃が、テレビのワイドショー番組に教団の施設から生中継で出演して「おはようございます」と挨拶したのを、自分はこの目で見てこの耳で聞いた。

 地下鉄サリン事件の後、教団施設で生活していた幼い子供たちを、警察官が保護して児童相談所に引き渡した事例があった。オウム側が撮影した映像(30年前だから、おそらくホームビデオだろう)を、テレビはそのまま放送した。警察官らが教団施設に立ち入り、不安で泣き叫ぶ子供たちを連れ出す。

 要するに、テレビは、オウム真理教の宣伝戦に加担したのだった。地下鉄サリン事件が発生した後ですら。

 松本サリン事件の報道も酷かった。マスコミが地下鉄サリン事件を大々的に回顧するのは、松本サリン事件のマスコミ報道をなかったことにする意図があるのでは、と自分は疑っている。

 この30年で、内外情勢も、世論も、大きく変わった。変わらないのは、マスコミの傲慢さと、反省の無さだ。

 30年前も、今も、起きてほしくない事態を想定し備える方々のご尽力のおかげで、私たちの社会は成り立っている。今後は、なおさら。

 何の落ち度もない被害者とご家族を思うと、気持ちが暗く沈む。

 この日に、改めて、自分の出来る事に専念すると誓う。マスコミが面白おかしく伝えない、名も無きヒーローの方々に負けないように。