
ひたすら走っているようにみせてた
景色は刻々と移り変わっているのに
変わらない自分をひた隠しにして
地面を蹴っても先には進めていなかった
変わりゆく視界は
あたしを高揚させ、落胆させ
心歪ませただけだった
マシンの上を必死で走ってたの
デジタルな数値が変化しても
ただ虚しいだけなのに
これに乗るって決めたのは
あたしだったんだ
ギリギリの決断と密かなる決意
あのとき確かに
この胸に抱いたはずだった
いつも立ち止まるのはランハイの直前
麻薬物質が脳内を支配する前の
一番苦しいそのときに
ただただ助けを求めてた
限界も超えていないのに
もう少し、そう、もう少し
いつも手に入れる直前に取り逃がしてたんでしょ?
ここでシフトしなくちゃ
言葉遊びはもうお終い
ここで依存を断ち切るの
ここでつけた血肉が
自らの力に変わる
そのときまで、もう少し粘るんだ
大丈夫、まだ息は切れてない