変化球

安らぎを求めようと　迷い戸惑い彷徨って
やっと見つけたこの居場所に　覚えた微かな不安
ほんの些細なことだったのに
鋭い棘をくっつけて　力いっぱい投げ返した


確信してたんだ　　絶対受け取ってくれるって


希望と毒を詰め込んで

笑って赦してくれるのを心待ちにして


もっと　踏み込んでいいですか？
こんなあたしも　消化できる？


怒られるほど　嬉しかった
諭されるほど　素敵に見えた

僅かな隙から流れてきた
魔球を受け取ってしまったことに
気づいたのは・・・今

夢魔

大好きなものがあるの
守りたい想いもあるの
実現したい夢があるの
描いてる未来もあるの

すごく大切なのに
大切にしたいのに


ひどく凶暴で破壊的な思いに駆られる
柔らかく包まれたふわふわの躰
鋭く研いだ剥き出しの牙で
暴れる感情のまま存分に切り裂く

心の奥底に
大事に大事に仕舞い込んだガラスのオブジェ
粉々にする快感に酔う


噴き出す衝動を抑えると内から腐敗していって
湧き上がる感情をぶつけても共に傷つけ合うだけで

だったらいっそのこと　沈黙を守ればいい
眠りにつくまでの僅かなときですら、叶えられずにいる


繋がり合うことを求めながら
ひとり孤独と語り合う
愛なんてキレイゴトでしょ？
ほら、春の夜はこんなに長い


暁なんて　あたしはまだ、知らない

激闘

仕事をしなければいけない現実と
会って話がしたいはがゆさと
したいことができないもどかしさと

抱えながら過ごすのがこの時期。
毎年そうなの。

桜の誘惑。
友達からの連絡。
ひたすら戦ってる。

“時間は空くもんじゃない、つくるもんだ！！”


来週から家庭訪問。
５月末まではこのスピード、緩められそうにない。

メビウスの輪

進んでいるつもりなの。
どうして？

もどかしいほど　堂々巡りだ。
想いが日常に埋もれないように
必死でもがき続けているのかな。

そろそろ見えても・・・いいでしょ？

欠片

自分の中の足りないものを　必死で埋めようとしていたのかな。
自分にぴったりの欠片・・・ピースを探して

どんなに探しても見つからないのは
きっと　そこは欠けてるわけじゃなくて


足りないものを補えるように
自分にないものを相手に求めながら

理想の虚像を作り上げてた
たとえ嘘で塗り固められていても
決してこの手で掴めなくても
それでも夢見てた


隣で歩んでいくことはできても
後に従うことは　きっと出来ない

同じ方向を向くことはできても
根っこにある想いを曲げることは
決して出来ない


今は　それでも一緒にいることを
望んでくれているけど

今度また逢えたら
あたしたちはまた　通じ合えるかな

ちょっと優しくなったあなたと
ちょっと赦せるようになったあたしと


お互いまた笑い合って
少しずつ少しずつ
心のpeaceの芽が
育てられるのかな