僕は、全寮制男子校の高専に通っていました。
15歳~21歳の 男子ばかりの寮。
みなさんは、どんなイメージをお持ちになりますか?
そう! その通りです。
寮内には、男の臭いがプ~ンプン
洗っていない、脱ぎたてのブリーフがあちらこちらに。
(女の子が遊びに来る時だけは、きれいに片付けられます)
食堂で供される、ちゃんとした食事には目もくれず、インスタントラーメン漬けの日々。
そんな男子寮ですから、
バカ もたくさんいました。
部屋で、焼肉パーティをやっている最中、 自分が丹精込めて焼いていた極上ロース一切れを
つい、知らずに食べてしまった後輩をボッコボコ(病院送り)にしたヨシヒロくん。
(ヨシヒロくんは学校卒業後、 なぜか神戸でホストになりました)
寮の部屋(4階!) で、飲み会をやっている最中、
30cm程度の幅しかない窓外のスペースに出て、立小便をしながら、
そのまま地上まで落下して、 まったくの無傷だった空手部主将ヤスヒサ。
夜10時過ぎ、各クラブの下級生を寮内道路に集めて、
「第1回クラブ対抗チャリンコレース」 を主催した僕。 (センセーに大説教を喰らいました)
そんな 無茶苦茶な学校を卒業したので、
社会人になったら、 きっと周囲は 『マトモ』 な人たちばかりと思っていました。
ところが、
上には上 がいたのです・・・。
船会社の同僚。
彼の名は、 キヨシ (広島県出身)。
高校時代、イッパシのラガーマンだった彼は、
東海地方のT大学から ラグビーでの特待生入学の勧誘があったほどの名選手だったそうです。
挙げれば、キリがない 彼の ハチャメチャエピソード。
今日は その中でも、特にキョーレツ~ なお話です。
(お食事前の方は、どうぞ急いで逃げてくださるようお願い申し上げます)
会社の後輩2名を連れて、 横須賀のお好み焼き屋さんで飲んでいたキヨシ。
生ビールをガブガブ、 お好み焼きをムシャムシャ。
10杯、 15杯、 20杯、 ・・・














いくらキヨシが『酒豪』とはわかっていても、 後輩たちは少々心配になってきました。
「キヨシさーん、 そろそろ帰りましょうよ~」
後輩のひとりが、おそるおそる声を掛けた その瞬間 ・・・
すでに目が虚ろだったキヨシの口から、 お好み焼きとビールがMIXされたモノが、
ドバ~~ っと、鉄板の上に…。
幸い、 店主は奥で皿洗い中。
キヨシご一行様の他に、 客はいませんでした。
後輩たちが、 今のうちに掃除をしてしまおうと相談をしていると、
キヨシが、 予想外のひとことを…。
「俺のお好み焼きじゃあぁぁぁ~!」
そして、キヨシはおもむろに ヘラ を手にすると、
先ほど、自分の口から吐き出された半液体状のモノを、
鉄板の上で、 ジュージュー と焼き始めたのです。
「これは俺のお好み焼きじゃけん、 お前らには食わさんけえのー」
もちろん、 後輩たちが、その物体に手を出すはずなどありませんでした。
そして、10分後、
満足そうな顔で会計を済ませたキヨシは、上機嫌で家路についたのです。
バ… バカ