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落葉の積もる場所

- The way I was -
 

九月の蕎麦

2009年09月18日 | WEBLOG
   




今日はローカルネタです。   遠方のみなさん、 ごめんなさい。
































      































今週、 機会に恵まれ、 以前よく通っていた2軒の手打ち蕎麦屋さんへ行きました。







1軒は、僕の好きな店BEST3に入る、 呉市の名店 「とうてつ庵」








もう1軒は、中区八丁堀の 「和楽」 です。











「和楽」には、過去10回ほど訪れたことがありますが、石臼挽きを標榜する



本格派のお店にしては、これといった特徴がなく、マイ・ランキングでも



下位に属するお蕎麦屋さんでした。










ところが、今回は違いました。








なんと、 「とうてつ庵」 よりも、 「和楽」 のほうが旨かったのです。       
























お蕎麦(麺)の旨さは、 蕎麦粉の新鮮さや保存状態に大きく左右されます。








そして、新蕎麦といわれる 新しく栽培されて挽かれた蕎麦は



毎年10月初旬、北海道の沼田・深川あたりから入荷され始めます。








美味しい 「新蕎麦前線」 は、 北海道から徐々に南下して来ます。








岩手、会津、茨城(常陸)、長野など、 蕎麦の名産地からの新蕎麦が出揃うのは、



11月に入ってからです。












9月というのは、新蕎麦に切り替わる直前、 つまり前年から貯蔵されている



古い粉を使って、蕎麦を打つ時期なんです。










この、「ヒネた」蕎麦粉を使っての蕎麦打ちは、



どんな名人をもってしても苦労するといいます。








逆に言えば、新蕎麦を使って旨い蕎麦を供するのは簡単なことであって、




老ねた蕎麦粉で、旨い蕎麦を打ってみせるのがいい蕎麦打ちなのだと、



安佐北区白木の名店 「寒露子」 のご主人がおっしゃっていました。

















今回、 「和楽」 の蕎麦を食べたとき、その言葉を思い出しました。













僕にとっては、夕方ちょこっと立ち寄ってお酒をゆったり楽しみながら、



最後に蕎麦で締めるだけが目的のお店だった「和楽」を大いに見直すきっかけとなりました。














広島市にお住まいの方には、市内のど真ん中という好立地にある「和楽」を、



いつでも行けるお店として記憶の片隅にでも留めておいていただければ、と存じます。












間近に迫った、 今年の新蕎麦入荷が楽しみな、「和楽」です。






































『和楽』  わらく


広島市中区八丁堀12-18

営業時間 11:00-15:00  18:00-22:00

定休日 日曜







   ※ 平日のお昼時は、定食目当てのサラリーマンで混み合います。
     1時過ぎてからの入店がおススメです。
     夜は、空いていることが多いです。