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落葉の積もる場所

- The way I was -
 

AB28

2009年09月22日 | WEBLOG
  










まだ僕が船会社のサラリーマンになる前、 もうじき就職…という時期に知り合った





5歳年上の 看護師・Yさん。      AB型・28歳。














彼女は、東京・要町のアパートで一人暮らし。    有名な大病院に勤務していました。













23歳の新社会人と、 28歳の看護師さん。





まるで、オトナと子供です。

















彼女の行動、 彼女の話し方、





何を見ても、 何を聞いても、  憧れの気持ちが強くなるばかりでした。
















新入社員である、僕の配属先は三重県。     大都会・東京は遥か彼方です。





年の差…、 遠距離……、    僕の恋心が、成就する条件は何ひとつありませんでした。

















学生時代、 僕はいつも恋愛の主導権を取っていました。





  (年上相手の恋愛経験がなかったせいもありますが…)








ところが、Yさんの前では 尻尾を激しく左右に振る、小型犬のようになってしまうのです。



















働き始めた僕は、 お金が貯まる度、東京へ行き、Yさんとデートしてもらいました。








場所は、 TDLだったり、 池袋だったり、 鎌倉だったり。













「付き合ってもらってる」感が否めない、 オトナの女性と青二才のデート。












そして、 いつもYさんの口癖を聞いては、 敗北感一杯で帰路の新幹線に乗り込むのです。










   「MICKくんは、若いんだし、希望に満ちた新社会人なんだから、



    こんなおばさんを相手にしてちゃダメよ。



    きっと近いうちに、貴方にお似合いの若いお嬢さんが現われるわ。」










しかし、その言葉は僕にとって、恋の炎に油を注ぐような 「魔法の呪文」だったのです。


































知り合ってから半年余りが過ぎた頃、 Yさんの誕生日が近づいて来ました。



















Yさんが遠距離電話の向こうで僕に対して突然言った言葉は、 実に意外なものでした。













































   「MICKくん、 私の誕生日、部屋に泊まりに来る?」

















































                   つづく               



       

キング・オブ・コント 【KOC】 2009

2009年09月21日 | WEBLOG






明日、22日(火)、 TBS系列で 『キング・オブ・コント 2009』 が放送されます。






優勝賞金1000万円獲得を目指して、予選を勝ち抜いてきた8組が自慢のコントで競います。


















ダウンタウン・松本人志さんの肝いりで始まったこの大会、



第1回の昨年は、吉本興業所属の バッファロー吾郎 の優勝が、いろいろと物議を醸しました。










      
     2008年優勝者 バッファロー吾郎












お笑い帝国・吉本興業の力が影で動いた … などという、うがった意見。



 ( 結局、バッファロー吾郎が あまり面白くなかった  だけなのですが… )



























第2回の今年は、 決勝進出者の顔ぶれも華やかで、期待ができそうです。


































【 KOC2009 決勝進出者 8組 】










天竺鼠  (吉本興業所属)









モンスターエンジン  (吉本興業所属)









ジャルジャル  (吉本興業所属)









しずる  (吉本興業所属)









インパルス  (吉本興業所属)









東京03  (人力舎所属)









ロッチ  (ワタナベエンターテインメント所属)









サンドウィッチマン  (フラットファイヴ所属)








































一昨年の M-1グランプリで、 



無名の事務所に属する、無名のお笑いコンビ サンドウィッチマン が優勝した例を



思い起こしてみてもわかるとおり、 公正な審査こそが、大いなる盛り上がりを生みます。























KOCの審査方式は、M-1グランプリとは違いますが、 その辺りも含めて期待したいところです。


























優勝は、 当日の出来具合や、ネタに左右されますので、予想はできませんけど、




僕が応援しているのは、 サンドウィッチマン、 ロッチ、 東京03 です。















みなさん、 頑張ってください♪          







































  小学1年生並みの文章になっちゃいました。              どうもすみませーん。








   


  


  

『リービング・ラスベガス』  ’95アメリカ映画

2009年09月20日 | WEBLOG
 



 酔いどれの僕にとっては、  まさに 「夢のようなお話」 です。          



















        









































酒びたりの生活が災いして、全ての仕事を失ってしまった ハリウッドの脚本家ベン。







妻子は愛想を尽かしてしまい、 彼のもとを去ってしまいます。








世に絶望を感じたベンは、退廃の街・ラスベガスに行き、命が果てるまで酒を飲み続けようと決意します。








ラスベガスにやって来たベンは、さびれたモーテルの一室に滞在し、街角で娼婦のサラと出会います。








お互いに惹かれあう ベンとサラ。








長く暴力に苦しんでいたヒモ男と別れることができたサラは、 ベンに 「一緒に暮らそう」と提案しますが、



ベンは 「絶対に酒をやめろと言わないでくれ」という条件を出します。








彼もサラの売春稼業には口を出さず、 お互いの心情を理解した上での同居生活が始まります・・・。









飲み過ぎによるベンの体調悪化は、 どんどん加速していきます。













様々な紆余曲折を経て、 二人が初めて本当の愛を確かめ合った夜、ベンは静かに息を引き取ります。

























































アル中おやじの最期を優しい眼差しで看取る、天使のような性格の美しい売春婦。








そんな、都合のいい話なんかあってたまるかい! と思いながら観ましたが、



刹那的な愛を描いた名画として、 非常に評価の高い作品なんです。

































1995年のアカデミー賞で、




アル中のベンを演じた ニコラス・ケイジ は、最優秀主演男優賞に輝き、




売春婦・サラを演じた エリザベス・シュー も、助演女優賞にノミネートされました。




元ミュージシャンのイギリス人監督、 マイク・フィッギスも、監督賞にノミネートされています。


























































この自伝的な原作を著した作家、ジョン・オブライエンは、実際に強度のアルコール中毒者で、




小説の映画化権を売却した直後に自殺しました。




















「夢物語だよ」 では片付けられない何かを感じてしまう映画です。





























































そして、もし  僕の目の前に、こんな天使が現われてくれたら・・・、








死ぬ瞬間まで 酒をあおり続けたい と、 願わずにはいられないのです。

















              










  

  

祈り

2009年09月19日 | WEBLOG






「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人さんが失踪してから、もう10日近くになります。




















このニュースを最初に耳にしたとき、思い出したのは 「キャプテン」、「プレイボール」 などの作品で、



70~80年代に人気のあった 漫画家・ちばあきおさんのことです。
















































大漫画家・ちばてつやさんの弟だった ちばあきおさんの爽やかな野球漫画は、読後感がよくて、



僕も一生懸命読んでいたのですが、 あるとき突然「画風」が変わったのです。












うまく説明できないのですが、描写が極端にシンプルになり、登場人物が無表情、




特に背景にあるべき、人や物が極端に省略され、 寂しい印象の絵に急変しました。















その後、すぐにちばあきおさんは休筆され、



さらに数年後、 躁鬱病で自殺の道を選んでしまいました。








































臼井儀人さんが、登山に行かれるのは珍しいことではなかったようですので、



あのようなことはないと信じますが、 失踪後の日数が長くなり過ぎています。













人気漫画家が抱える重圧感は、常人には想像も及ばないものだと聞きますし、 とても心配です。
































どうぞ、ご無事で戻って来られますように。



























































         











 

九月の蕎麦

2009年09月18日 | WEBLOG
   




今日はローカルネタです。   遠方のみなさん、 ごめんなさい。
































      































今週、 機会に恵まれ、 以前よく通っていた2軒の手打ち蕎麦屋さんへ行きました。







1軒は、僕の好きな店BEST3に入る、 呉市の名店 「とうてつ庵」








もう1軒は、中区八丁堀の 「和楽」 です。











「和楽」には、過去10回ほど訪れたことがありますが、石臼挽きを標榜する



本格派のお店にしては、これといった特徴がなく、マイ・ランキングでも



下位に属するお蕎麦屋さんでした。










ところが、今回は違いました。








なんと、 「とうてつ庵」 よりも、 「和楽」 のほうが旨かったのです。       
























お蕎麦(麺)の旨さは、 蕎麦粉の新鮮さや保存状態に大きく左右されます。








そして、新蕎麦といわれる 新しく栽培されて挽かれた蕎麦は



毎年10月初旬、北海道の沼田・深川あたりから入荷され始めます。








美味しい 「新蕎麦前線」 は、 北海道から徐々に南下して来ます。








岩手、会津、茨城(常陸)、長野など、 蕎麦の名産地からの新蕎麦が出揃うのは、



11月に入ってからです。












9月というのは、新蕎麦に切り替わる直前、 つまり前年から貯蔵されている



古い粉を使って、蕎麦を打つ時期なんです。










この、「ヒネた」蕎麦粉を使っての蕎麦打ちは、



どんな名人をもってしても苦労するといいます。








逆に言えば、新蕎麦を使って旨い蕎麦を供するのは簡単なことであって、




老ねた蕎麦粉で、旨い蕎麦を打ってみせるのがいい蕎麦打ちなのだと、



安佐北区白木の名店 「寒露子」 のご主人がおっしゃっていました。

















今回、 「和楽」 の蕎麦を食べたとき、その言葉を思い出しました。













僕にとっては、夕方ちょこっと立ち寄ってお酒をゆったり楽しみながら、



最後に蕎麦で締めるだけが目的のお店だった「和楽」を大いに見直すきっかけとなりました。














広島市にお住まいの方には、市内のど真ん中という好立地にある「和楽」を、



いつでも行けるお店として記憶の片隅にでも留めておいていただければ、と存じます。












間近に迫った、 今年の新蕎麦入荷が楽しみな、「和楽」です。






































『和楽』  わらく


広島市中区八丁堀12-18

営業時間 11:00-15:00  18:00-22:00

定休日 日曜







   ※ 平日のお昼時は、定食目当てのサラリーマンで混み合います。
     1時過ぎてからの入店がおススメです。
     夜は、空いていることが多いです。