子どもの時、
そう、 4歳から12歳までを過ごした家。
広島県三原市に位置しながらも、 まだまだ辺りは豊富な自然に囲まれていた。
当時は、 家の周辺に
柿
ビワ
いちじく
が、なっていて 食べたければ、いくらでも食べられた。
だけど、 柿の殆どが「渋柿」。
そして、 ビワはやたらと硬い。
美味しく食べていたのは、 いちじく だけだった。
見た目は少々グロテスクだが、 とにかく 甘い 。
弟と私は、争うように貪り食って、
その副産物なのか、 口のまわりが爛れたぐらいだった。
時は流れて、 2002年、
約30年ぶりに 業務で三原市を訪れた際、
懐かしさのあまり 実家のあった地域まで行ってみた。
が、、、
来るんじゃなかった!
そこは、セメントを敷き詰めた事務所 軒 駐車場になっていた。
渋柿も、ビワも、 そして いちじくの木も、
何もかもなくなっていた。

涙が出たよ、 少しだけ…