18歳の春。
出席日数不足で、ついに
自分の落ち度であるにもかかわらず、一人前に傷心していた。
留年に激怒した父に、スキンヘッドでの出直しを命じられ、
自慢の(?)黒髪を、見事なまでに剃り落とした。
そんな春休みも終わって、寮に帰る日、
昔の広島駅ビル、2階にあった喫茶店で、
タバコをふかしながらコーヒーを飲んでいた。
長髪を靡かせ、ジーンズの尻ポケットにドラムスティックを刺していた頃なら、
大学生 にも見えただろう。
しかし、 その時の私は、スキンヘッド。
わかりやすく言えば、 坊主頭 。
店員たちが私のほうを見て、何かささやき合っている。
おそらく「未成年の堂々たる喫煙」が問題になっていたのだろう。
なにせ、”Skin-Head” なのだ。
そのとき、 24~25歳くらいの女性がいきなり私のテーブルに座った。
「あなた、このままじゃまずいわよ。
私でよければ守ってあげる。」

女性は昨日、静岡から出張で広島に来たものの、
概ね業務が終わり 暇を持て余している、との事。
川沿いのホテルに もう1泊するそうだ。
そして、 私に 「部屋に来ない?」 と誘ってきた。
私は逡巡した挙句、落第した自分の状況を熟考し、 結局 断・っ・た。
(残念&無念)

しかし、 それから3ヶ月後。
私は静岡・富士山へアルバイトに行き、
恋に落ちていた。
まったく別の女子高生と・・・。
予 兆
考えてみれば、 結構あるもの、です。