決して 私が ストーカー だったという話ではありません。
ある女性が私を‥ そういう話です。
深い反省をこめて。
ちっぷ 20歳の冬休み、
何を思ったのか、 仲間のJくん・Kくんとともに 餅工場のバイトへ行きました。
鯉 城 餅

イメージ (こんなに立派ではなかったです)
仕事は多少きつかったものの、当時10日で 70,000円 近い高収入!
おまけに、バイト仲間には 女子高生が複数名 いたのです。
そして バイト最終日、 さも当然のように、女の子を1名GETしました。
彼女は、当時高校2年、
名前は 真子ちゃん としておきます。
とても 寂しがり みたいで、
初デートは、喫茶店 → 映画「銀河鉄道999」 → 縮景園 → また喫茶店
と、 すごく疲れたのを覚えています。
縮景園を3周まわって、仕方なく ファースト・キスも済ませました。
(私は雰囲気を大切にする男だというのに‥)
翌週の日曜日には、(男400人が住む)寮に(女性1人で)やってきました。
いろいろあって、10:00~15:00まで滞在し、微笑みと共に帰っていきました。
(詳細は割愛!)
それからが大変でした…

毎日のように掛かってくる電話。
週に2、3通 来る手紙。
正直 単なる『遊び』で済ませようと考えていた若き日の私にとって
真子ちゃんは ”Heavy” としか言いようがなかったのです。
そして 結論が出ました、、 私の中で。
手紙は 目を通さないで、 引き出しの中に入れるようになりました。
電話は、Kくんに頼んで代わりに出てもらい、
「ごめんね、 ちっぷさんはドラムの練習でほとんど寮にいないんだ」
(実際、本当にステージも迫っていましたが)
彼女が動いたのは それから6週間余りが経った頃でした。
平日、 親にも、学校にも、 誰にも内緒にして 高専の寮へ向かったのです。
そんな事が起きていようとは考えもしていない私は、
(不真面目ながらも) 普通に登校していました。
幸いにも (だけど真子ちゃんにとっては不幸にも)、
彼女がフェリーに乗る寸前、 警察官に呼び止められました。
(何せ、広島市内の制服姿だったのですから)
広島駅に戻るまで 電車で50分。
彼女はひとりで何を考えていたんだろう。

学年も変わって、それぞれ進級した5月。
ストーカーとは言えない、 可愛い「付け回し」は終息しました。
ように 見えたのですが、
真子ちゃんは修学旅行で東北地方へ行き、
お土産と、(涙の痕跡のある)手紙を送って来ました。
(いやな予感がしたので) Kくん立会いのもと、お土産を開けると
それは、
首の取れたこけし
だったのです。

もちろん、 意識的にやったのではないでしょう。
今でも、あれは郵便局のミスだったと信じています。
あれから、いくつもの季節が移ろいました。
そして、きっと真子ちゃんも 幸せになっていることでしょう。
ところで 「首の取れていたこけし」は、どうなったのでしょうか。
私の記憶では Kくんと真面目に合掌しながら 海へ流したと思うのですが。
あなたの後ろに 何かいませんか?