学会の会場で、知り合いの先生が
「しぴさん、今日、学会が終わった後、台湾の先生が『台南でいちばんおいしいお店』ってのに連れて行ってくれるそうだけど、一緒にどう?」
と、声をかけてくれました。
「やりぃ!>< 待ってました! このために若いみどり姫を連れてきたのよ。」
とは声に出さず、
「わぁ、うれしい! 私たちなんかが行っていいんですかぁ?」
と、可愛らしく(のつもり)答えておく。
なぜかこの日はモテモテで、学会が終わった後にインタビューに答えて欲しいという主催者の話もあり、てんやわんや。会場で質問しまくったから、「あいつならインタビューでしゃべってくれそう」って思われたんだろうなぁ。結局はおいしいお食事を優先して、インタビューは断ってしまいました。Youtubeに載らなかったのはちょっと残念。
タクシーで連れて行かれたのはここ。阿霞飯店。
ってか、ここ、来たことあるぞ!
実は、誘ってくださった先生を誘ったという台湾の先生は、私の恩師とも知り合いで、十数年前に恩師の鞄持ちで台南に来たときにも、ここの店に連れてきてもらったのでした。
店はまったく変わっていなかったので、覚えていました。その時に座った席も覚えていました。
では、当日のメニューの再現、イキマース。
まずは、日本人大喜びのからすみ。
若い子は知らないだろうけど、戦前戦後、からすみが珍重されたのよ。実家では酒の肴の最上級。からすみがあると、父の目の輝きが違っていたわね。
次!
鍋物? 白菜、きくらげ、… 店員さんがとりわけ始めたら、鶏の足がにょっきり出てきてびっくり。あの~、鶏まるごと入っていません?
見てくれはなんだけど、味わいが深くてよろしい。
このあたりからみどり姫の目の色が変わる。「おいしい、おいしい」と、すごい勢いで食べる食べる。
次!
このお店の名物料理だそうだ。蟹チャーハン。
チャーハンと言うより、海鮮蟹おこわ。我が家でもときどき作る、干しエビを入れた中華炊き込み御飯の超高級バージョンだ。本場なのでうまいのなんのって。海鮮の味わいを最大限に生かし切っています。
お次は…
サラダ? のように見えますが、肉はすべてモツ。おおぅ!
モツの説明は難しくて、中国語・日本語ができる人が、現地の先生おひとりだけだったので、他12人は中国語→英語、英語→日本語をとりまぜ得体の知れない身振り手振りの翻訳が飛び交います。
たとえば、胸のあたりで手を組んでモミモミ…ああ、ハツね。
この箸の伸び具合がいかにも中華料理! でしょう?
だいたい、このあたりで皆さんおなかがくちてきます。
えびちゃーん! プリップリです。火の通し具合が絶妙。海鮮なら台南ですね。
日本でもよく聞く魚。名前は忘れました。もう、このあたりになると誰も手を付けたがらない。おなかがいっぱいなのです。
「さあ、料理はこれで最後ですよ」と、現地の先生のお声にほっと胸をなでおろす。
お酒の飲み方も十数年前とはだいぶ変わってきていて、目が合ったら最後、「○○老子(先生)」と名指しされ、隣の人に酒をつがれ、名前を呼んだ人と同時に席を立ち上がらされ、一緒に酒を飲み干して空になったグラスを見せ合ってにっこり笑うという恐怖の儀式。しかも、これが延々と続く… ということはなくなっていました。一通りはありましたが、飲めない人にはお酒も少量しかつがれないので気分的にだいぶ楽になりました。
さて、いよいよデザートです。フルーツ!
鳳凰とかはくっついていませんが、フォークのプレゼンテーションがすてきです。奥が黄色いスイカ、緑色のがグァバ、手前がパイナップル、左が蓮霧(レンブ)
杏仁豆腐~
みどり姫、あまりのうれしさに悶絶。残らず平らげていました。
食後は、阿霞飯店の向かいにあるお寺にお参り。
で、このあと、さらに台南でいちばん古いお茶屋さんに連れて行くとのこと。
それははじめてなので期待が高まります。
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