盆栽技能講座

2011-05-27 22:56:11 | 趣味・特技
第2章   剪定技術

『剪定の目的』
剪定は植物の生育を調整してその寿命を長く保ち、更にその姿を整えて鑑賞価値を高める
ために行うものです。
ではなぜ剪定をすれば寿命が長くなるのでしょう。
自然の樹木は自由に枝を伸ばし、根を張っているように見えますが、その実は激しい
生存競争をたたかっているといえます。

自然の風雨や寒暑だけでなく、周囲に生育している植物との戦い、養分の取り合いと
それにも増して日照権の問題があるのです。これは1本の樹木のうちでも同様です。
1つの枝が伸びてくれば他の枝との間に日照、通風問題において競い合いが起こり
これに敗れた枝はしだいに衰弱し、枯れ枝となるのです。
強い枝ができれば必ず弱い枝もできます。
一般に、自然に生育している立ち木は上へ上へと伸びてゆきます。
このために若い時代に出た下の枝は樹が成長するにつれて日光を充分に浴びることが
できなくなり、養分製造の同化作用が弱るためにしだいに枯れてゆきます。
これが自然の節理なのです。
(chinatsuの声:なんか人間界と似てますね)

しかし、盆栽では自然のままに大きくしては持ち運びもできなくなってしまいます。
古木の感じを持ちながらもある大きさ以上になっては困るのです。
下枝も枯らさないように保護してやらなければなりません。
そのためには強く伸びる枝の力を抑えて、弱い枝にまわしてやることが必要なのです。
この生育を調整するために剪定をするわけです。
(chinatsuの声:ますます盆栽が好きになりました)



(chinatsuの声:ということは。。。剪定は神!?笑、極論かな。今日はここまで。)




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