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Song For The Lonely

まだ生きてるよ

槇原敬之 / ココロノコンパス

2005年11月02日 04時03分11秒 | レビュー
1.ココロノコンパス
2.ゥンチャカ
3.ココロノコンパス(Backing Track)
4.ゥンチャカ(Backing Track)
’05.11.2


まっきーのニューシングル。
『ココロノコンパス』はテレ朝系「みずき~京都洛西署物語」主題歌。ついにドラマの主題歌まで回復してきましたねー。刑事モノってのが皮肉な感じで素敵。見たことないけど。歌詞は最近の流れに沿ったものだけど、今回はだいぶポップな曲になってます。ジャケットに曲調がとても合っておりますです。これで、Mステとか出ないかなぁ。

そして注目は『ゥンチャカ』。
日テレ「GO! SHIODOME ジャンボリーゥンチャカ♪」イベントテーマソング。まっきーのコンポーザーとしての才能がいかんなく発揮された作品だと思います。秀逸です。最近のまっきーは、こういった曲も余す事無くリリースしてお金に変えて行きますが、ファンとしてはちゃんとリリースしてくれるということで、ありがたい話。なんともいえずのんびりとした気分になれる曲。

素直にいい曲だなぁと思える1枚です。

渡辺美里 / トマト

2005年10月22日 21時47分40秒 | レビュー
1.トマト
2.No Side
ボーナストラック
 10 years(V20 Version)


渡辺美里のニューシングル。
別に美里ファンではないけど、『トマト』が作詞・作曲・コーラスが槇原敬之なので購入。1ヶ月限定盤で、ボーナストラック・ポスター・ネット連動企画とおそらくファンにとっては盛りだくさんの内容。

『トマト』は最近のまっきーの路線を踏襲したもの。
うーん、でもなんか渡辺美里の声に違和感。違和感というか、なんかあんまり響いてこないんだよね。まっきーが歌うからよかったんだよなー、こういうのは。おそらくまたアルバムにカバーが入るだろうからそっちに期待。そういえば、『ゥンチャカ』も次のシングルにカップリングで収録されます。

ちなみに2曲目の作曲が木根尚登、ボーナストラックの作曲が大江千里。
うーん、素敵。

槇原敬之 / Listen To The Music 2

2005年09月28日 04時18分10秒 | レビュー
Noriyuki Makihara / Listen To The Music2

1.Smile(Nat King Cole)
2.Your Song(Elton John)
3.野に咲く花のように(ダ・カーポ)
4.traveling(宇多田ヒカル)
5.I Will Be Here For You(Michael W. Smith)
6.Forget-me-not(尾崎豊)
7.島育ち~人の歩く道~(山弦)
8.Time After Time(Syndi Lauper)
9.言葉にできない(オフコース)
10.ヨイトマケの唄(美輪明宏)
11.ファイト!(中島みゆき)
12.ごはんができたよ(矢野顕子)
Special Track
13.見上げてごらん夜の星を(坂本九)
(’05.9.28)


まっきーのカバーアルバム『Listen To The Music』の第2弾。
タワレコの戦略に引っかかって、別冊宝島Jポップ批評38槇原敬之を一緒に購入。この本はまた別の機会にレビューしますです。

さて、アルバム。
今回の目玉はやはり『ヨイトマケの唄』でしょう。美輪さんの力強さはないけど、まっきーらしいポップな仕上がり。それでも伝えるべきことはしっかりと伝わってきます。

カバーアルバム、といっても『島育ち』は山弦のインスト曲にまっきーが詞を乗せたもので、オリジナルともいえる曲です。

リリースを直前に控えた25日にNHK FMのサウンドミュージアム(19:20~22:00)という番組に出演。これがなかなか贅沢な番組で、曲はフルでかかるし、うるさい司会者もいないしで、「真摯な」アーティストとしてのまっきーの魅力を堪能することの出来る番組でした。

公式サイトでは『traveling』のPVがフルで見られたりと、今回は力が入ってるなぁという感じ。アルバムについてるブックレットには各曲の解説やらディスコグラフィーやらが載っていて豪華です。

さて、ぼくが一番気に入ったのは『ファイト!』。
この曲は中島みゆきの原曲もとことん暗い感じで好きです。初めて聞いたときの衝撃は大きなものでした。それを福山雅治がカバーしたバージョンも存在して、それも好きなのですが、まっきーバージョンはまた違うアプローチで素敵です。

みゆきが女として歌い、福山が男として歌い、まっきーは回顧的に歌っている、という感じがします。あまりにありがちな分類ですね。ピアノがずっしりきます。

カバーアルバムを聴くと、やっぱりオリジナルが聴きたいなぁと思うもの。ニューシングルは11/2に発売です。

w-inds. / 十六夜の月

2005年09月02日 11時41分28秒 | レビュー
1.十六夜の月(5:31)
2.ジレンマ(3:25)
3.十六夜の月(Instrumental)(5:31)
4.ジレンマ(Instrumental)(3:21)

('05.8.31)


w-inds.さんのニューシングル。
秋に向けてのミディアムバラード。歌詞の内容も秋物になっております。シングルタイトル曲からは完全にラップ路線は撤退したようで、今回もラップなしでございます。慶太くんのボーカルに無理のない音域でいい感じに作られております。

その分、カップリングはラップ有り。
といっても、それほどではなく、まずまずでしょうかね。

PVも見たけど、しっとりとした作り。
少しずつ大人になっていっているんでしょうな。


初回限定盤にはパズルがついているのですが、リュウイチですた。。(ToT)
しかし、CDのレビューだと涼平たんの入る隙間がないですな。悲しいです。

そういえば、いつの間にかコピーコントロールCDではなくなってますね。
はやり相当不評なんでしょうね、CCCD。

合併反対 2004年夏、プロ野球ファンの抵抗

2005年04月29日 04時13分33秒 | レビュー
『合併反対 2004年夏、プロ野球ファンの抵抗』 プロ野球・チーム存続を訴える会 記録本編集委員会 編著


2004年に降ってわいたかのように起こった合併騒動。その反対運動の中心に立って活動を行った、『プロ野球・チーム存続を訴える会』の活動の記録を綴った1冊。

この本に触れるには、まず自分がこの合併問題に対してどういうスタンスでいたか、ということを述べないといけません。

自分は巨人ファンとして野球をずっと見てきて、だんだんと日ハムに惹かれるようになり、今では『日ハム>>>巨人』になっていきました。

そんな2003年。
日ハムは東京を捨て北海道に移転してしまいました。それは好きなときに、気が向いたときに気軽に応援に行ける環境を失うことを意味していました。東京に生まれ東京に育った自分にとって東京ドームを本拠地とする日ハムはとても気軽に応援に行ける球団でした。

頭では、北海道に移転すべきことは十分に理解できます。
東京時代の日ハムは移転前の数年間、比較的、球場に足を運ばせようという努力をしていたと思います。カップル(といっても男女なら親子などでも可)で入れるアップルシートやビールのつく乾杯シートなど、ただの『○○デー』といった形の割引とは異なるサービスをしていました。

それでも観客は少なかったです。だからこそ、その日の気分で応援に行けたわけですが。巨人の朝並んで指定席を取るとか、夜並びをして外野自由席(今はもうないけど)を取るとかに違和感のあったぼくには楽しい日々でした。

少し逸れますが、ぼくはそれなりに観戦数の多い方のファンであったと思います。金券ショップで購入した安いチケットが多かったけど、それでも『空席はホットドッグを食べない』という言葉のように、人が入らないより入った方が良いに決まっています。

さて。
そんな観客の少ない中、チームが北海道に移転するのはメリットの多いことでしょうし、頭では理解できました。本拠地としての東京最終戦は涙が出ましたが。

迎えた移転元年の2004年。
東京ドームでの試合は10試合程度。オリックス主催のビジターとしての東京ドームでの試合というなんだか馬鹿にされたような屈辱的なカードさえも組まれ、それでも数少ない観戦できる試合として、見に行きました。

そんな中で突然の合併騒動。
騒動の中で見えてきたシナリオは1リーグ制への移行でした。その議論ではあと1つの合併があるという話。本来、真っ先に合併対象として取りざたされるはずの日ハムは移転元年ということで、合併はない安全圏の球団という扱いでした。

試合に飢えていたぼくは、1リーグも悪くないと感じました。
1リーグになれば、神宮でも横浜でも試合が組まれます。おそらく東京ドームでの主催試合は激減するだろうけど、それは2リーグのままでも変わりません。ただ早いか遅いかの違いだけでしょう。神宮でも行われる、というのはとても魅力的ですし、観戦可能な試合を確保できます。決して多様な試合が組まれるのがいい、とか巷で言われた理由とは違います。

例えば今年の週末の東京での試合はもう、巨人戦1つしかありません。インボイス、千葉マリンを含めても9月に千葉マリンがあるばかりです。

もちろん、球界の規模の縮小が球界の衰退をもたらす、というのは十分に理解できています。それについてはこのブログでもHPにも何度も書いてきたことです。それでも、試合が見たい、という心理が強くあったのも事実です。これを東京の日ハムファンの総意という気はありません。あくまで個人的な感情です。球界にとっては百害あって一利なし、の1リーグ制も1ファンには観戦可能性の増える可能性があったのです。

それでも、ぼくは合併反対の署名をしました。
HPには『白いボールのファンタジー』も掲載しました。事態がそんな甘い個人的感情を超えた厳しい状況になってきたからです。野球が単純になくなってしまう可能性さえも感じました。それでも、試合が見たいという想いは常に残っていました。

以上を踏まえて、本のレビューは読んで欲しいのです。


この本では活動のうまくいった点、うまくいかなかった点が割りと赤裸々に書かれています。ぼくは、こういった団体での活動には全く興味がありません。

それは、集団になると、どんな理想を掲げた集団であっても、必ず方向性がずれてくるからです。わかりやすくいえば、活動すること自体が目的になっていく、ということ。この『訴える会』がどうだったか、それははっきりとは書かれていませんが、おそらく同じ道をたどったのではないかと想像しました。ただそれに関して、きれいごとでお茶を濁して済ませてはいない点に好感を持ちました。選手会との絡みなどは署名をした1ファンとして初めて署名の終着点の意味を初めて知るものでした。署名をした以上、その行く先にはキチンと目を向ける義務があるのだと思います。

『訴える会』の代表の新熊氏は本書のあとがきに以下のように書いています。

「合併は私達にとって敗北を意味しています。」

日ハムファンとして、現実的には2リーグが維持できてよかった、というのが強いです。しかし、当の2球団のファンにとっては敗北以外の何物でもないでしょう。同じ野球ファンの中でも確実に温度差は存在します。その点を強く感じました。ぼくの試合観戦への感情は、交流試合という形で少し満たされました。しかし、それは合併とは本来独立した事象なのです。合併しなくても交流試合はできたはず。

そういった話のすり替えは特にマスコミ報道に多く見られ、そのことに対する憤りややるせなさを本書からは強く感じました。

あまりに自分の想いばかりのレビューになってしまいました。
最後に本書では、球界への提言がなされています。新球団参入辺りから、『訴える会』の活動は報道されることもなくなり、何が行われ、彼らが振り上げたこぶしを、どこに納めたかは伝わらなくなっていました。その辺りの終着点の記述にはリアリティを強く感じる1冊でした。

本書には球界の体制への憤り・やるせなさがつまっています。
野球ファン、と1つにはくくれない多様性が話を複雑にします。それでも、ファンの1人1人が贔屓チームの前に球界のことに頭をやらなければならない局面にきています。球界がどうなっていくのか、1ファンとして注視していきたいと思います。注視以上のことが必要だ、と本書では主張されていましたが、ぼくにとっては注視する以外の方法を自ら先導することはできません。