中国留学日記

見たこと聞いたこと感じたこと。中国での毎日。

七転八起

2015-11-06 13:55:28 | 日記

知り合いが書道用品店に行きたいというので私も便乗していくことにしました。
その人とは書道用品店付近のバス停で待ち合わせなのでそこまではひとりで行きます。
バスに乗ってひとりで行くのははじめてでした。
目的地はバスで1時間ほど行ったとこ。ちょっとばかし遠いです。
しかも途中一度バスを乗り換えしなければならず、ちゃんと正しいのに乗れるか、ていうかバスは来るか、ドキドキです。

乗り換えのバス停までは無事につきました。
そこでよくやる間違い。
一度道を渡って反対側のバス停に行かなければならないところを、
気付かずそのまま目的地とは反対方向に行くバスに乗ってしまいました。

あー、、、

終点まであと二駅くらいのとこでやっとこさ気がつき、とりあえずバスを降りて反対方向に行くバス停に移動します。
この時点ですでに遅刻決定。
で、正しい方向のバス停についたところでさらに困ったこと、
お金がない。

・・・あ、おわった。

や、正しくは小銭がなかったんです。
中国のバスは日本と比べてとってもお安いです。
基本的に一乗車につき1元(約20円)です。
出発の時点で私の財布には1元札が2枚しかなく、あほな間違いで1元ムダにしたため
残りは5元札と20元札と100元札しかありませんでした。

中国のバス、少なくとも私の住んでいるあたりのバスに両替機なんてものはついてません。
どこかでくずそうにも降りた場所が悪かったのか、コンビニも見あたりません。

さあプチパニックです。
どうしようどうしようどうしよう、、、

挙動不審になった末、ダメもとで近くに立っていたおばさんに、
「不好意思、有没有零銭?(すみません、小銭ありませんか?)」
と5元札を差し出しながら訊いてみました。

これ私にとってはすごく勇気がいりました。
半年もいて何言ってるんだと思われるかもしれませんが、
そもそもこの言い方でちゃんと意味が通じるのか、
加えて話し方から日本人といううのがバレて、万が一このおばさんが日本人嫌いだったらどうしよう、、、
ていうかこの人がダメだったらまた別の人に言わなきゃ、、、
などなどそれはもう不安でいっぱいでした。

するとそのおばさんは
「1元札ないの?ちょっと待って」
と言って財布やポケットを探してくれました。
1元札3枚と5毛札(1元の半分)2枚の合計4元あったのですが、あともう1元がありませんでした。

でも私はもうこの時点でけっこうホッとしてしまって、
「もう4元でいいです」
って言ってしまいました。でもおばさんは、
「それはダメ!」
といって鞄の底まで手を突っ込んで探してくれ、最終的に奥底から1元コインを出して渡してくれました。

私がお礼を言うと、
「いいのよ、これでバス乗れるでしょう?よかったね」
というようなことを言って笑って次に来たバスに乗っていきました。

ものすごい感動しました。
こんな優しい人がいたのかと思いました。
中国の人は基本的に淡白なので、まさかこんな親切にしてもらえるとは正直思いませんでした。

あの時のおばさん、まさか見てるとは思いませんが、ほんっっっとうにありがとうございました!
遅刻を15分遅れに抑えることができたのは全てあなたのおかげです。


おまけ
書道用品店に猫がいました。
看板猫です。

     

めっちゃこっち見てる(笑)