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えんじゃけん

国際ペン東京大会

今日は「国際ペン東京大会」に行ってきた。

こんな会があるなんて松さんが参加するから知ったのですが,
でも,もし,松さんが参加してなくとも,
とても見る価値のあるいい会でした。
そんな会が無料で一般公開されているんだからすごいです,ペンクラブ。


実際に作家さんが作品への想いやら,ものを書くことへの想いなども
語ってくれるんですけど,さすがは,国際的に有名な作家さんだけあって,
その想いがしっかりしていてるんですよね。
伝えたいことがしっかりしているっていうのか。
自分の発する言葉がその国の言葉となるという意識。
なかなか普通に生活しているとそんな風には感じないなぁと。
あと,文章が国によっては政治にすごく強く力を発揮するって話も
あったんですけど,文章って小説であろうともそんなにも力あるんだなぁと。
普段考えないことが考えられて楽しかったです。
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェさんはナイジェリアが
ほかの国に持たれているステレオ的なイメージは間違っていることを
強く語っていました。
熱が入りすぎて,終わりが20分延長になるくらい!

私は結構,ぎりぎりに会場に着いたのですが,
座席はかなり前の方に座ることができました。
なんでも,2つの公演を続けてみる人は優先で前になるらしく・・・。
そうとは知らず,たまたまその日,会場にいた友達が,
終わった後ご飯に誘ってくれて,んで,その人が2公演続けてみるって
ことだったので,続けてみたいことを伝えると座席が前になったんです。
1公演だけだったら私が着いた時間では2階席だったようです。

前の方の席だったんですが,ちょっと残念だったのは,私の席からだと,
松さんの顔にマイクがかぶって,鼻から下が見えなかったんですよね。
ですから口の動きや表情が見えなかったのが残念。
朗読の合間や重ねて演奏が入るんですけど,
その演奏者と目くばせして,合図をとってお互いにタイミングを
図っていたんですけど,そのとき,松さんが演奏者の人にニコッと
笑うと相手の方もニコッと笑っていて,その雰囲気が非常によかったなと。



後ろには大きなスクリーンがあって,周りの枠が古い感じの木で囲まれていて,
紙芝居の枠のようでした。スクリーンの左右端には植物の飾りのような模様が
白っぽいベージュで入っていました。
そのスクリーンに朗読している間,作家さんがその作品にあうように作った
作品の映像が流されていました。
ですので,朗読,音楽,映像,舞台照明等,すべてを統合した演出になってました。

で,左奥に演奏者,右中央に読み手といった配置でした。
客席は最前列には黒い布を覆っており,座れないようになっていました。

二つ目の朗読は,松さんは出ないのですが見ました。
松さんのときにはなかった「おどり」という演出も入ってきます。
牛の気持ちや動きを体で表現していたんですけど,
気づくといつの間にか全裸に!
(もちろん,大事なところは目立たないように隠してますが)
かなり斬新な構成だ!と思ってみていたのでした。

帰りには友達とそのお母さんと私で食事に行きました。
早稲田の周りはラーメン屋で有名で,あちこちにラーメン屋が
あったのですが,私たちはスープカレーのお店へ。



初めてのスープカレー。おいしかったです。
店名に「らっきょ」ってもじがあるのに,らっきょなかったね,
と話しながら店を出ようとしていると,
「今はいないんですけど,店長が井出らっきょというんです」
あ,あの井出さんの店かぁ!
びっくりでした。
おいしかったのでまた食べたいと思ったのでした。
店員さんもすごく感じがいいきれいなお店でした。




■9月24日(金)18:00~19:10
(実際時間:~19:30)
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ
「なにか首のまわりに」
くぼたのぞみ訳/河出書房新社

ナイジェリアから米国へ移り住んだ若い女性が感じる驚きと寂しさ。
異文化同士の個々の人々が愛し合い,理解し合うことはどういうことか。
いまもっとも注目される若手作家が<アメリカの現実>と<アフリカの
現実>を繊細に捉える。

朗読=松たか子(俳優)、
脚本=くぼたのぞみ
彫刻・映像制作=中村圭・四位雅文
作曲・演奏=森ミドリ(チェレスタ・ピアノ)
演出=吉岡忍

■9月24日(金)19:30~21:10
(実際時間:19:50~21:30)
莫言
「牛」
菱沼訳/岩波文庫(刊行予定)
朗読=神田松鯉(講談師)、踊り=田中 泯
脚本・演出=吉岡忍
人形・画=戸井紅子・有園絵夢・絵瑠
中国琵琶=シャオロン

これ以上牛が増えたら、オレたちが食い詰めてしまう。
窮状の村で、牛たちは次々に去勢された。
14歳の少年と老人は炎天下、瀕死の仔牛を連れ、町までの辛い道をたどる。
文革期中国の人々の疲弊と滑稽を描ききった異色作品。
田中泯が仔牛の悲哀を踊る。


上記2公演の会場:早稲田大学大隈講堂




第76回
国際ペン東京大会2010
環境と文学「いま,何を書くか」
2010.9.23(木・祝)~9.30(木)
会場:早稲田大学,京王プラザホテル(新宿)
主催:国際ペン,社団法人 日本ペンクラブ
共済:早稲田大学
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