えんじゃけん

「明るいほうへ 明るいほうへ」

一昨日、「明るいほうへ 明るいほうへ」(金子みすゞのドラマ、
松たか子主演)を見返しました。
横浜の近代文学館に飾られていた資料を思い出しながら見たので、
初めて見たときよりもいろいろなことを感じながら見れました。

↓「日本の童謡」in 神奈川県近代文学館の感想(2005.10.15)
http://blog.goo.ne.jp/chikuwa_bu/e/f8759c54cbe47a3402b90f65d0eb9b50

みすゞが自殺する前にマサスケに贈った三冊の詩集。
実物が文学館に展示されていました。
ドラマでは綺麗な詩集ですが、展示されていたものはもう表紙は
ボロボロでした。でも、まさにその詩集三冊が展示されてました。

そして、マサスケですけど、みすゞとは実の兄弟でありながら、
マサスケはそのことをずっと知らずして、みすゞに対して、
恋心を抱いていたんですよね・・・ドラマの内容ですと。
展示でそれが、よく分かるものもありましたよ。
みすゞ宛にマサスケが送った手紙や葉書も展示されているんですけど、
葉書の文字が半端じゃなく小さくびっしりと書かれているんですよね。
展示を見ているときは兄弟なのに、すごく仲良しだったんだなぁと
思ってみたんですけど、ドラマを見て、あのびっしりさに納得。
ドラマでは、みすゞはマサスケと兄弟と知りつつもマサスケに対して、
恋心を抱いてしまって、それが恐ろしく思えて、他の男性と結婚して
しまうということになっていましたが、それはどこまで本当なんだろう。
すごく好きなのに、実の兄弟だなんて、本当に辛かったろうなぁと思います。

そして、童謡。
前はみすゞの童謡って何がいいのかなぁと思っていました。
いや、正しくは童謡って何がいいのかなぁと分らないでいました。
けれど、展示を見て、子どもの心で詠むのが童謡だと知って、
そういう観点で見ると、確かにみすゞは子どもの視線をずっと
持っていた人なんだろうなぁと思えました。
科学は自然の不思議を理論的に解く魅力的なものではあるんだけど、
情緒が足りないと言えば足りない。
何もかにも科学で説明では、世の中面白くないなぁと私は思います。
多分、科学の目から見れば、童謡っていうものは
「いい大人が何を言っているんだ?」と思う内容のものかも知れません。
でも、大人にもそういった科学抜きの視線というものはすごく大切
なんじゃないかなぁと思っています。
感じる心も大切ですよね。

なんとなくですけど、忙しい毎日を送っている人は特に、
童謡的な視点を日常の少しの時間に取り入れるだけでも、
随分と心豊かに日々を過ごすことができるのではないでしょうか?

私自身も童謡を書いてみようかなぁと、今回の展覧会とドラマを見て
思いました。
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