オホーツク海高気圧からの冷たい風が吹き込んだ影響で、5月は全道的に低温が続いている。札幌の5月の平均気温は平年より約2度も低く、戦後で最も低くなる可能性が出てきた。季節外れの防寒用品が売れる一方、農作物の生育にも遅れが出ている。
◆遅れる満開
札幌市中央区の大通公園の初夏を彩るライラックはいまだに4分咲き。例年は20日ごろに満開となるが、固く閉じたままのつぼみが目立つ。公園管理事務所の男性職員は「30年以上大通公園で仕事をしているが、これほど遅れたのは初めて」と驚く。
札幌管区気象台によると、今月1~26日の札幌の平均気温は9.7度で、平年の5月平均気温より2.4度低い。最高気温が平年値未満だった日が19日間もあり、4月に逆戻りしたような天候だ。
札幌の気温が28日以降も平年並みに推移した場合、5月としては戦後最低記録の1981年の10.3度を下回り、史上6位になりそう。
◆原因は高気圧
低温をもたらしているのは、北極方面の冷たい風を北海道に向かって吹かせるオホーツク海高気圧。例年は5月下旬ごろに発達し、6月上旬まで気温を下げる。ライラックが咲くころに低温が続くため、「リラ冷え」とも呼ばれる現象だ。
北大大学院理学研究科の遊馬(あすま)芳雄講師(気象学)は「今年はオホーツク海高気圧の発達が、例年より2週間以上も早かった。5月上旬に北海道を低気圧が通過し、冷たい風が強く吹いたことも一因ではないか」と分析する。
◆苦戦の夏商品
小売業界でも異変が起きている。ホームセンター「ホーマック」によると、5月になっても小型ストーブが売れ、ガーデニング用品の売れ行きは今一つ。百貨店の三越札幌店では、夏靴など春夏向けの商品は苦戦しているものの、服の上から羽織る婦人用ストールが売れている。
札幌以外も全道的に気温が平年より2度ほど低く、農作業に影響が出ている。例年なら出荷のピークを迎えているはずのグリーンアスパラは生育が1~2週間遅れ、ようやく収穫が始まったばかり。美瑛町の農業、杉山茂さん(63)は「いつもなら1日に10センチは伸びるのに、今年は1センチしか伸びない」と嘆いている。
毎日
◆遅れる満開
札幌市中央区の大通公園の初夏を彩るライラックはいまだに4分咲き。例年は20日ごろに満開となるが、固く閉じたままのつぼみが目立つ。公園管理事務所の男性職員は「30年以上大通公園で仕事をしているが、これほど遅れたのは初めて」と驚く。
札幌管区気象台によると、今月1~26日の札幌の平均気温は9.7度で、平年の5月平均気温より2.4度低い。最高気温が平年値未満だった日が19日間もあり、4月に逆戻りしたような天候だ。
札幌の気温が28日以降も平年並みに推移した場合、5月としては戦後最低記録の1981年の10.3度を下回り、史上6位になりそう。
◆原因は高気圧
低温をもたらしているのは、北極方面の冷たい風を北海道に向かって吹かせるオホーツク海高気圧。例年は5月下旬ごろに発達し、6月上旬まで気温を下げる。ライラックが咲くころに低温が続くため、「リラ冷え」とも呼ばれる現象だ。
北大大学院理学研究科の遊馬(あすま)芳雄講師(気象学)は「今年はオホーツク海高気圧の発達が、例年より2週間以上も早かった。5月上旬に北海道を低気圧が通過し、冷たい風が強く吹いたことも一因ではないか」と分析する。
◆苦戦の夏商品
小売業界でも異変が起きている。ホームセンター「ホーマック」によると、5月になっても小型ストーブが売れ、ガーデニング用品の売れ行きは今一つ。百貨店の三越札幌店では、夏靴など春夏向けの商品は苦戦しているものの、服の上から羽織る婦人用ストールが売れている。
札幌以外も全道的に気温が平年より2度ほど低く、農作業に影響が出ている。例年なら出荷のピークを迎えているはずのグリーンアスパラは生育が1~2週間遅れ、ようやく収穫が始まったばかり。美瑛町の農業、杉山茂さん(63)は「いつもなら1日に10センチは伸びるのに、今年は1センチしか伸びない」と嘆いている。
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