雪害の記録 2006 Apocalypse

君死にたもうことなかれ

(新潟)トキ「山古志で飼育」案浮上 (トキレッド)

2005年05月31日 | 天地蘇生(中越復興)
(ちなみにトキレッドこの間購入して、マレーシアの親戚にあげました。今はマレーシア。ワールドワイド)

 佐渡のトキを山古志(長岡市)で飼育しようという自治体トップの発言が佐渡で波紋を呼んでいる。「分散飼育」容認は、野生復帰に向けて農薬使用を控えるなど島民の苦労を顧みないもので、「放鳥に向けて島民一丸となるべき時期に、先走りすぎていないか」とトキ保護に取り組んできた地元の人たちは批判している。

 佐渡で飼育されているトキは今春生まれたひな19羽を含め77羽。人工繁殖を始めた99年以来、順調に増えている。

 佐渡トキ保護センターで飼育されているトキを伝染病による集団死から防ぐため、環境省が分散飼育の方針を出した。上野動物園や多摩動物公園(ともに東京都)が有力視されているほか、石川県、島根県出雲市が名乗りを上げている。

 山古志案は「県外に行くより県内で」という思惑と中越地震復興のシンボルに浮上。森民夫・長岡市長は、26日訪れた高野宏一郎・佐渡市長に「山古志で飼育できないか、課題や条件を研究したい」と提案した。

 高野市長は「嫁にやる娘を抱えているようなもので、複雑な気持ち」としながらも、「佐渡だけで独占するものでもない」と話した。

 トキは、来年に順化施設で野生化の訓練が始まり、08年に試験放鳥がある。15年には「小佐渡東部に60羽定着」が環境省の目標だ。

 トキが佐渡でいっせい捕獲されたのは81年。「もう一度、トキが舞う島を」と国や県の要請に応じて減農薬、無農薬栽培に取り組む農業者も出てきた。ボランティアも続々と島に入ってトキの餌場となる水辺の回復に取り組んできた。

 それでも新潟大の調査によると、現状で、ドジョウなど1月から3月の餌の量は12羽が生息できる分しかなく、田んぼに水が入る4月から6月にかけても45羽分という結果が出ている。

 より多くの餌場を確保するために、話し合いを進めていた時だけに、関係者の間で「分散飼育は島民の努力に水を差す」「行政担当者が野生復帰を軽く考えているようでショックだ」などと落胆の声が強い。

 島内のトキ愛護の関係者も分散飼育の必要性は認めているものの、「島内で別に探すべきだ」「トキは佐渡へ行け、と追い払われた歴史がある。そのトキを島民が守ってきた。それをいまさら」と批判が多い。

 また、トキ保護センターは年間約30万人近くが訪れる重要な観光施設。トキを観光に生かして島を活性化したいと願う人は「分散飼育など論外だ」と話していた。

朝日新潟
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