国立科学博物館 地球館

地球の生命の歴史を物語る地球館。恐竜や大型哺乳類など古生物の化石や、現世生物の剥製&標本がとにかくたくさん展示してあります。情報量が莫大なので軽めに行きます!
【開館時間】
9:00~17:00
金・土は~20:00
【休館日】
月曜、年末年始
【料金】
620円
前回:
【東京】大正の下町文化で遊ぼう!『下町風俗資料館』(上野駅)
2018/6/16(土)
上野公園にある国立科学博物館。

国立科学博物館って長いので科博(かはく)でいきます。
科博の館内は、大きく「日本館」と「地球館」に別れています。
まずは地球館から。
■おびただしい数の古生物
まず目に入ったのは古生物の化石。まだ現代の生物とは程遠い不思議な生き物たちがたくさん。
『ベンド生物群』

先カンブリア時代末のベンド紀に存在したという不思議な生き物たち。現在の生物と類縁のない独立した生物群なのですが、左右対称でエアマットのような構造だったらしい。
こちらはチャルニオディスクス。

スクスときくとワニのような恐竜をイメージしてしまいますが、その姿は吸盤から葉っぱが1枚のびているような不思議な形状をしています。
つづいて『バージェス動物群』。

カンブリア紀中期に登場したわけのわからない生き物たち。今の感覚で見ると、すべてが「へんないきもの」と呼んでも過言ではないかと思います。
中でも、有名なのはアノマロカリス!

名前はそこそこ有名かと思いますが、実はカンブリア紀最大・最強の生物といわれています!
ここで見ることのできる化石は小さいですが、大きくなると1mを越えるらしい。
三葉虫ってご存知でしょうか。

古生代を代表する海の生き物。虫とつきますが、虫よりもずっと古い生き物なのです。
一言で三葉虫といっても大きいものやトゲがあるものなど様々なタイプがおり、その種類は10,000ともいわれています。


三億年という長い期間を生き抜いた三葉虫ですが、地球上の生物の95%が死滅したペルム紀の大量絶滅で全て滅んでしまったそう。
■壮観な骨格標本
大きな化石が立ち並ぶフロアへやってきました!


現代では見ることのできない大型生物の骨、これぞまさに博物館といった迫力があります。
翼を広げたアンハングエラ、オウギワシ、そしてまるで翼のような角を広げるオオツノジカ。

サーベルタイガーの名でおなじみのスミロドン。

巨大な2本角のアルシノイテリウム。

どう見てもサイですが、こちらが進化して現代のサイになった、というわけではないそうです。
このフロアで一番大きいのはパラケラテリウム。

フロアどころか、史上最大の陸生哺乳類でもあります。
こう見えて実はサイの仲間でもあります。
こちらこそがサイの祖先でした。
天井にはバシロサウルス。

サウルスとつきますが哺乳類です。海に暮らしていた生き物で、現代のクジラやイルカの祖先といわれています。ただし、体つきは細長く、外洋というよりは浅い海で生活していたらしいです。
そしてステラーカイギュウ。

1741年に発見された海の哺乳類。巨大なジュゴンのような生き物です。しかし、人間による乱獲が進み1768年を最後に絶滅したといわれています。
私は気がつきました!!
このフロア恐竜がいません!!!
空を飛んでいるのは翼竜、海にいるのは首長竜や魚類と呼び、恐竜ではないのです。
更なるフロアがあるのでしょうか。
■迫力の恐竜たち
恐竜たちは別のフロアにまとめられていました!躍動感あふれる骨格たちは、今にも動き出しそうです。

こちらはバンビラプトル。羽毛を携えており、まるで鳥のようです。

見つかった骨格が子供のものだったため、仔鹿になぞられバンビと命名されたそうです。大人でもバンビです。
壁に並べられた角竜の頭骨。

そして、その下に横たわるのはトリケラトプス。
しゃがんだティラノサウルス。

おそらく日本一有名な恐竜で人気も高いですね。和名は「暴君竜」「獅子竜」とやっぱりかっこいい。
アロサウルス

こちらも有名な恐竜ですね。
この骨格標本は、1964年に科博で公開された日本初の恐竜骨格とのことです。
恐竜の足元に何かいる・・・・!

なぜかシマアジというカモの仲間が。

この時代に暮らしていたわけでは無さそうです。恐竜は鳥へ進化したというのはもはや定説ですが、それにしてももう少し恐竜っぽい鳥の方が良いのでは。
この博物館、音声案内がいくつかあるのですが、ここのスピーカーは「指向性スピーカー」という特殊なタイプ。
遠くにあるのですが、特定の位置にだけ音を届けることができる特殊なスピーカーなのです。
最初、「あれ、この音声どこから聴こえてくるの!?」とちょっと不思議な気持ちになりました。
■現代の生き物
時代は変わり現代へ。動物、魚、植物などたくさんの生き物の剥製や標本が展示されています。


ダイオウイカ!!!

そして、その比較用に乗せられたスルメイカ!!!

さらにダイオウが続きます。こちらは「セイタカダイオウ」の模型。

どことなくファンタジックな外見で、まるで妖精さんのお家みたいな高山植物。
ちなみに漢字は「大王」ではなく「大黄」と書きます。生薬ではおなじみの種類らしいです。
突如あらわれる内臓。

こちらはライオンの胃と腸(左)+ウシの胃と腸(右)。
肉食動物と草食動物でこんなに長さが違うのですね。
続く内臓。

こちらはミンククジラの胃と腸。こちらも長ーい!
よく見ると寄生虫びっしり!!!!

終宿主(しゅうしゅくしゅ)といって、寄生虫の有性生殖が行われる宿主、いわばゴールでもあります。
並べられた小さい生き物たち。

4cmくらいのチビトガリネズミや3cmくらいのヒメイカなど、様々な種類の小型生物のみが集められています。
これぞまさにリアル"ちいさいものクラブ"ですね!
上野といえばパンダ!

科博にもパンダいます。
こちらはホアンホアンの剥製。上野動物園で3頭の子供を産んだお母さんパンダです。
もっといろいろ見たかったのですが、膨大な展示を前に時間&HP切れです。
夜の科博はライトアップされていました。

今回は混雑回避のために遅めの時間に行きましたが、やっぱり全然時間が足りませんでした。
日本館には全く行けず、地球館すらも7割程度。科博は広い。
次回もまた上野です!
上野の森美術館で、企画展のミラクル・エッシャー展を見にいきました。
次回:
【東京】ミラクルエッシャー展2018@上野の森美術館(上野駅)
そんなとこにいたのですね!
(*゜ロ゜)!
ご存知でしたか!
私は恥ずかしながら知らなかったのですが、有名だったみたいですね・・・!