世田谷文学館

吸い込まれる世界観が魅力のムットーニ電動からくり人形を多く有する文学館。企画展示のヒグチユウコ展と合わせて、ワンダーランドに迷いこんだ気分です。
【開館時間】
10:00~18:00
【休館日】
月曜、年末年始
【料金】
常設展:200円
企画展:800円※常設展も閲覧可
前回:
【神奈川】三重塔と合掌造りと夜桜ライトアップ『三渓園』(横浜市)
2019/3/31(日)
今日は世田谷文学館にて開催されているヒグチユウコ展へ行ってきました!
世田谷文学館の最寄り駅は、京王線で新宿から8駅の芦花公園駅。はじめて降りる駅ってなんだかわくわくします。
そこから徒歩5分ほどで世田谷文学館に到着です。
■色あざやかな文学館
クリアブルーの現代的な外観で、まるで科学館や水族館みたいな雰囲気。文学館ときくともっと固そうな建物をイメージしていたので、このルックスはちょっと意外です。

文学館前の水路にはニシキゴイが涼しげに泳いでいます。

館内にはカフェ「喫茶どんぐり」や講義堂、ライブラリーも備えており、ただの博物館ではない複合施設となっております。日光が降り注ぐ中庭もあり、おしゃれな雰囲気が漂う。

2階が企画展示室ということなので、まずはそちらへ。

■ヒグチユウコ展CIRCUS
今回ここに来た目的はヒグチユウコ展CIRCUS。

独特の世界観を持つ画家・ヒグチユウコさんの、楽しいけれど儚さのあるサーカスをテーマにした大規模個展。可愛いようでどこか不気味さもある中毒性の高い作品が並んでいます。
入口の赤い幕も雰囲気抜群。

かなり凝った内装と音楽で、ヒグチユウコの世界観を上手く表現しています。
ヒエロニムス・ボスを題材にした作品や、ヒッチコックやサスペリアといった映画ポスター、伊藤若冲にポケモンなどそのテーマの広さは果てしない。
また、ラブカやアノマロカリス、コウモリダコ、イッカククジラ、タマゴタケ、リュウグウノツカイなどなど、実在するマニアックな生き物がデフォルメなしで描かれており、生物についての造詣の深さも感じます。
最終日ということもあってか、入場整理券が配られるほどのの混雑!特設のグッズコーナーも、常に40~50人がレジに並んでいるという大盛況ぶりでした。
芦花公園というそんなにアクセスが良くはない場所でこれだけ人を集められるのは凄い!
展示室内は撮影NG。しかし、文学館のあちこちには、展示室から逃げ出してきたキャラクターたちが隠れています。

ヘビのような手とタコのような脚を持つ不思議なネコ「ギュスターヴくん」

私が気になったのは「古代ひとつめちゃん」。ひとつめちゃんはコケシちゃんだいすきよ。


■ムットーニのからくり劇場
企画展のチケットで常設展も閲覧可能。せっかくなので覗いてみることにしました。

展示室内には、徳冨蘆花や竹久夢二など、世田谷区に縁のある人物に関する展示が広がります。
なかでも見所はムットーニのからくり劇場。
まるでイタリア人のような名前ですが、ムットーニというのは日本人の自動からくり人形作家・武藤政彦さんのこと。
彼の作ったからくりを複数所蔵する文学館では、時刻になると上演してくれます。
今回見ることができたのは、「アトラスの回想」、「蜘蛛の糸」、「題のない歌」の3つ。それぞれ小説のワンシーンが再現されたからくりとなっております。


(※撮影NGなので、パンフレットの写真から)
ただ人形が動くだけでなく、音と光の演出もあり見ごたえ抜群な作品たち。一気に世界に引き込まれます。
唯一撮影可能だったのは『セタブン人生相談』。

「旅行に行くなら?」「映画を見るなら?」など簡単な2択に答えていくと、自分にぴったりの人生処方箋たる文学作品に出会えるという体験型の楽しい展示。
私は林芙美子の「放浪記」でした。旅行好きな私にはぴったりかもしれません。

次回は代々木駅近くにある代々木ビレッジ。変わった植物だらけの不思議なスポットです。
次回:
【東京】世界各国の植物が集うボタニカルスポット『代々木VILLAGE』(代々木駅)
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