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【埼玉】極彩色の霊獣に守られた寺院『妻沼聖天山』(熊谷市)

2019-02-27 21:05:00 | 埼玉県
【埼玉県まとめ】


妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)



東照宮にも劣らない色鮮やかな装飾がインパクト抜群の寺院。動物や霊獣など様々なモチーフで彫られたカラフルな彫刻たちは、それぞれ違う表情をしています。

【開門時間】
境内自由
※彫刻参観は9:30~16:00、700円
【アクセス】
熊谷駅からバスで30分
【見学所要時間】
彫刻参観するなら30分から1時間くらい

前回:
【埼玉】屋内アウトドアがテーマのやすらぎ空間『おふろcafe bivouac(ビバーク)』にお泊まり!(熊谷市)



2019/1/27(日)

本日の目的地は熊谷市にある妻沼聖天山。正式名称は歓喜院(かんぎいん)、高野山真言宗の寺院です。

妻沼聖天山へは、熊谷駅からバスで30分ほどかかります。
私はおふろカフェbivouacに泊まったので、そこからバス停《高柳》から乗車、バス停《本石》で下車、そこから歩いてバス停《さくら町通り》から乗車、バス停《妻沼聖天前》で下車と2路線乗り継いで向かいました。

朝日バスという路線バスを利用したのですが、ほぼ定刻通りに運行していてびっくり!



■穏やかな雰囲気の寺院



まずは聖天堂の正門として建てられた貴惣門(きそうもん)

一見すると地味な印象ですが、横から見ると、破風が3つ重なった特徴的なデザインとなっています。
なんと、一番大事な横からの写真を撮りわすれていました!失態です。


続いて明治27年に再建された仁王門


仁王門をくぐれば本殿の聖天堂が見えてきます。

市街地から離れているので、かなり落ち着いた空気が流れています。
祭られているのは聖天さま。またの名を歓喜天といい、インドのガネーシャ神に起源を持つ、ゾウの頭を持つ神様です。

ヒンドゥー教によると、ガネーシャ神はシヴァ神とパールバティ神の間に産まれた子供とされています。
ガネーシャ神は、父親であるシヴァ神に首をはねられた後、ゾウの頭を付けられて復活したらしい・・・(※諸説あります)





■本殿の彫刻たち



本殿の随所には、精巧な彫刻が施されています。

そこに彫られているのは龍、獅子、玄武、獏など様々な霊獣たち。悪いものを寄せ付けない魔除けの効果があるそうです。

この彫刻には鯉が龍になるという出世のストーリーがあります!

最初はこちらの『鯉(こい)』。ヒゲを生やした立派な面構え。


続いて『鯱(しゃち)』。顔つきは龍っぽくなってきましたが、身体はまだサカナです。



そして羽が生えた『飛竜(ひりゅう)』へ。ついに空を飛ぶことができるようになります。


最後は『龍(りゅう)』へと姿を変えます。





■圧巻の奥殿彫刻



旅行雑誌の写真で見た聖天山はもっともっと派手だった気がしたのですが、別の場所と見間違えたかな・・・?

そう思っていると、聖天堂に向かって左には受付が。

ここを抜けると、本殿裏にある奥殿の彫刻を参観することができます。こちらこそが妻沼聖天山の一番の見所!
ただし、彫刻参観は9:30~16:00と時間が決まっているのでご注意ください。拝観料は700円


豪華絢爛というコトバがぴったりハマる、キラッキラの彫刻!



まるで日光東照宮のような出で立ちこそが、「埼玉日光」と呼ばれる由縁。
無料で見ることができる正面の彫刻よりもずっとずっと豪華なので、ここに来たら絶対に見るべきです。

現在修復工事中ですが、一面ずつ着工しているため「全く彫刻が見えない・・・!」なんてことにはなりません。







■奥殿を彩る動物たち



彫刻でお馴染みの龍や鳳凰以外にも様々な動物が彫られているのが、ここの彫刻の面白いところ。

縁の下の力持ちのように、社殿を支えるサル。それぞれポージングが違うので1つ1つ見ていくと楽しい。全部で13匹隠れているそうです。



夫婦のオシドリ。

おしどり夫婦という言葉がある通り、夫婦円満を願って彫られたのではないでしょうか。実際のオシドリって毎年パートナーを替えるのは秘密です。


こちらの金色の動物はサイ。突進体制で躍動感あります。




他の彫刻とは違い、ツヤツヤな質感をしているものも。

こちらは色漆によりカラーリングされているので、こんなにも光沢を帯びているのだそう。こういった神社仏閣の彫刻にて色漆が使用されているケースはかなりレアらしいです!


そんな見ごたえたっぷりの奥殿ですが、1ヶ所だけ色が塗られていない場所があります。

この部分は260年前からあえて色を塗らずにいるそう。

「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という考えから、あえて未完成の状態のままにしているそう。現在、漆塗り・金箔修復工事中ですが、やっぱりここだけは塗らずにそのままにしているようです。

江戸時代の家屋に見られる、瓦を全部敷かない『瓦三枚残し』や、柱を1本逆さまに立てる『逆柱』など、似たような風習はいくつか存在しています。
あえて完成させないという「未完成の美学」は現代人が忘れてしまった日本人らしい粋な考えではないでしょうか。

・・・・日常で使おうかと思ったのですが、詰めの甘さへの言い訳に聴こえてしまいそうですね。






このあとはどこへ行こう。
何となくすぐ近くの深谷へ行ってみることにしました!


次回:
【埼玉】レンタサイクルでめぐる深谷の街 Part 1 深谷駅と深谷ネギとふっかちゃん(深谷市)

【埼玉県まとめ】


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