◆千葉県まとめ◆

千葉の絶景スポット鋸山。霧につつまれて幻想的な山の中は、首のない仏像たちが並ぶ異形の世界でした。なぜ首がないのでしょうか・・・?
【料金】
¥600
【見学所要時間】
山頂駐車場から百尺観音→地獄のぞき→千五百羅漢とゆっくりまわっても1時間弱でした。
2016/03/19(土)
千葉県を代表するスポット鋸山!ずっと気になってたところです。
鋸南町(きょなん)にあります。
チーバくんでいうと……股間(きょ○ん)あたりです。
本当にごめんなさい。
私のまわりの行った人は皆口をそろえてキツいと言いますがその実態はいかに!?
鋸山ってロープウェイや有料道路などアクセスが何パターンかあります。また、見所が別れているのでちょっとわかりにくい。
まずは、事前調査!

鋸山は5つのエリアにわかれています。それぞれ高低差がかなりあるので、全部を完全に徒歩でまわると、相当な時間と体力が必要です。
行き先をある程度絞り、複数ある駐車場やロープウェイを上手く駆使していこう。
個人的な見所は、山頂エリアの「百尺観音」、「地獄のぞき」
真ん中あたり羅漢エリアの「千五百羅漢」
下の方の大仏エリアの「日本大仏」。
これらを上手くまわっていきたいです。
公共交通機関で行く場合はJR内房線の浜金谷駅で降り、【徒歩】or【ロープウェイ】の二択。
もちろんロープウェイを片道にしたり登山ルートを変えたりと何通りかあると思います。
一方、車で行く場合はもう少し選択肢が増えます。
鋸山のメインとなる駐車場は3ヵ所。
【ロープウェー山麓駅駐車場】
ロープウェーを利用するルート。
駐車料金は無料。ロープウェー片道500円・往復930円かかりますが、海と山の見れる空中散歩は魅力的?山頂駅からは地獄のぞきまで歩いて20分くらいのよう。
ただし、ここから大仏広場はかなーり遠いので大変。がんばってたどり着いても、そこから山麓駅駐車場まで戻ってくるのはさらに大変。
【山頂駐車場】
有料道路代として1,000円(駐車料金込)かかりますが、ロープウェイ山頂駅よりも山頂スポットに近いです。地獄のぞきはここから徒歩15分くらい。
しかし、ロープウェイ山頂駅と同様に大仏広場に行くにはかなり下っていく必要があります。そして駐車場まで戻るにはそこからかなり登ることになります。
【無料駐車場】
大仏広場はすぐ近くだし、日本寺も近い。ただし、地獄のぞきなどの山頂スポットへは登山となります。
ここで私の考えた作戦がこちら!とりあえず、自由度の高い車で行くことにします。
1、まず有料道路で山頂駐車場へ。地獄のぞき&百尺観音を見つつ、千五百羅漢を見ながら駐車場へ戻る。
2、車で有料道路を下山、鋸山観光自動車道を通り無料駐車場へ。大仏広場で大仏を拝む。
2つの駐車場利用作戦です!
ロープウェイや登山に執着しなければ、料金的にも時間的にもベストではないでしょうか。
さあ、鋸山探索に出発!
というわけでまずは有料道路へ。
ゲートの料金所で、なかなか無愛想なおっちゃんあらわる。
「16:30になったらこのゲート閉めるよ。やめる?」
拝観時間は17:00までと大きく書いてあるのですが…………何より、最初から「やめる?」と聞いてくるところにびっくり。
ただいまの時刻は15:30。1時間あれば軽くまわるくらいはできるでしょう。
行きます!
くねくねした有料道路をのぼり、駐車場到着!

霧!!!!
実は昨晩、鋸山で霧だったらすごく雰囲気あるだろうなーなどと思ってしまったがために、本当に霧になってしまいました。
受付で600円払います。

鋸山っていうのは日本寺(にほんじ)の境内なのです。
いきます、鋸山!
序盤、道は整備されているので比較的歩きやすいです。

想像以上に霧が雰囲気出てます。
天候のせいか時間帯のせいか、人も少なくて秘境感ただよいます。
5分ほど進むと分かれ道。

左が百尺観音、右が地獄のぞき。どちらも見たい!
とりあえず百尺観音を見るために左へ。
そびえ立つ石の壁の間を進みます。
そもそもこの鋸山、もともと採石がおこなわれていた場所なのです。
石を切り出したあとがまるでノコギリの歯のようになっていたので「鋸山」と呼ばれるようになっといいます。
なお、正式名は乾坤山(けんこんざん)です。
分かれ道から約2分で到着。

こちらが百尺観音!!

霧で全貌がなかなか見えず、ミステリアスな雰囲気。
百尺観音の上の方からは大粒の水が滴っております。目の前に行くには、水の壁を超えなくてはいけません。
霧でわかりづらいのですが、すごく大きい!

前に人が立つとこんな感じ。
百尺観音に別れを告げ、さっきの分かれ道へ戻ります。
今度は地獄のぞきのある右の道を進みます。
登りが続いてちょっとキツイかなーと思ったころに瑠璃光展望台へ到着。

駐車場からここまでおよそ10分!(百尺観音込み)
ここからは地獄のぞきが見えます!

霧が多くて景色はまったく見えません。
唯一視界に入るのは、霧に浮かぶ地獄のぞき。
本日は地獄のぞきをのぞくための展望台でした。
これぞ鋸山っ!!

どこでも見かけるこのアングルの写真ですが、霧のおかげで幻想的な姿。
あの先っぽに行ってみよう!
地獄のぞきに行くには階段と呼べないような岩場を登ります。

地獄のぞきに立つ!

霧のおかげで足がすくむようなことは全くないです!地獄をのぞくというよりは、雲の上の天界から下界をのぞくような気分です。
地獄のぞきの奥が鋸山最高地点。

こちらからも地獄のぞき見えます。

うーん、さすがに霧が濃すぎます。
さて、ここからは千五百羅漢へ。

下りつつ、有料道路駐車場まで戻るルートです。

ちゃんとした石段があるのですが、ものすごく濡れてます。
雨はとっくに止んでいるのですが、雨水は上の方からひたすら流れてきます。
進んでいると、先の方で悲鳴が…………!
その理由がこちら。

雨水が大量に流れてきて、滝のようになってます!
ここを通るには、一瞬滝をくぐります。傘がないときついです。

なお、足場はこんな感じで棚田みたいになっておりました。木の根が広がっているので滑り止めにはなりますが、自らたまりは避けられません。

さて、こちらの千五百羅漢エリアでは、文字通りたくさんの羅漢様がおります。
(羅漢:仏教の世界の聖者)

野ざらしなので、苔むしてたりするのですが
首がない!!!
多くの羅漢様、首がないのです。
あるところでは首があまってたり

あるところでは首の代わりに石が乗ってたり。

明治維新期に吹き荒れた廃仏毀釈の跡らしいです。
(廃仏毀釈:それまで統合されていた神社と寺を分離する「神仏分離令」が出されたときに発生した仏教に対する破壊運動)
廃仏毀釈というのはもっと派手な仏像破壊をイメージしていたのですが、こちらではみな綺麗に首だけ落とされているのです。ちょっと意外。
また、廃仏毀釈が徹底されていた南九州や隠岐などでは、今残っている寺院の数が少ないのですが、千葉県は関東でも寺院数の多い県。
・・・本当に廃仏毀釈が原因なのでしょうか?

「自分の思う人に似た羅漢様が必ずあるので、その首を持ち帰ると願いが叶う」みたいな話が原因といった説もあるようです。
・・・うーん、これも信じがたい。
好きな人の首切るの?嫌いな人への呪いの方がまだ現実的な気がするのです。

私なりに考えてみます!!
『風化説』
屋外に放置されているので、純粋に風化した説。
海沿いの山という厳しい環境で激しい雨風を受け続けた結果、一番もろいであろう首が落ちてしまった。
・・・ありえると思うけど、面白味ないですね。
『偏執狂説』
首を落とすことが生き甲斐な人物による犯行。
・・・ダメですね、この説が通ったら不思議事件は全てこれで済んでしまいます。
『もともと首がなかった説』
逆転の発想のつもりですが、無理がありますね。もともと首が弱く造られてた………とかならぎりぎりあり得るかな。
『廃仏毀釈関係のない破壊衝動説』
仏像の首なんて普通落としたくないものです。
しかし!
「仏像破壊」と限定せず、「像の破壊」と広く見てみると、現在でも日本各地で起こっていることに気づきます。
世田谷区の波平さん像は唯一髪を抜かれ、亀有の両さんはマラカスを奪われ、高知のばいきんまんは触覚をもがれました。
デンマークの有名観光スポットの人魚姫の像は、何度も爆破されています。
像を壊したい衝動というのは、人の心に眠る潜在的な衝動なのかもしれません。
・・・ありえる!これだ!結局手頃なサイズの像はいつか壊されるものなのだ。
首なしについていろいろと考察していると、どれほどの力を加えれば首が落ちるのかとか気になり出してきました。実際に体験してみたら、いろいろと見えてくるものもあるのではないだろうか。
この手で試してみたい…………
こうしてまた1つ首なし羅漢が増えるのであった。
ーー終ーー
強引に終わらせましたが、きっと原因は1つではなく、様々な要素が絡んでいると思います。
実はつい最近、新たな破壊があったのです。
「2015年(平成27年)5月、日本寺内の石像の一つである聖徳太子像が破壊されているのが発見された。寺内に侵入していた男女によるものと見られている」(参照:Wikipedia)
現代にも新しく解釈された廃仏毀釈の心が根付いていたのでしょうか?
どうやら、故意に壊したわけではなく、写真を撮ろうとしたら倒して壊しちゃったらしいです。
そして、その後出頭したとか。
「寺内に侵入」なんて書くと悪意あるように見えますが、参拝客でした。きっとこんな感じで偶然壊しちゃったケースも多く含んでいるのではないでしょうか。
さてさて、壮絶に脱線しましたがレポートに戻ります。

不動滝が見えたら分かれ道。上に進めば駐車場まですぐです。

茫々たる宇宙人無数!?
ここで浮上する『宇宙人説』!!
仏像破壊はキャトルミューティレーションやミステリーサークルのようなものかもしれません…………
このまま行くと膨らみすぎるのでストップします。
(たぶん宇宙と人のあいだにスペースがあります。だじゃれじゃなくて区切りのことです。)
滝行してる羅漢様もいましたが、やっぱり首がない。

駐車場に戻ってきました。
無事16:30ぎりぎりに有料道路を下ることができました。
このあとは日本大仏へ!
短い鋸山観光自動車道を進んで無料駐車場へ。
この駐車場から大仏広場はすぐ近く。
車からおりて日本大仏へ向かおうとすると
いきなり係員らしきおじさんが現れて
「もうおわり!!!!!」
時刻は16:35。
私「あれ、17:00までではないのですか?」
(目の前に書いてあります。)
「おわり!!!!」
そういって門を閉められて追い返されてしまいました・・・。
終了間際だったので参拝できないことは仕方ないのですが、あまりの悪態に唖然……。
今まで様々なところへ行ってきましたが、ここまで強引に追い返されたのは初めてです。
鋸山にいかれる予定の方、ご注意を。
※あまりこういった内容をブログに書くのは気が引けるのですが、あまりにも衝撃だったので記録しておきます。
いきなりこんな態度とられたら、せっかくの旅行も嫌な気分になってしまいます。
でも、こういった情報を事前にちょっとでも目にしていれば「思ったより悪くなかった」「噂通りやっぱり態度悪っww」みたいに受け取れると思いますのであえて記載しました。もし不適切でしたら削除しますので連絡ください。
見所たくさんえるし、ここでしか見れないような絶景もあるし凄く良いところです。
くれぐれも営業時間にはご注意を!
◆千葉県まとめ◆
鋸山

千葉の絶景スポット鋸山。霧につつまれて幻想的な山の中は、首のない仏像たちが並ぶ異形の世界でした。なぜ首がないのでしょうか・・・?
【料金】
¥600
【見学所要時間】
山頂駐車場から百尺観音→地獄のぞき→千五百羅漢とゆっくりまわっても1時間弱でした。
2016/03/19(土)
千葉県を代表するスポット鋸山!ずっと気になってたところです。
鋸南町(きょなん)にあります。
チーバくんでいうと……股間(きょ○ん)あたりです。
本当にごめんなさい。
私のまわりの行った人は皆口をそろえてキツいと言いますがその実態はいかに!?
■鋸山攻略作戦
鋸山ってロープウェイや有料道路などアクセスが何パターンかあります。また、見所が別れているのでちょっとわかりにくい。
まずは、事前調査!

鋸山は5つのエリアにわかれています。それぞれ高低差がかなりあるので、全部を完全に徒歩でまわると、相当な時間と体力が必要です。
行き先をある程度絞り、複数ある駐車場やロープウェイを上手く駆使していこう。
個人的な見所は、山頂エリアの「百尺観音」、「地獄のぞき」
真ん中あたり羅漢エリアの「千五百羅漢」
下の方の大仏エリアの「日本大仏」。
これらを上手くまわっていきたいです。
■アクセス方法
◆公共交通期間
公共交通機関で行く場合はJR内房線の浜金谷駅で降り、【徒歩】or【ロープウェイ】の二択。
もちろんロープウェイを片道にしたり登山ルートを変えたりと何通りかあると思います。
◆車
一方、車で行く場合はもう少し選択肢が増えます。
鋸山のメインとなる駐車場は3ヵ所。
【ロープウェー山麓駅駐車場】
ロープウェーを利用するルート。
駐車料金は無料。ロープウェー片道500円・往復930円かかりますが、海と山の見れる空中散歩は魅力的?山頂駅からは地獄のぞきまで歩いて20分くらいのよう。
ただし、ここから大仏広場はかなーり遠いので大変。がんばってたどり着いても、そこから山麓駅駐車場まで戻ってくるのはさらに大変。
【山頂駐車場】
有料道路代として1,000円(駐車料金込)かかりますが、ロープウェイ山頂駅よりも山頂スポットに近いです。地獄のぞきはここから徒歩15分くらい。
しかし、ロープウェイ山頂駅と同様に大仏広場に行くにはかなり下っていく必要があります。そして駐車場まで戻るにはそこからかなり登ることになります。
【無料駐車場】
大仏広場はすぐ近くだし、日本寺も近い。ただし、地獄のぞきなどの山頂スポットへは登山となります。
◆作戦
ここで私の考えた作戦がこちら!とりあえず、自由度の高い車で行くことにします。
1、まず有料道路で山頂駐車場へ。地獄のぞき&百尺観音を見つつ、千五百羅漢を見ながら駐車場へ戻る。
2、車で有料道路を下山、鋸山観光自動車道を通り無料駐車場へ。大仏広場で大仏を拝む。
2つの駐車場利用作戦です!
ロープウェイや登山に執着しなければ、料金的にも時間的にもベストではないでしょうか。
さあ、鋸山探索に出発!
■霧につつまれた鋸山へ
というわけでまずは有料道路へ。
ゲートの料金所で、なかなか無愛想なおっちゃんあらわる。
「16:30になったらこのゲート閉めるよ。やめる?」
拝観時間は17:00までと大きく書いてあるのですが…………何より、最初から「やめる?」と聞いてくるところにびっくり。
ただいまの時刻は15:30。1時間あれば軽くまわるくらいはできるでしょう。
行きます!
くねくねした有料道路をのぼり、駐車場到着!

霧!!!!
実は昨晩、鋸山で霧だったらすごく雰囲気あるだろうなーなどと思ってしまったがために、本当に霧になってしまいました。
受付で600円払います。

鋸山っていうのは日本寺(にほんじ)の境内なのです。
いきます、鋸山!


想像以上に霧が雰囲気出てます。
天候のせいか時間帯のせいか、人も少なくて秘境感ただよいます。
5分ほど進むと分かれ道。

左が百尺観音、右が地獄のぞき。どちらも見たい!
■名所・百尺観音と地獄のぞき
とりあえず百尺観音を見るために左へ。

そびえ立つ石の壁の間を進みます。
そもそもこの鋸山、もともと採石がおこなわれていた場所なのです。
石を切り出したあとがまるでノコギリの歯のようになっていたので「鋸山」と呼ばれるようになっといいます。
なお、正式名は乾坤山(けんこんざん)です。
分かれ道から約2分で到着。

こちらが百尺観音!!

霧で全貌がなかなか見えず、ミステリアスな雰囲気。
百尺観音の上の方からは大粒の水が滴っております。目の前に行くには、水の壁を超えなくてはいけません。
霧でわかりづらいのですが、すごく大きい!

前に人が立つとこんな感じ。
百尺観音に別れを告げ、さっきの分かれ道へ戻ります。
今度は地獄のぞきのある右の道を進みます。
登りが続いてちょっとキツイかなーと思ったころに瑠璃光展望台へ到着。

駐車場からここまでおよそ10分!(百尺観音込み)
ここからは地獄のぞきが見えます!

霧が多くて景色はまったく見えません。
唯一視界に入るのは、霧に浮かぶ地獄のぞき。
本日は地獄のぞきをのぞくための展望台でした。
これぞ鋸山っ!!

どこでも見かけるこのアングルの写真ですが、霧のおかげで幻想的な姿。
あの先っぽに行ってみよう!
地獄のぞきに行くには階段と呼べないような岩場を登ります。

地獄のぞきに立つ!

霧のおかげで足がすくむようなことは全くないです!地獄をのぞくというよりは、雲の上の天界から下界をのぞくような気分です。
地獄のぞきの奥が鋸山最高地点。

こちらからも地獄のぞき見えます。

うーん、さすがに霧が濃すぎます。
■仏像ならぶ千五百羅漢
さて、ここからは千五百羅漢へ。

下りつつ、有料道路駐車場まで戻るルートです。

ちゃんとした石段があるのですが、ものすごく濡れてます。
雨はとっくに止んでいるのですが、雨水は上の方からひたすら流れてきます。
進んでいると、先の方で悲鳴が…………!
その理由がこちら。

雨水が大量に流れてきて、滝のようになってます!
ここを通るには、一瞬滝をくぐります。傘がないときついです。

なお、足場はこんな感じで棚田みたいになっておりました。木の根が広がっているので滑り止めにはなりますが、自らたまりは避けられません。

さて、こちらの千五百羅漢エリアでは、文字通りたくさんの羅漢様がおります。
(羅漢:仏教の世界の聖者)

野ざらしなので、苔むしてたりするのですが
首がない!!!
多くの羅漢様、首がないのです。
あるところでは首があまってたり

あるところでは首の代わりに石が乗ってたり。

明治維新期に吹き荒れた廃仏毀釈の跡らしいです。
(廃仏毀釈:それまで統合されていた神社と寺を分離する「神仏分離令」が出されたときに発生した仏教に対する破壊運動)
廃仏毀釈というのはもっと派手な仏像破壊をイメージしていたのですが、こちらではみな綺麗に首だけ落とされているのです。ちょっと意外。
また、廃仏毀釈が徹底されていた南九州や隠岐などでは、今残っている寺院の数が少ないのですが、千葉県は関東でも寺院数の多い県。
・・・本当に廃仏毀釈が原因なのでしょうか?
■首なし羅漢の真相に迫る

「自分の思う人に似た羅漢様が必ずあるので、その首を持ち帰ると願いが叶う」みたいな話が原因といった説もあるようです。
・・・うーん、これも信じがたい。
好きな人の首切るの?嫌いな人への呪いの方がまだ現実的な気がするのです。

私なりに考えてみます!!
『風化説』
屋外に放置されているので、純粋に風化した説。
海沿いの山という厳しい環境で激しい雨風を受け続けた結果、一番もろいであろう首が落ちてしまった。
・・・ありえると思うけど、面白味ないですね。
『偏執狂説』
首を落とすことが生き甲斐な人物による犯行。
・・・ダメですね、この説が通ったら不思議事件は全てこれで済んでしまいます。
『もともと首がなかった説』
逆転の発想のつもりですが、無理がありますね。もともと首が弱く造られてた………とかならぎりぎりあり得るかな。
『廃仏毀釈関係のない破壊衝動説』
仏像の首なんて普通落としたくないものです。
しかし!
「仏像破壊」と限定せず、「像の破壊」と広く見てみると、現在でも日本各地で起こっていることに気づきます。
世田谷区の波平さん像は唯一髪を抜かれ、亀有の両さんはマラカスを奪われ、高知のばいきんまんは触覚をもがれました。
デンマークの有名観光スポットの人魚姫の像は、何度も爆破されています。
像を壊したい衝動というのは、人の心に眠る潜在的な衝動なのかもしれません。
・・・ありえる!これだ!結局手頃なサイズの像はいつか壊されるものなのだ。
首なしについていろいろと考察していると、どれほどの力を加えれば首が落ちるのかとか気になり出してきました。実際に体験してみたら、いろいろと見えてくるものもあるのではないだろうか。
この手で試してみたい…………
こうしてまた1つ首なし羅漢が増えるのであった。
強引に終わらせましたが、きっと原因は1つではなく、様々な要素が絡んでいると思います。
実はつい最近、新たな破壊があったのです。
「2015年(平成27年)5月、日本寺内の石像の一つである聖徳太子像が破壊されているのが発見された。寺内に侵入していた男女によるものと見られている」(参照:Wikipedia)
現代にも新しく解釈された廃仏毀釈の心が根付いていたのでしょうか?
どうやら、故意に壊したわけではなく、写真を撮ろうとしたら倒して壊しちゃったらしいです。
そして、その後出頭したとか。
「寺内に侵入」なんて書くと悪意あるように見えますが、参拝客でした。きっとこんな感じで偶然壊しちゃったケースも多く含んでいるのではないでしょうか。
■まさかの宇宙人説浮上
さてさて、壮絶に脱線しましたがレポートに戻ります。

不動滝が見えたら分かれ道。上に進めば駐車場まですぐです。

茫々たる宇宙人無数!?
ここで浮上する『宇宙人説』!!
仏像破壊はキャトルミューティレーションやミステリーサークルのようなものかもしれません…………
このまま行くと膨らみすぎるのでストップします。
(たぶん宇宙と人のあいだにスペースがあります。だじゃれじゃなくて区切りのことです。)
滝行してる羅漢様もいましたが、やっぱり首がない。

駐車場に戻ってきました。
無事16:30ぎりぎりに有料道路を下ることができました。
このあとは日本大仏へ!
■日本大仏へ向かったのですが・・・
短い鋸山観光自動車道を進んで無料駐車場へ。
この駐車場から大仏広場はすぐ近く。
車からおりて日本大仏へ向かおうとすると
いきなり係員らしきおじさんが現れて
「もうおわり!!!!!」
時刻は16:35。
私「あれ、17:00までではないのですか?」
(目の前に書いてあります。)
「おわり!!!!」
そういって門を閉められて追い返されてしまいました・・・。
終了間際だったので参拝できないことは仕方ないのですが、あまりの悪態に唖然……。
今まで様々なところへ行ってきましたが、ここまで強引に追い返されたのは初めてです。
鋸山にいかれる予定の方、ご注意を。
※あまりこういった内容をブログに書くのは気が引けるのですが、あまりにも衝撃だったので記録しておきます。
いきなりこんな態度とられたら、せっかくの旅行も嫌な気分になってしまいます。
でも、こういった情報を事前にちょっとでも目にしていれば「思ったより悪くなかった」「噂通りやっぱり態度悪っww」みたいに受け取れると思いますのであえて記載しました。もし不適切でしたら削除しますので連絡ください。
見所たくさんえるし、ここでしか見れないような絶景もあるし凄く良いところです。
くれぐれも営業時間にはご注意を!
◆千葉県まとめ◆