ホワイエでコーヒーを飲みながら♪

観劇の感想もろもろな備忘録。
「つれづれな日々のつぶやき♪」からお引越し中。

『BACK ATAGE』ストーリーと感想

2014-06-12 09:26:38 | 劇場・多目的ホール
『BACK STAGE』をシアタークリエにて、6月11日(水)14:00開演を観劇しました。

ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【脚本】池田鉄洋
【演出】池田鉄洋
【出演】相葉裕樹、植原卓也、新垣里沙、永岡卓也、西ノ園達大、小野寺大夢、近江谷太朗、池田鉄洋、鈴木砂羽
【装置】片平圭衣子
【照明】櫛田晃代
【音響】田上篤志
【衣装】吉田実穂
【ヘアメイク】横田聡子
【振付】小林顕作
【ストーリー】※パンフレットより
東京・日比谷の劇場シアタークリエでは、アメリカ大統領夫妻を主人公にした2人芝居のウェルメイドコメディの公演中。熱愛報道が出ているにもかかわらず、実は主演の2人は犬猿の仲で、裏方スタッフたちはことあるごとに振り回されていた。
初日から3日目、劇場ではこの日も開演に向けてスタッフが準備を始めている。その頃、地球規模である騒動が巻き起こっていた。東京はじめ世界各国の都市に同時多発的に隕石が落ちたというのだ。
外の騒ぎをよそに劇場では本番が始まる。舞台は順調に進んでいたかに思われたが、当然異変が!舞台上はアドリブにつぐアドリブ、舞台裏もてんやわんやの大騒ぎ。
舞台進行とお客様、そして地球を守るため、持てるスキルと勇気を胸に、裏方スタッフ達が、いざ立ち上がる!


【感想】
客入れの音楽はジャズ。
劇中使用曲は「恋の呪文はスキトキメトキス」、「ワン・モア・ナイト」/フィル・コリンズ、オペラ座の怪人、ダースベーダーのテーマなど。
美術はシンプル。前方が額縁仕立て。盆の上に、゛奈落゛、゛大統領執務室゛、゛大統領夫妻の寝室゛が設置され、回転して場面転換。
照明がとても効果的に使われていた。

ひたすら笑えるコメディ♪ 難しいことは考えなくてよし!
実際に使用している劇場(シアタークリエ)が舞台になっている。
客席通路や2Fボックス席からキャストが登場したり、客席通路でアクションが始まったり、上手と下手、舞台中央と目が幾つあっても足りない演出。ラップ、歌、ダンス、アクションと盛りだくさん。
特に、鈴木砂羽がピンクのフリフリ~なアイドル衣装で、「恋の呪文はスキトキメトキス」をノリノリな振り付きで歌うのは必見かと。
舞台監督・外山の台詞をきっかけに1幕が終了し、本当に[20分間の休憩]に入るのもおもしろい。
相葉裕樹が敵と戦うシーンでは、『新春戦国鍋祭』の1シーンを思い出したりして。
"THE SHOW MUST GO ON!"をそのままに進むストーリー。最後は伏線をきっちりと回収したかにみえて…。ラストは「え~っ?!」と驚く展開になり、"to be continue.."のテロップが見えるようだった。

相葉裕樹、植原卓也はダンスがきれっきれでかっこいい♪ 植原卓也のラップもかっこいい♪
永岡卓也のクールでとぼけたキャラも好き♪ 小野寺大夢、暑苦しくて笑える~。
近江谷太朗、さすがにキャラメルボックスで鍛えぬかれた技をお持ちでいいなぁ~。女好きで小心者の大ベテランミュージカル俳優役がツボ。
鈴木砂羽、こんなにキュートなコメディエンヌだったとは♪

カーテンコール2回。2回目に相葉裕樹がご挨拶。

終演後にアフタートーク。この日は、<ボーイズトーク>の回。
出演者:相葉裕樹・植原卓也・永岡卓也・西ノ園達大・小野寺大夢・近江谷太朗・池田鉄洋
※記憶を頼りにレポ。記憶違いなどはご容赦のほどを。

*司会は池田鉄洋。椅子を横1列に並べ、キャストたちがお揃いの杢グレーのTシャツで登壇。

*いきなり池田鉄洋、相葉裕樹が台詞を間違えた(正確には1個飛ばした)ことをばらす。
 相葉「リピーターじゃなければわからないのにぃ~!」と反撃。
 池田「えっ?逆ギレ?!」と突っ込む。困る相葉。

*お客さまからいただいた質問に答える形式で。
 Q「大柄な女性はどうですか?」(劇中で池田鉄洋が案内係の女性役をやっているので)
 A「全然、大丈夫です」と全員、好感度を決して下げない発言。
 Q「案内係の衣装は本物ですか?」
 A「本物です。1着だけシアタークリエにありました。上はそのまま、さすがにスカートは布を足してます」
 Q「植原さんの美脚の秘密は?」
 A植原「特になにもしていないです。親に感謝です」 池田「敵に回したぞぉ~」と突っ込むまれ、困り顔の植原卓也。
 Q「植原さんの女装は自分でイケてると思いますか?」
 A植原「自分ではよくわからないです」 初めはリップとかつけていたらしいが、全然そのままで大丈夫というのでなしになった。
 Q「嘘がばれますか?」
 A「すぐに顔に出るのでばれます」と全員。池田「みんな(自分も)なんで俳優やってんのかねぇ~?一般の人のほうが上手いよね~」
 Q「舞台上での失敗談はありますか?」
 A「大阪南座で上川(キャラメルボックス同期)と舞台があって、小道具の書状を持っていくのを忘れて出てしまい、舞台上に主演(上川隆也)を残して一旦はけて、また書状を持って出た。ものすごく凹んで、いつもはすぐにまた出番があるので袖にいるのに、2分くらいかかる遠い楽屋に戻って凹んでいたら、メイクさんに「あれ?出ないでいいんですか?」と訊かれ、!!となったらモニターから自分の役名を呼ぶ声が聞こえてきた。役者人生が終わったと思った」
  「プロデューサーとかがすっ飛んできた」
  「その日、スタオベで中村扇雀さんが大喜びして、「俺の楽屋でシャンパンを飲もう!」と言われたが、隅でダダ凹みしていた」と近江谷太朗。
  池田「これを超えるのある人?」さすがに誰もそんなすごいエピソードをお持ちでなく、これで時間となり終了。

*最後に池田鉄洋から。「(大変なので)再演はありません。お友達でコメディが好きな方がいたら誘ってください。大千秋楽(15日)以外は当日券があります。ツイッターやブログで拡散してください」とのこと。
 さすがに終演直後というこもあり、キャストのみなさんお疲れのご様子。 


【画像】

パンフレット変形A4判 1200円。キャストへの質問や裏方さんの豆知識など。




【リンク】
『BACK STAGE』舞台写真集はこちら → 東宝演劇Facebookページ


 
 
 

 
 



『鍵泥棒のメソッド』ストーリーと感想

2014-06-09 10:40:59 | 配信
ニコニコ生放送で配信の2014年06月01日 13:30 (開場 13:27、有料版1,620pt)演劇集団キャラメルボックス『鍵泥棒のメソッド』東京公演千秋楽「WHITEキャスト」をタイムシフトで観ました。

ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【感想】
感想は、一言、おもしろかった~!
映画は観ていたのでストーリーがわかっていたというのもあり、楽しむことだけに集中できたから余計にそう感じたのだけど。

※映画を観たときの記事はこちら → 『鍵泥棒のメソッド』

まず、このキャスティングで、「WHITE」というより、「BLACK」ではないのか。。というつっこみはあえてしないでおこうかと。
びっくりするほど映画に忠実な脚本。変にいじられていないのが好印象♪
キャストのみなさんもイメージがほぼ同じ。ただ、香苗の妹役の前田さんはちょっと男前すぎるかなぁ~。映画はいかにも女子っていう感じの方だったので。
ストーリー展開はテンポよく、場面転換は、お手すきとおぼしきキャストたちが人力で稼働させていたり。こういうところが劇団ならではのチームワークなんだろうと思う。
なかなか客演の方にはお願いできないものだし。あ、今、思い出した。
『容疑者Xの献身』のときには、客演の川原和久(相棒の伊丹刑事役)にも、場面転換で盆に乗ったセットを回させていたっけ。川原和久は準劇団員扱いらしいのでよいのか~?
冒頭の有名な銭湯のシーンも、人海戦術とトリック?を駆使して再現してあり爆笑もの。

個人的には、キャラメルボックスはこういうテイストの作品が好き♪ エンターテイメント!っていう感じの。
涙を誘う系には、ちょっと感情移入できないところがありすぎて、観ていてもにょもにょした気持ちになってしまう。涙と笑い、このバランスは難しいように思う。


【余談】
今回は劇場に行くかどうか迷いつつ、結局行かないことに。いろいろと忙しくて。
ニコニコ生放送で東京千秋楽、それも岡田達也と多田直人が出演する「WHITEキャスト」が放送されるということで、早速、タイムシフト予約を登録して視聴した。楽しかったしおもしろかったが、やっぱり劇場で観たかったというのが本音だな~。


【リンク】
公式サイトはこちら → 「演劇集団キャラメルボックス」