「5月11日(土)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「植物編」
「ムラサキカタバミ」
街路樹の袂に
薄紫色の可愛い花が咲いています。
カタバミの仲間の
ムラサキカタバミのようですね。
ムラサキカタバミ
(紫片喰、紫酢漿草、学名 Oxalis debilis Kunth 1822)は、
カタバミ科カタバミ属の植物。
南アメリカ原産であるが、
江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、
日本に広く帰化している。
環境省により要注意外来生物に指定されている。
他にも、北アメリカ、オーストラリア、
熱帯アジアなどに帰化している。
背丈は約30cm、葉は根生三出複葉、
小葉はハート形、裏面の基部に黄色い腺点がある。
花は主に春~初夏に咲き、
葉の間から数個の花柄を伸ばして、
先端に数輪を散形花序につける。
直径1.7cmほどで、がく・花弁とも5枚。
青みのある濃い桃色で花筒部奥は白く抜け、
花の中心部に向けて緑色の筋が入る。
植物体の栄養状態や環境に起因して
花色が異なる場合もあるが、
同じ環境で育ててみると殆どが同じ花色になってしまう。
鱗茎から地上に葉と花柄だけを伸ばす。
鱗茎は下部から太いやや透明がかった
ダイコン状の牽引根を出し、より深く根付く能力を持つ。
繁殖期(6-7月)に鱗茎と牽引根の間へ
木子(微細な小球根)をびっしりと付け、
非常に旺盛な繁殖をする。
日本ではサビ病の多発により休眠する場合が多い。
両性花で虫媒花だが日本では種子を付けず、
木子による栄養繁殖クローンが主とみられる。
元来は観賞用に栽培されたものであるが、
現在では庭園から畑地、芝地を中心に広く見られる。
土の中の鱗茎を取り尽くすのが非常に難しいので、
駆除が大変困難な強雑草である。
草の丈が低く柔らかいため
雑草の刈り取りから殆ど無視される対象でもある。
開花が始まった頃が木子の出来るピークなので、
その時期に土を深く掘り抜き捨てるしかない。
なお、体内に蓚酸を多く含む関係上、
用土がアルカリ化すると勢いが弱まる。
花は独特の色合いで美しいが、
雑草のため市販されることはほとんどない。
しかし、
葉にウイルス性の斑入りが入る系統が存在し、
この系統のみ流通している。
但し、このウイルス斑はやや不安定で、
草の状態によっては消えてしまうこともある。
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