先週末、着物を着て家に帰ったら胴回りがかぶれてしまい、あせもかと思って抗生物質を塗り続けていたのですが、症状が一向に収まらず、むしろかゆみが全身に広がってひどくなる一方でした。
頭はもちろん、手のひらまでかゆくて、ペットボトルの蓋を開けるのでさえ辛いのでこれはまずいと思い皮膚科に行ってきました。
そうしたら典型的なじんましんの症状とのこと。
たぶん非アレルギー性のじんましんだろうとのことで、疲れやストレス、寝不足、圧迫、飲酒などが原因だそうです。
言われてみれば確かに最近不摂生が続いていたからなぁ、反省しなくちゃです。
着物も本当は着ない方がいいみたいなんだけど、週末は浴衣でライブだから、絶対着たい!!!(>_<)
出来るだけ帯をきつく締めすぎないように着れば平気かとは思いますが・・・
なんだかテンション下がっちゃいます。
だらだらと連休のことを書いてますがこれが最後。
20日の祝日はみらい座いけぶくろ(旧豊島公会堂)にて「圓朝祭2日目」に行ってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/10/a0c5e35d403467f6f4d45a988235493a.jpg)
圓朝祭は落語中興の祖として知られる三遊亭圓朝の命日に合わせて一年に一度開催される落語会で、8月に開催される圓朝まつりとはまた違うものだそうです。
私が圓朝落語を知るきっかけになったのが、2007年に公開された菊ちゃん主演の「怪談」という映画だったのですが、その原作が圓朝作の「真景累ヶ淵」だったのです。
怖い話が苦手な私ですが、「怪談」は人間の業や、情念に焦点を充てて描かれており、視覚的に怖い場面もありましたが、この世で一番恐ろしいのは人間の感情なんだと思ったら実に興味深い話だと思いました。
幽霊って人間をただ怖がらせたいわけじゃないんですよね、化けて出るのにはちゃんと理由があるんです。
生前伝えられなかった想いを伝えたいだけ、そう考えたら怪談話ってなんだか切ない気持になってきます。
それからこの噺を書いた人は誰だろう?と調べてみたら歌舞伎でも人気の演目「文七元結」、「芝浜」、「牡丹灯篭」、「怪談乳房榎」の作者だと知り、ますます圓朝という人に興味が湧いてきて、歌舞伎でも落語でも、「圓朝作」と聞くと注目して観たり聴いたりしています。
2日間行われた圓朝祭、本当は文三さんや、喬太郎が出ていた1日目が良かったのですが、都合が合わず2日目になりました。
出演者全員が圓朝の噺をやるわけではなく、2日目は圓蔵師匠が「心眼」、歌丸師匠が「江島屋怪談」でした。
心眼は、盲目の按摩の話。目が見えないからこそ見えてくるものがある。
大切なものを見極めることの重要さを考えさせられる、なんとも深みのあるいい噺でした。
江島屋怪談は、粗悪な花嫁衣装のために婚礼の席で恥をかかされ、結婚を解消された花嫁が池に身を投げる。娘を失った母親は花嫁衣装を売った江戸の呉服屋、江島屋に復讐するという噺。
高座に敷いてある緋毛氈も紺色になり、舞台の照明もだんだんと暗くなり、怪談噺の雰囲気たっぷりの中、歌丸師匠の渋くて低い声が会場中に響き渡ると、途中ゾクっとしたりと、聴きごたえたっぷりでした。
このほかで良かったのは三三さんの「坪算」、テンポがすっごい良くて惹きこまれました。
期待外れだったのが鶴光師匠の「遊山舟」。
鳴り物も入り、賑やかではあったのですが、なんか暑苦しくて・・・
以前聴いたよね吉さんや吉坊さんの方がずーっと面白かったです。
たい平師匠は、いつもながら元気いっぱい。面白かったような気がするけど全く覚えてないのは何故かしら?
そういえば、たい平師匠のまくらの時に携帯が鳴って、たい平師匠が若干怒ってました。
この日は3,4回携帯が鳴って、観客のマナーが悪すぎ。
それだけで、噺の雰囲気がぶち壊しなので本当に迷惑だと思いました。
こんなに携帯が鳴る落語会は初めてだったので、その点では非常に残念でした。
入場時にもらった素敵なパンフレットとうちわ。うちわには出演者の名前が書かれてて記念になりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/7a/68c6505a2c0878bf267197e3d1d08130.jpg)
来月は9日に谷中全生庵で圓朝まつりが開催されますし、歌舞伎座では圓朝作の「怪談乳房榎」や、「真景累ヶ淵」が上演されます。
シアターコクーンではシスカンパニーによる「怪談牡丹燈籠」も8/6~31までやってます。
東劇では現在玉様&仁左様による「怪談牡丹燈籠」がシネマ歌舞伎で上演中。
その他にも8月は各地で講談や落語など、沢山怪談話がかかるんじゃないかなと思うので、今年の夏、涼しいところに行きたいと考えている方、怪談話を聴いてみるってのも手だと思いますがいかがでしょう?
あと8月は谷中全生庵で幽霊画が公開されてます。去年行きましたが怖いだけじゃなく、美しい作品が沢山あるのでこちらもおススメです。
圓朝祭 2日目@みらい座いけぶくろ
「自家用車」 桂 枝太郎
「坪算」 柳家 三三
「遊山舟」 笑福亭 鶴光
「心眼」 橘家 圓蔵
三遊亭圓朝作
~仲入り~
「干物箱」 林家 たい平
「江島屋怪談」 桂 歌丸
三遊亭圓朝作
頭はもちろん、手のひらまでかゆくて、ペットボトルの蓋を開けるのでさえ辛いのでこれはまずいと思い皮膚科に行ってきました。
そうしたら典型的なじんましんの症状とのこと。
たぶん非アレルギー性のじんましんだろうとのことで、疲れやストレス、寝不足、圧迫、飲酒などが原因だそうです。
言われてみれば確かに最近不摂生が続いていたからなぁ、反省しなくちゃです。
着物も本当は着ない方がいいみたいなんだけど、週末は浴衣でライブだから、絶対着たい!!!(>_<)
出来るだけ帯をきつく締めすぎないように着れば平気かとは思いますが・・・
なんだかテンション下がっちゃいます。
だらだらと連休のことを書いてますがこれが最後。
20日の祝日はみらい座いけぶくろ(旧豊島公会堂)にて「圓朝祭2日目」に行ってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/10/a0c5e35d403467f6f4d45a988235493a.jpg)
圓朝祭は落語中興の祖として知られる三遊亭圓朝の命日に合わせて一年に一度開催される落語会で、8月に開催される圓朝まつりとはまた違うものだそうです。
私が圓朝落語を知るきっかけになったのが、2007年に公開された菊ちゃん主演の「怪談」という映画だったのですが、その原作が圓朝作の「真景累ヶ淵」だったのです。
怖い話が苦手な私ですが、「怪談」は人間の業や、情念に焦点を充てて描かれており、視覚的に怖い場面もありましたが、この世で一番恐ろしいのは人間の感情なんだと思ったら実に興味深い話だと思いました。
幽霊って人間をただ怖がらせたいわけじゃないんですよね、化けて出るのにはちゃんと理由があるんです。
生前伝えられなかった想いを伝えたいだけ、そう考えたら怪談話ってなんだか切ない気持になってきます。
それからこの噺を書いた人は誰だろう?と調べてみたら歌舞伎でも人気の演目「文七元結」、「芝浜」、「牡丹灯篭」、「怪談乳房榎」の作者だと知り、ますます圓朝という人に興味が湧いてきて、歌舞伎でも落語でも、「圓朝作」と聞くと注目して観たり聴いたりしています。
2日間行われた圓朝祭、本当は文三さんや、喬太郎が出ていた1日目が良かったのですが、都合が合わず2日目になりました。
出演者全員が圓朝の噺をやるわけではなく、2日目は圓蔵師匠が「心眼」、歌丸師匠が「江島屋怪談」でした。
心眼は、盲目の按摩の話。目が見えないからこそ見えてくるものがある。
大切なものを見極めることの重要さを考えさせられる、なんとも深みのあるいい噺でした。
江島屋怪談は、粗悪な花嫁衣装のために婚礼の席で恥をかかされ、結婚を解消された花嫁が池に身を投げる。娘を失った母親は花嫁衣装を売った江戸の呉服屋、江島屋に復讐するという噺。
高座に敷いてある緋毛氈も紺色になり、舞台の照明もだんだんと暗くなり、怪談噺の雰囲気たっぷりの中、歌丸師匠の渋くて低い声が会場中に響き渡ると、途中ゾクっとしたりと、聴きごたえたっぷりでした。
このほかで良かったのは三三さんの「坪算」、テンポがすっごい良くて惹きこまれました。
期待外れだったのが鶴光師匠の「遊山舟」。
鳴り物も入り、賑やかではあったのですが、なんか暑苦しくて・・・
以前聴いたよね吉さんや吉坊さんの方がずーっと面白かったです。
たい平師匠は、いつもながら元気いっぱい。面白かったような気がするけど全く覚えてないのは何故かしら?
そういえば、たい平師匠のまくらの時に携帯が鳴って、たい平師匠が若干怒ってました。
この日は3,4回携帯が鳴って、観客のマナーが悪すぎ。
それだけで、噺の雰囲気がぶち壊しなので本当に迷惑だと思いました。
こんなに携帯が鳴る落語会は初めてだったので、その点では非常に残念でした。
入場時にもらった素敵なパンフレットとうちわ。うちわには出演者の名前が書かれてて記念になりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/7a/68c6505a2c0878bf267197e3d1d08130.jpg)
来月は9日に谷中全生庵で圓朝まつりが開催されますし、歌舞伎座では圓朝作の「怪談乳房榎」や、「真景累ヶ淵」が上演されます。
シアターコクーンではシスカンパニーによる「怪談牡丹燈籠」も8/6~31までやってます。
東劇では現在玉様&仁左様による「怪談牡丹燈籠」がシネマ歌舞伎で上演中。
その他にも8月は各地で講談や落語など、沢山怪談話がかかるんじゃないかなと思うので、今年の夏、涼しいところに行きたいと考えている方、怪談話を聴いてみるってのも手だと思いますがいかがでしょう?
あと8月は谷中全生庵で幽霊画が公開されてます。去年行きましたが怖いだけじゃなく、美しい作品が沢山あるのでこちらもおススメです。
圓朝祭 2日目@みらい座いけぶくろ
「自家用車」 桂 枝太郎
「坪算」 柳家 三三
「遊山舟」 笑福亭 鶴光
「心眼」 橘家 圓蔵
三遊亭圓朝作
~仲入り~
「干物箱」 林家 たい平
「江島屋怪談」 桂 歌丸
三遊亭圓朝作