冬の韓国旅行・・・２

旅の前にネットを通じて連絡してあったソウル市観光課のボランティアガイドのソンテさんに宗廟を案内してもらいます。　　

これが今回のどきどきの一つでした、　どうも男性のお名前なのですが、どんな方かちょっとわくわく・・・・

朝、ホテルのお兄さんに聞いたおかゆのお店に。かぼちゃ粥と牡蠣のお粥と一つずつ。二つで１１０００ウォン体が温まるし、おなか一杯に。

徒歩２０分という宗廟へ　遅れてはいけないと初乗り料金でいけるタクシーで向かいました。

宗廟　

約束の時間より３０分ほど早く着くとインフォーメーションセンター前にスーツの紳士が。　彼が今日のソンテ氏でした。　元銀行員で、お子様二人日本にいらっしゃる親日家のとても真面目な方でした。　　　朝から、頭フル回転で。お勉強の時間です。

ここは、もちろん世界遺産として有名なのですが、木造の建築物として、世界一長いこと。　１５世紀当時の儀式がそのままの形で行われていることの２点で選ばれています。今の姿は１８３０年のもので、１５世紀に４代目、世宗王が祭礼の決まりなどを決めたそうです。

もともと仏教国家（仏の力を借りて国の安全、人の幸せを守る）で、１３９２年高麗が国を統一してから２７代の続いていきましたが、１５９２年に豊臣秀吉がやってきて、朝廷の主な建物を焼き尽くし、１６１５年に建て直しがされました。　その後日帝時代、１９１０年に祭礼が中止されました。　日本はとても悪いことをしているのですが、仕方ありません。

この宗廟は「ホテリア」の撮影場所として興味をもったのですが、王や王妃の位牌が安置されていて、今でも李氏一族が文化的に祭事を催しているようです。説明は歴史のことから、美術、哲学的なことまで・・。　　本当にありがとうございました。　

説明してくださるかたも、・・・と韓国では考えています。　などと冷静にお話してくださいました。　屋根の上に並ぶ、お人形のようなものも西遊記に関係があるようで、一番手前は三蔵法師だそうです。

興味を持ったのは、最後の皇太子に嫁いだまさこさまのお話。昭和天皇の許婚だった、まさこさまは結婚前に医者から子供が生めないと言われ、政治的な策略で伊藤博文によって、この韓国の皇太子のところに嫁いできたようです。　人質として、赤坂プリンスのあるあたりに住んでいらっしゃったのが、実際には、お子様がおできになり、今度は子供は韓国式の教育を受けるためと彼女と子供だけ韓国に返され、医者によって、毒入りのミルクで子供は殺されたそうですが。　彼女は福祉などのお仕事をされて韓国ではとても人気のあるかたです。　　大奥のような権力や政治に絡んでとても悲劇的な一生を過ごされた方がこちらで皆さんに愛されていたと聞いて嬉しかったです。　　

大きな宗廟のほかに、もうひとつ、似ているけれど小さな宗廟があって、ここは、悪事を働いて、王様になれなかった人や、実際には、王では無いけれど、手柄があったり、子供が王になったその父親の位牌がある場所がありました。　ここにまさこ様も安置されていました。　　

その後昌慶宮にも行きました。このあたりは日帝時代に壊されて、動物園、植物園、遊園地があったところだそうで、桜の木も数千本、植えられていたそうです。　説明されるたびに、無念の気持ちが伝わります。　

ここは、朝廷の仕事をするところ。　写真の石は品階石といって、位を表しています。

見えているのは、右の文班のものですが、左には、同じように、武班のものがあり、真ん中を王様が通るそうです。

ここでは科挙の試験に合格したものが王様から帽子に花をさしてもらい、それをつけたまま故郷に帰ったそうで、「故郷に錦を飾る」とはここからだそうです。　真ん中に王様の立つ台があります。

后のいる殿や、位の少し落ちる堂が並び、本来ならば、池や色とりどりの花が咲いていた場所のようです。　カササギや、リスが可愛かったです。

この日は、日が射したり曇ったり結構冷え込んで、外でずっと歩き回った私たちは鼻水が止まらない状態でした。　

ソンテ氏ありがとうございました。　

別れ際には、仁寺洞まで行く我々のためにタクシーを止めてくださいました。

カムサハムニダ！！