映像が美しく、役者が上手い、ストーリーもしっかり練られている、 伝わるメッセージも誰の胸にも潜んでいてどうしようもない物を 上手く捕らえている。
この監督さんが若い女性というのも 気になるし、これからも期待して次の作品も見たいと思わせます。
映像は、細かいけれど、とても効いていると感動する所がありました。 一つ例をあげるなら、暗室のドア。 バタンと閉めた振動が 現像液に波動を作っている。暗転のしかたも、必要な部分で必要な時間。
視聴者に押し付けでない余韻を作っているって感じ。
自然の撮影も 美しい。 映像が美しいし焦点をあわせている時のバックのぼかし方とか 光の当たり方とか・・・。
どこをとっても 素晴らしい作品だと 正直感動しました。
そして、何より役者が上手かったです。
オダギリジョーは 一つの役に囚われずにチャレンジャーな俳優さんですが、 この役、 彼の持ち味が十分に発揮できていたと。 おしゃれなカメラマンらしさ、父親との上手く行かない関係。 好き放題の生き方・・・ 今まで見た中ではこの役が最高に思えました。、
香川照之も、いつも凄い役者だと思うのですが、今回も。 不器用でいて一生懸命、愛情深く 頑固・・ 法廷に座っている時の放心状態。 刑務所の面会の時の表情。 歩き方から背の丸め方まで 車にガソリンを入れるとき、給油口をしっかり見つめる目線とか そういう一つ一つにこだわって映しているわけですけど。
他の役者さんも ぴったりあっていたと思います。
人間のちょっとした瞬間にでてしまう 兄弟ならではのそれぞれの思い。 兄、弟、 親との関係。 法事など親戚の集る場所でチラチラッと見せてしまう家庭の本音。 誰もが持っているものを ドーーンと突きつけられたようです。
終わったあと どうしても 兄弟の事等饒舌に話したくなる。 そして、時として兄弟だから 抜け道も正解も無いどうしようもない物があるということを再確認。 兄弟だからこその愛情、刃のような気持ちも。
タイトルも川にかかっている橋のことでもあり、 人間の心の中でのゆれるものも。
この映画、韓国でも上映されたそうです。 どんな印象だったのでしょう。 気になる所です。
そして、泣きの連続じゃありませんか~
都会でも良いことがあるのかと逆に思ったんですけど。
私が見たのも、ロードショーじゃないので、DVD直前だと思います。 これはレンタル新作ででも、是非~
お勧めです。
上のコメントを読み返しても足らない! 田舎の家の作りとか、お父さんのぼけ方とか・・ 日本の映画の未来、期待できます。
それにやっぱり オダギリジョーは良い男だったもんで。 これに尽きるかも。
この映画、私も観たかったのですが、こういうの地方では劇場公開がないのですよ。。。(泣)
観たいと思う映画は福岡まで行って観るか、レンタルを待つしかなくて。。。(大泣)
レンタルは7泊でしか借りないので、旧作に落ちてくるまでかなりな時間差が~~(号泣)
ま、最後のは自分の都合ですけど。